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ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

マニフェストの優先順位を変え、修正マニフェストで参院選 岡田克也さん

2010年03月27日 16時49分19秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
 政権交代を実現した民主党幹事長であり、鳩山内閣で外相に転じた岡田克也さんが27日、三重3区で国政報告会を開き、「順番を付けて重要なものからやっていき、場合によっては、あきらめるものもあるとはっきり参院選のマニフェストで示した方がいい」と述べました。

 マニフェストのメニューごとに優先順位(priority)を付け直し、工程表の実施年度を先送りしたり、実施額を減らしたりすることで、「修正マニフェスト2010」をつくり、7月の第22回参院選で国民の信託を得ようという考えです。たんに鳩山政権運営のやりくりだけでなく、日に日に厳しさを増す参院選逆転勝利への乾坤一擲のアイディア提起も兼ねていると思われます。

 マニフェスト2009については、小沢一郎氏による「岡田300日プラン」の回収や、政策調査会の廃止により、民主党内で、実施状況を照らし合わせる機能がまったく失われてしまいました。「海図はあるけど、羅針盤がない航海」を強いられているのが鳩山民主丸の現状です。

 この機能を果たしているのは、定期的にマニフェスト実施状況一覧表を見開きで載せている毎日新聞社ぐらいでしょう。なんというていたらく。

 岡田さんが入閣後に、内政も含んだ国政に関する発言をするのは極めてマレです。岡田さんの地元活動には、「オープンセミナー」と「国政報告会」があり、前者は動員無しの講演会、後者は地区担当秘書に動員ノルマを課した会合です。今回は動員ノルマを課して、参院選・三重選挙区(定数1)での芝博一さんの再選をめざした会合なので、民主党の参院選逆転勝利に向けて、党内輿論の喚起を促したものとみられます。

 岡田発言をきっかけに、川をせき止めていた柵を取り払い、流れが良くなることを期待します。公示日まで100日を切った状態ですから、この岡田発言を採用しないと、民主党は負けます。

時事ドットコム:マニフェスト大幅修正を=税収減で「相当無理」と指摘-岡田外相

 岡田克也外相は27日、三重県四日市市で開かれた会合で、民主党のマニフェスト(政権公約)見直しについて「(税収が減った)現実の収入を見たとき、順番を付けて重要なものからやっていき、場合によっては、あきらめるものもあるとはっきり参院選のマニフェストで示した方がいい」と述べ、財源確保が困難な政策は大幅に修正すべきだとの見解を示した。
 同党のマニフェスト見直し作業に関しては、2011年度から子ども手当を満額支給することや、ガソリン税などの暫定税率廃止を修正するかどうかが焦点。岡田氏は「(昨年の衆院選前に)マニフェストを作った時に比べ、税収が10兆円近く減った。マニフェストに書いてあることを全部やろうとすると相当無理があるのは間違いない」と指摘し、公約見直しの必要性を強調した。

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