ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

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【追記有り】HACCP法制化の食品衛生法全会一致で可決すべしで今国会成立確実の公算、役所総崩れ

2018年04月12日 23時15分50秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]森山浩行さん、2018年4月12日、衆議院本会議、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

【追記 2018年6月7日午後7時】

 「HACCPを拡大義務化する、改正食品衛生法」(196閣法61号参先議)は、きょう、平成30年2018年6月7日(木)の衆議院本会議で全会一致で可決し、成立しました。法律の施行までは、まだ2年弱の猶予があります。

【追記終わり】

 きょうは、25年以上旧知の、森山浩行さんが、衆議院本会議に登壇。PFI法改正案の代表質問でしたが、在職4年弱で、初めての登壇となりました。立憲民主党の同僚議員から、他議員よりも大きい拍手喝采を浴びました。ファイスブックで共通の友人が98人もいますが、まあ、お互い身ぎれいなので、今後もさして悪いこともお互いしないだろうといったところです。

 さて、石原慎太郎さんは、神奈川県立湘南高校を休学して、4年かけて卒業しています。これは、戦後すぐに、校長が、同校出身の大蔵省理財局長を連れてきて、「みなさん、きょうから、あなたたちの目標はこの先輩です」という趣旨のことを言って、価値観が総崩れになったからだと、佐野真一著「てっぺん野郎」に書いてあったように思います。石原さんはバスケットボール部でしたが、同じバスケ部でほぼ同級生だったはずなのが、今月亡くなった岡崎洋さんです。東京都の石原知事と、隣県の神奈川県の岡崎知事なのに、そういう話は全然出てこない。そこで、私は県庁秘書課長にその話を向けたことがありますが、「おそらくああいう性格だから、あまり石原さんと話さなかったのではないか」というようなことでした。で、岡崎さんは大蔵省に入り、石原さんは「戦後民間人」の代表格、公認会計士をめざした、と。

 その、戦後すぐ「今日からあなたたちの目標はこの先輩」という価値観の路線のもと、昭和58年1983年に大蔵省に入った福田淳一財務事務次官。女性記者に「どのくらいセックスしてるの?」「手しばっていい?」「おっぱい触っていい?」などのセクハラ答弁を繰り返していたことが、きょうの週刊新潮に載りました。新卒から35年も同じ会社につとめていれば、あほになるのは当然。野党は、辞任を求めるよりも、日比谷公園の池で、ビートたけしのお笑いウルトラクイズばりに、佐川さんと福田さんが氷バケツをかけあう罰ゲームなどを課した方がいいと思います。

 霞が関総崩れの様相の中、HACCPを初めて法制化する法案や、電気通信事業法など改正法案が、委員会で全会一致で審議終了となりました。

【衆議院本会議 平成30年2018年4月12日(木)】

 「合併特例債5年延長法案」(196衆法 号)が、全会一致で可決し、参議院に送られました。

 「政治分野における男女共同参画推進法案」(196衆法 号)もまた、全会一致で可決し、参に送られました。

 この後、「PFI法改正案」(196閣法18号)が梶山弘志・内閣府大臣から趣旨説明されました。

 上述の通り、立民の森山浩行さんらが代表質問に立ちました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 きょうは、厚生労働省健康局長の「セクハラメール」報道もあり、事務次官からの注意があったようです。法案は審議され、採決されました。

 「HACCPハサップ法制化などの、食品衛生法改正案」(196閣法61号参先議)は全会一致で可決しました。今国会中に成立すると思われます。民進党からは全トヨタ労連の浜口誠さんが質疑。トヨタ自動車出身者がHACCPをどう質疑するか興味深いところですが、今週は、森友加計日報が大炎上なので、なかなかそこまでの余裕が、私にもないですね。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 予備自衛官の雇用元企業に協力金を支給する、「防衛省設置法及び自衛隊法改正案」(196閣法25号)は、共産党、沖縄の風の反対、自民党、公明党、民進党、維新などの賛成多数で可決すべしと決まりました。あす成立のはこび。質疑では、財務省官房長も呼ばれ、愛想の悪い答弁を繰り返しました。

●参議院経済産業委員会はありませんでした。

 参議院の定例日ですが、とくに法案もなく、開催されませんでした。

●参議院の総務委員会、文教科学委員会、農林水産委員会、環境委員会もありませんでした。総務委は衆側も定例日ですから、衆側が開かれました。

【衆議院総務委員会 同日】

 「電気通信事業法などの改正案」(196閣法33号)が共反対、自公立希などの賛成多数で可決すべしと、決まりました。

【参議院法務委員会 同日】

 「人事訴訟法改正案」(196閣法11号)が趣旨説明され、審議入りしました。質疑は来週することにして、散会しました。

【参議院内閣委員会 同日】

 「REVIC株式会社経済活性化支援機構法5年延長法案」(196閣法17号)が趣旨説明されました。

【参議院国土交通委員会 同日】

 「都市再生特別措置法改正案」(196閣法24号)が趣旨説明されました。2日前に衆議院を通過したばかりですが、民進党の野田国義委員長がすばやく審議入りさせました。散会。

【参議院財政金融委員会 同日】

 すでに法案審査は終わっていますが、一般質疑がありました。森友、加計、日報と、波状攻撃ならぬ、波状質問といったところです。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「森林経営管理法案」(196閣法38号)と「独立行政法人農村漁業信用基金法改正案」(196閣法39号)についての参考人の意見陳述と、それに対する質疑がありました。散会。

【衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑がありました。

 財務官僚がいろいろな委員会に呼ばれていますが、科技特では、IT担当の向井治紀・内閣官房審議官が答弁。向井さんは「各省トップが、デジタル対応の発想ができていない」と語りました。ところで、向井さんは、この、IT兼マイナンバーの審議官を、6年以上やってますが、よほど余人をもって代えがたいのでしょうか。

 これとは別に、立憲民主党1期生の桜井周さんは「きょうは、大臣所信に対する一般質疑ですので、今の答弁で審議官の意気込みはわかりましたが、大臣はいかがでしょうか」ともっともなことを言っていました。松山政司さんが、科技相となっており、卒のない答弁をしました。

【衆議院災害対策特別委員会 同日】

 災害対策樹立の件で、一般質疑がありました。

 無所属の会の黒岩宇洋さんも、野党6党の波状質問に加わり、野党共闘を進めました。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 きょうも一般質疑で、イラク日報問題について。あすも含めて、今週は3回開催の見通し。衆・安保委では異例の頻度となります。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

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