【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

民主党1年生が班ごとに被災地入り できることだけ、ひたむきに。

2011年03月21日 05時17分12秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意

[画像]民主党1年生議員の高橋昭一さんのツイッターより

 民主党1年生議員が現地に向かいました。

 高橋昭一議員のツイッターによると、宮城県を中心とする被災地に向かっているのは、橘秀徳さん、宮崎岳志さん、高橋昭一さん、高邑勉さん、平山泰朗さん、坂口岳洋さん、神山洋介さんらで、5班に分けて向かっているようです。各々の選出は群馬、神奈川、東京、山梨、兵庫(神戸)、山口の各県で、国会議事堂内に置かれた民主党対策本部(岡田克也本部長)の指示で、クルマで物資を届けることと、主に宮城県内で情報の混乱がみられることから、避難所との情報連絡体制を目で確認することが目的のようです。

 民主党1年生議員の高橋昭一さん、橘秀徳さんらのツイッター、宮崎岳志さんのブログから分かりました。なお、このエントリーの情報は、現在進行中かつ未確認の情報も多いので、他への転載、リンク先の貼り付けなどの「情報の拡散」は、震災時なので、読者のみなさんには控えていただきますようお願いします。 



[画像]高橋昭一さんのツイッター。

 「橘・宮崎班」はすでに仙台に到着し、ホテル泊後、夜明けとともに、宮城・東松島経由で、石巻に行き、南三陸町に回る予定。高橋・高邑班は、21日午前1時5分に首都高速・芝公園ランプから高速に入り、先行している橘・宮崎班の東北自動車道の状況に関する情報をもらいながら、北上中。福島県相馬市をめざしています。平山班は、宮城県気仙沼市へ。坂口班は、地元・山梨から出発し、岩手県山田町へ。神山班はすでに仙台に到着しているそうです。


[画像]橘秀徳さんのツイッター


[画像]宮崎岳志さんのブログ。


[写真]左から、平山泰朗さん、神山洋介さん、高邑勉さん、坂口岳洋さんの各民主党1年生議員。

 このメンバーのうち、高橋昭一さんは、兵庫県選出で、阪神・淡路大震災経験者。ユースストリームの民主党チャンネルなど広報で実績を残しています。

 橘秀徳さんの地元は米海軍の厚木航空基地があり、騒音と米空母間の飛行機の入れ替え作業などの危険性から民度が高い選挙区だとされています。秘書出身の人脈から、先輩議員からさまざまな議員連盟の実務を頼まれるので、「ミスター事務局長」ともいわれています。

 宮崎岳志さんは横山秀夫原作の映画「クライマーズ・ハイ」で有名な上毛新聞社の記者出身で、御巣鷹山に登るなど危機管理への意識は潜在的に高い人です。

 平山泰朗さんは選挙区内に東北道につながる高速の入り口があり、長崎・壱岐での生活の経験もあり、津波は他人事ではないのでしょう。神山さんは神奈川県で松下政経塾人脈がありますし、坂口さんは山梨県選出のベンチャー経営者、高邑さんは山口県選出で衆院予算委員です。

 各々が与党政府外議員として、できることだけ、ひたむきにやっています。まさに民主党の第1次与党期「訓政期」における最も高い山を前に、前に進んでいます。

 「3・11」東日本大震災発生後、「チーム3000」(国会・地方議員が全国に3000人)の公明党のネットワーク(国と地方の縦のネットワーク、地方と地方の横のネットワーク)がしっかりと機能し、とくに、福島県双葉町から埼玉県さいたま市への集団疎開では、疎開先のさいたまスーパーアリーナを地元選出の西田実仁・参院議員と地方議員らが事前に視察するなど、地域政党・組織政党としての公明党のネットワーク力、チーム力が光っています。これについては、すでに情報を集めて、まとめていますが、エントリーのアップは、後にします。

 底堅い地方議員がボトムアップで政策をつくる公明党と違って、国会議員中心の「議員政党」である民主党は、公明党のような横のネットワークはないに等しく、だからこそ事業仕分けのようなしがらみのない政策作りができるわけですが、「それぞれの立場でできること」として、民主党の政府外議員の1期生議員が班をつくり、復旧した東北自動車道を北上して、仙台経由で、被災地入りして、物資を届け、情報を集めているようです。

 あくまでも、できる人が自己完結型で、正しい情報にもとづき行動するときです。
 同期議員どうしの嫉妬など、もってのほか。

 「こういう時こそ人は見られている」ーーこの問題に関して向いていない議員は、身の程をわきまえて静かにする。これも「行動」のひとつ、「被災地支援」の一つです。

 「救援」「復旧」は、政府・自治体の仕事ですが、「復興」は、国会議員をふくむ国民全員の仕事です。


【追記 2011-3-22 午後9時過ぎ】

 橘秀徳さんが民主党幹事長室・国会内対策本部への活動報告を書き上げた後にブログで写真などをアップしてくれました。

現地入りの1年生議員・橘秀徳さん「かなりショック」「国会では思いも寄らなかった現実が」

【追記おわり】