[画像]田村まみ参議院議員への支持を表明する、イオングループ労連のウェブサイト。
[写真]岡田克也さん(左から3人目)、きのう2019年9月19日、国会内で、宮崎信行撮影。
先々月の第25回参院選で、「UAゼンセン」組織内候補としては初めて連合系最多の得票数で当選したイオングループ労連出身の田村まみ・国民民主党参議院議員について、イオン社長の実弟であり「立憲系会派」所属の岡田克也さんが投票依頼していたことが、初めて分かりました。
岡田さんは、きのう令和元年2019年9月19日の定例記者懇談会で、このブログの筆者・宮崎信行の質問に答えて、
「田村まみさんは、よく知っている人なので頼める人には頼んだ」と語りました。
ただし、「私の選挙区には立憲、国民、双方の支持者がいる」とし、三重県内では国民の支持が厚めだったとしながらも、「私は色をつけずにやっていくつもりだ」「一体となってささえるしくみがのぞましい」とも語りました。
岡田さんは、三重選挙区では、自動車総連や三教組との関係が強いとされてきましたが、イオン労連初の参議院議員候補として、田村まみさんを比例では重点的におしたようです。
第25回参院選では、野党系では、れいわ新選組代表の山本太郎さんが99・1万票をとりながらも議席を失いました。田村まみさんが、「野党で当選した議員ではトップ」の26万0324票を獲得。自動車総連が25・8万票、電力総連が25・6万票、電機連合が19・2万票、JAMものづくり労組が14・3万票、自治労が15・8万票、日教組が14・8万票、JP日本郵政労組が14・4万票、NTTなど情報労連が14・3万票、私鉄総連が10・4万票。
自民党を支持する組織では全特郵便局長会が60・0万票と突出しましたが、日本建設業連が23・2万票、JAグループが21・2万票です。
UAゼンセン組織内候補は、2013年参院選→2016年→2019年の参院選で比較すると、13・9万票→19・6万票→26・0万票。
電力総連は、23・5万票→27・0万票→25・6万票。
田村さんは6年前の1・87倍を取り、立憲から出馬した自治労、日教組、国民から出馬した電力総連、自動車総連をかわして、初めて連合内でUAゼンセンがトップとなりました。
この理由について「組合員が一番多いから」「田村さんが女性だから」「国民民主党は結果の3議席ではなく中盤に2議席の情勢だったから組織が引き締まった」などという分析が出ていました。
意外といえば意外だし、意外でないといえば意外ではないのですが、岡田さんが投票依頼の電話をかけていたようです。
非正規労働者が最も多く加盟する「UAゼンセン」。誰の味方かは分かりませんが、田村さんの6年間に注目したいです。
[写真]読売新聞の15日付写真特集。
【追記 2019年9月21日19時】
令和元年2019年10月1日(火)に、衆・災害特の閉会中審査が行われることになりました。
【追記終わり】
読売新聞の写真特集を見ると、被災した方には申し訳ないですが、「何が何やらわからないぐちゃぐちゃ」。
千葉県内で、台風による倒木、屋根などの損壊、停電の被害が出ました。「令和元年台風15号」が上陸した千葉市とその南の房総半島で、災害救助法が適用され、被災から11日経った今も日常が戻っていません。
これについて、衆議院災害対策特別委員会は17日(火)に、参議院では18日(水)に理事懇談会を開きました。ここで、衆議院では、来週26日(木)にも、武田防災相らを呼んで政府報告と質疑を行いたい方向で、まとまりかけました。しかし、翌日の参議院での審議では、与党はやるともやらないとも言わない姿勢に転じました。これについて、野党理事の一人は、「政府が与党にストップをかけたようだ、と感じた」としています。
立憲民主党の枝野幸男代表は、きのう、「26日にいったんセットしたと報告を受けたが、その後、先延ばしになったようだ」と話し、与党を批判しました。
千葉県庁の初動の遅れのほか、内閣改造を日程通り行った安倍内閣や森田千葉県知事への批判が高まっていることから、官邸側がなんらかの圧力をかけたと考えられます。
戦後林野行政の失敗についても、議論が広がってほしいところです。
【追記 2019年9月21日19時】
令和元年2019年10月1日(火)に、衆・災害特の閉会中審査が行われることになりました。
【追記終わり】
読売新聞の写真特集を見ると、被災した方には申し訳ないですが、「何が何やらわからないぐちゃぐちゃ」。
千葉県内で、台風による倒木、屋根などの損壊、停電の被害が出ました。「令和元年台風15号」が上陸した千葉市とその南の房総半島で、災害救助法が適用され、被災から11日経った今も日常が戻っていません。
これについて、衆議院災害対策特別委員会は17日(火)に、参議院では18日(水)に理事懇談会を開きました。ここで、衆議院では、来週26日(木)にも、武田防災相らを呼んで政府報告と質疑を行いたい方向で、まとまりかけました。しかし、翌日の参議院での審議では、与党はやるともやらないとも言わない姿勢に転じました。これについて、野党理事の一人は、「政府が与党にストップをかけたようだ、と感じた」としています。
立憲民主党の枝野幸男代表は、きのう、「26日にいったんセットしたと報告を受けたが、その後、先延ばしになったようだ」と話し、与党を批判しました。
千葉県庁の初動の遅れのほか、内閣改造を日程通り行った安倍内閣や森田千葉県知事への批判が高まっていることから、官邸側がなんらかの圧力をかけたと考えられます。
戦後林野行政の失敗についても、議論が広がってほしいところです。