【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【連合】芳野友子新会長「立憲と共産の閣外協力枠組合意を盾に、共産党が選対に入り込み政策をねじ込もうとする動きが地方連合会から報告されている」

2021年10月07日 13時52分10秒 | 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報
[写真]連合の芳野友子会長、きょう2021年10月7日、東京「神田」地区の貸し会議室施設で、宮崎信行撮影。

 連合の芳野友子会長は、昨日6日の就任以来初めて記者会見し、先週9月30日の「共産党は合意した政策を実現する範囲での限定的な閣外からの協力とする」とした立憲民主党との政権枠組み事前合意について「連合推薦候補の選対に共産党が入り込み、政策をねじ曲げようとする動きがある」と語りました。

 女性初の連合会長となった芳野さんは記者から問われ次のように答えました。「連合はこれまでも共産党の閣外協力はあり得ないということを主張しております。現場を見ていますと、現地では連合推薦候補者の選対に共産党が入り込んで両党の合意を盾にさらなる共産党政策をねじ込もうとする動きがあるのは事実かと思います。実態が地方連合会からも報告を受けています。立憲民主党は今、現場で混乱を来さないように選対をコントロールしていただくことを求めていく」と述べました。

 芳野さんは岸田文雄首相(自民党総裁)とも枝野幸男立憲民主党代表とも会ったことがないと明言しました。

 会長代行となった松浦昭彦さんは、UAゼンセン会長の立場で、衆院選で立憲民主党と国民民主党を応援するとしました。

 会長代行の川本淳・自治労委員長は、連合地方協議会は自治労が「多く担っている」とし、地協と連合中央本部の橋渡しをしたいとしました。

 事務局長となった清水秀行・日教組委員長は「給特法は長時間労働の温床となっている」とし、改正をめざしていくとしました。

 芳野さんは冒頭「何分このような記者会見は初めてです」とし「不慣れな面もあるかと思いますがよろしくお願いします」としていましたが、「選対に共産党が乗り込む」発言は、私も会場でのけぞってしまいました。芳野さんは19歳から37年間専従ということですので「組合用語」が出てしまったのかもしれません。

 さはさりながら、女性初会長による新しい風はあり、「女性枠」は当面維持しながら、非正規労働で苦しむ女性の「言葉は悪いかもしれないが、全体の底上げ」に決意を示しました。私は「総連合会ではなく、もはや産別協議会」という印象を持っており、それに対して芳野会長は「合意」を重視する考えを示しました。「分裂」の土俵際から「合意」へと大逆転の公算も見えてきました。

 芳野さんは最後に「連合としては大きな塊をこれでも求めてきているので、この先も求めていきたいと思います」と語り、衆院選後から参院選前にかけての立憲民主党と国民民主党の合併に期待を寄せました。

 以上です。

 




 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿