【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【2/14】予算は地方公聴会、所得税法など改正案が審議入り海江田万里さん、桜井周さん一般的質疑

2020年02月14日 18時14分00秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[写真]22年前のバレンタインデー。橋本龍太郎首相と後列の存在が薄いのが私、宮崎信行、首相官邸(現在の首相公邸)で。

 今週は月曜日は目安としている1000IP(UU)を達成。しかし、火曜日以降は1000を割ってしまいました。やはり、国会中継を文字にするネットメディア隆盛のなかで、昨日までの流れと、明日からの流れをおさえたいという需要に活路を見出していった方がよさそうです、ね。

【衆議院予算委員会 令和2年2020年2月14日(金)】

 「令和2年度予算案」の審議は10日目で、そのうち地方公聴会です。

 この後13時30分から。2班にわけて、福島県は棚橋泰文団長のもと、参考人4人が公述。商工会議所会頭、郡山市長、Bridge fo Fukushima代表理事らが意見を述べて、その後、玄葉光一郎さんら各党議員が質疑。熊本県では、自民党理事の坂本哲史さんが団長。熊本県知事、商工会議所会頭らが意見を述べ、質疑に応じます。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 財務大臣兼金融担当大臣の所信的あいさつに対する一般質疑。きのうのエントリーで日銀総裁も来るかもしれないとしましたが、日銀からは理事が出席。

 海江田万里さんは、消費税増税分の使い道について問いました。私としては、自分とはかなり違う考え方だと感じました。

 桜井周さんも質問。桜井さんには、市議選出馬の前に、共通の知人の紹介で、アドバイスをさせてもらったことがあります。新型コロナウイルス、ふるさと納税など多岐にわたり質問しました。

 いわゆる日切れ法案のうち、「所得税法改正案」(201閣法3号)1本が審議入りしました。

【参議院本会議 同日】

 国会同意人事が採決され、両院で同意されました。

 これに先立ち、衛藤晟一さん、林芳正さん、橋本聖子さんの自民党3議員の永年在職表彰がありました。

 以上です。



敗訴しました 裁判のご報告 宮崎信行に対するTwitter書き込みで名誉を棄損されとして宮崎が石川大我参議院議員(候補)を訴えた裁判、政治ジャーナリストが原告、政治家が被告は珍しい

2020年02月14日 11時24分32秒 | その他
[写真]名誉を守るために立ち上がった宮崎信行、東京地裁前で撮影日は昨年9月

 ありがとう存じます。

●政治ジャーナリストが政治家の書き込みを名誉棄損で訴えた

 会員制交流サイト「SNS」隆盛による、「やりとりのフラット化」のもと、政治ジャーナリストが政治家を訴えたのは初めてかもしれません。

 会員制交流サイト「Twitter」(ツイッター)で、公示後の全国比例の候補者から「発言を心から軽蔑し、呆れています」とのリプライ(私に対するツイート)をされたことで名誉を棄損され、国政支持者であるTwitterフォロワーらによって「炎上」したことで業務を妨害され、精神的苦痛を受けたとして、私・政治ジャーナリスト宮崎信行が、石川大我参議院議員(当時は候補者)を相手取って、110万円の損害賠償を求めた裁判。

●東京地裁の判決は  

 東京地方裁判所は、きょう令和2年2020年2月14日(金)、

 原告の訴えを棄却し、訴訟費用は全額原告が負担するとの判決を出しました。

 私宮崎信行は全面敗訴しました。

●争われたのは、名誉棄損か、そうでないかの認定だけでした

 争われたのは、ちょうどツリーの形になっている3つのツイートのうち1番目の引用リプライ部分も含めた合計4ツイートのやりとりと、それに呼応した私に対する批判的な内容の他のアカウントからの「攻撃」です。

 被告側は、私の訴状のうち、本人の書き込みであることなどを認め、ただ一点、「本件のリプライによって原告の社会的評価を低下したとはいえず、原告の名誉は棄損されていないと解する」との判断だけが争われました。

●被告側弁護士「政治ジャーナリストは反論の要請」に「炎上を避ける権利」主張、裁判所の判断は?

 裁判中、被告側弁護士が「政治ジャーナリストとしての反論の要請があるのにしなかった」と主張したのに対して、私は「炎上を避けるために反論をしない選択をすることは認められる」と主張。

 詳述しますと、被告側弁護士は「原告は元日経新聞に勤めていた政治ジャーナリスト」であり「反論・論評をすることは一般的に当然に要請されていた」と主張。私は「ツイッターをめぐる我が国の諸情勢から鑑みれば、いわゆる炎上を避けるために、反論のためのリプライを、あえてしない選択をすることは日本国憲法20条の表現の自由や、自らの地位及び名誉並びに財産を守る観点からも認められるべきだ」としました。

 これについての判断があったかどうかは、まだ、判決文を見ていません。

●SNSはフラット

 SNSという新しい媒体によるフラットな言論空間の中で、起きた出来事でした。

 実は、7月15日0時59分の書き込みに対して、私は16日の8時台に東京地裁に、自分が書いた訴状を提出。速やかにツイッターで発表しました。数時間後には駅前で他の候補者のチラシを配っていた旧知の関係者から「たいへんですね」と声をかけられるなど、知れ渡ったようです。これにより、炎上は同日中に完全に鎮火。しかし、裁判では自分に不利益なことを自分から言う必要がないので、弁論にのぞみ、結審しました。

●本人訴訟は2万円弱でした

 蛇足ですが、宮崎が弁護士を付けずに本人訴訟をしたことに興味がある方もおられるかもしれません。110万円の訴額について、貼用印紙類1万1000円と切手6000円分かかりました。後は霞が関との交通費往復3回分ですので1000円未満。今回の判決で被告側弁護士費用全額などの訴訟費用を私が払うことになりました。私が民法に詳しいこと、どちらの立場でも身を守るために民事訴訟を研究していたこと、週明け平日の朝に足を延ばせること、決裁を自分一人でできる環境にあることから最速での訴状執筆提出が可能となりましたが、敗訴しました。

●名誉を守る

 とにもかくにも名誉というものは私にとってはとても大事なものです。日本というのは能動的に動くと皆ピタッと鳴りをひそめる社会だという感覚も得ました。名誉を守る裁判闘争をやってよかったです。敗訴ですが、満足しています。係争中ということもあってか、出演・執筆依頼もピタッと鳴りをひそめてしまいましたが、Twitterのフォロワーは少なくても、ブログのアクセス数は十年以上安定していますので、レガシーメディア出身の政治ジャーナリストとしてがんばってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

 以上です。