【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【岡田克也】アベノミクス第3の矢「国家戦略特区は加計学園ぐらいで愕然」これとは別に、政府、過疎地は水道管更新せずにタンク車で水道水を運ぶ「偽りの地方創生」発表

2023年08月01日 21時54分16秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]都市再生特区の指定を受けて、JR東京駅舎の容積率を、三菱地所、日本郵政、日本生命などが分け合う形で高層ビルが林立した東京駅丸の内地区、きょねん2022年11月、宮崎信行撮影。

 立憲民主党幹事長の岡田克也さんはきょうの記者会見で、先週植田総裁率いる日銀金融政策決定会合が10年物長期国債の誘導を年1%前後に引き上げる改定をしたことについて「異次元の金融緩和の悪影響が出てきたので、解決する方向に正しい手順を踏みながら時間をかけながら進むべきだ」と語りました。

 先週は、10年前の黒田前総裁就任直後の「2年で2倍で2%」の決定の議事録も公開されました。岡田さんは「10年前の議事録が明らかになりました。やはり、2年ぐらいの短期で、日銀が緩和して、時間を稼いで、その間に政府が第3の矢で構造改革をしていくのが基本的な考え方だった」とし、「国家戦略特区の仕組みを作りましたけど、それが加計学園(獣医師学部総定数の改善)くらいだったと思うと愕然とする」と語り、自民党主導のアベノミクス3本の矢を振り返りました。

 これとは別に、きょう2023年8月1日付の読売新聞第一社会面に興味深い記事がありました。先の国会で水道行政移管法が成立しましたが、水道課を手放す厚労省がきう「運搬送水の自治体向け指針」を発表したとしました。読売によると、数十人規模の過疎地の集落への水道管を更新せず、タンク車で定期的に生活用水を運ぶ「運搬送水」を基本として、運搬後の貯蔵による滞留で塩素濃度が希薄にならないようにする指針を改定したとしています。きょう、省やホームページで確認ができなかったのですが、特区による地方創生のメッキが剥げたことが、統一地方選での自民男性現職大量落選につながっていると考えられます。

 以上です。


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