【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【岡田克也】「静かなるドン」尾崎行雄ポジション狙いか、菅・小泉肝いりの「2050年カーボンゼロ」で「電力3~5割増」疑問視、衆議院予算委員会での追及を予告

2020年12月30日 20時20分33秒 | 岡田克也、旅の途中
[画像]尾崎行雄・衆議院名誉議員ゆかりの洋館の保存を訴える、岡田克也さん、ことし2020年7月9日の岡田さんツイッターをスクリーンショット。

 秋から正式な衆議院予算委員についた、立憲民主党常任顧問の岡田克也さんは、菅義偉首相・小泉進次郎環境大臣が目玉政策として打ち出した「2050年カーボンゼロ」について、「電力が30%から50%増しの前提になっている」と問題視し、予算委員会で議論したい意向を示しました。きょう2020年12月30日付の「岡田かつやTalk-About」で明かしました。

 衆・予算委の岡田さんの質問機会は、来年1月26日(火)や2月2日(火)ごろに来るとみられます。岡田さんはおおむね3週間前には質問原稿の執筆に入ります。菅さんが総裁選であまり深く考えずに2050年カーボンゼロを打ち出し、所信表明演説直前に小泉環境大臣の念押しの訪問を受けたこと。また、電力の3割増しを言ってきているのが、梶山弘志大臣率いる経済産業省であろうことは容易に想像でき、政権の足並みの乱れを誘いたい思惑も透けて見えます。

 岡田さんは、7月、「東京にある尾崎行雄さんの洋館が取り壊される予定だ」という毎日新聞の記事を見て、その日のうちに現地を訪れました。その続報が今月6日付の毎日新聞で報じられ、保存されることが確実になったそうです。マンガ「静かなるドン」の作者、新田たつおさん、笹生那実さんご夫妻が、近くにこのような洋館があることを初めて知り、支援を申し出たことによって実現に向かったようです。



 30歳まで政治家になろうと考えたことがなかった岡田さんですが、国会議員になってから、三重県選出の尾崎行雄さんが2人しかいない衆議院名誉議員だったことを知り、興味を持ち、三重県内のゆかりの施設も訪れています。蛇足ですが、2050年には岡田さんは97歳。尾崎さんは94歳まで現職だったようです。

 命に思いをはせることも多い今週ですが、震災時もそうでしたが、前を向くことが今を大事に生きることにつながると、岡田さんは背中で教えてくれます。

 以上です。

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