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ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

入管難民法改正案2日間で14時間審議、本村伸子「トルコでクルド語禁止で暴力を受けて来日したが、サッカー選手になる夢はクラブに入るのが就職だからできないと入管に言われた」との体験談を紹介

2023年04月19日 17時54分15秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]陸上自衛隊セクハラ(性犯罪)を告発した元自衛官・五ノ井里奈さんはもともと東日本大震災の体験から陸自に入り、実名告発を決めたのだと、本人に代わって、防衛省人事教育局長・陸幕人事教育部長(右端)に話す本村伸子さん(左端)、きょねん2022年9月、衆議院議員会館で宮崎信行撮影。

 2年ぶりに提出され「入管難民法改正案」(211閣法48号)をめぐって、本村伸子さんがきょうも胸を打つ当事者の体験談を紹介しました。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年4月19日(水)】
 法務省は今国会に大量9法案を提出しています。野党の求めと違い「性犯罪の刑法改正案」(211閣法58号・211閣法59号)を後回しにしました。このため、「入管難民法改正案」について廃案を求める議事堂外行動が起きていますが、立憲民主党は徹底審議と修正、共産党は法案出し直しを提案しており、審議未了廃案をめざす統一歩調はできていません。

 与党も審議を急ぎ、きのうに続き、きょうも7時間コースの対政府質疑が設定されました。

 立憲民主党からは難民条約の柱で世界的に定着した「ノン・ルフルマンの原則」(追放・送還停止の原則)に反した内容が、準難民の認定などの条文に含まれているのではないかと指摘しました。

 2年前と同じく法務委員の共産党の本村伸子さんは、サッカー選手になれず入管から認定されなかったクルド人の体験談を話しました。日本民族(大和民族)には想像できませんがクルド人4000万人は過去1000年間に2年程度しか国家を持ったことはありません。

 本村さんは次のように語りました。本村さんは「軍隊に入れば自分と同じクルド民族への攻撃に加担させられるおそれがあり兵役を避けるためにトルコを出国し、日本に住む叔父を頼って来日した」としました。トルコ国のその小学校ではクルド語が禁止となっており、話すと教師から繰り返し暴力を受けたとし、これだけでも難民認定の対象になるのではないかとしました。本村さんは体験談を続けて、「サッカーの選手になりたいという夢を持っていて、高校1年生の1学期に入管局に出頭したときインタビューを受けて、将来の夢を話したら、日本にいてどんなに頑張ってもお金と時間の無駄だから国に帰ってと言われた」とのやりとりを紹介しました。その少年は発奮し「いい成績を持ってくれば認めてくれるかという気持ちがあって、勉強とサッカーを両立しながら2回ほど倒れたそうなんですけれども睡眠不足で、それでも良い成績を取るために頑張って実際に良い成績を取ることができた」と考えたそうです。しかし、3学期に成績表を入管に持っていったら「サッカークラブに入ること自体が就職になってしまって、それが禁止されているので、頑張ってスカウトされたとしても、君はサッカー選手にはなれないよ」と言われたとしました。

 サッカーの育成組織が一部リーグの会社が経営しているからだと思われます。本村さんによると、現在は大学に通い国連で働くことを夢見ているそうですが、近々2つ目の夢も奪われるのではないかとおびえていると紹介しました。

 本村さんは難民認定率がドイツ34%、カナダ74%、アメリカ41%だとして、日本はほとんど難民認定していないと問題を指摘しました。

 僅か2日間で14時間審議が進みました。斎藤健法相が少し集中力を切れた答弁をしているきらいがありました。次回はあさって21日(金)9時から。

【参議院本会議 同日】
 「第13次地方分権一括法案」(211閣法44号参議院先議)が共産反対、自公立維賛成多数で可決し、衆議院に送られました。
 これに先立ち「健康保険法改正案」(211閣法16号)が趣旨説明され、岸田文雄首相らが答弁しました。

【衆議院財務金融委員会】【安全保障委員会】
 「防衛財源確保法案」(211閣法1号)の連合審査会がありました。

【経済産業委員会】【環境委員会】【原子力問題調査特別委員会】
 「GX60年超ルール原子力規制法及び電気事業法改正案」(211閣法26号)の連合審査会がありました。

【内閣委員会】
 「孤独・孤立対策推進法案」(211閣法36号)の趣旨説明。

【厚生労働委員会】
 「水道行政の国土交通・環境省移管法案」(211閣法45号)の趣旨説明。

【外務委員会】
 「日本バーレーン投資協定」(211条約4号)「日本アゼルバイジャン租税協定」(211条約5号)「日本アルジェリア租税協定」(211条約6号)の趣旨説明。
【地方創生・こども・デジタル特別委員会】
 「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)の対政府質疑1巡目。
【国土交通委員会 同日】
 きょねん4月23日の知床遊覧船犠牲者に対する黙祷の後、一般質疑。

【参議院地方創生・デジタル特別委員会】
 「特区法改正案」(211閣法37号)について岡田地方創生相が「全国どこでも便利なデジタル田園都市のためのスマートシティ」に向けた法整備が必要だなどと趣旨説明しました。

【資源エネルギー・持続可能な社会調査会】
 「ウクライナ危機での変化」について政府説明を求め、質疑しました。他の2つの調査会は開催されませんでした。

【東日本大震災復興特別委員会】
 一般質疑。

【情報監視審査会】
 開かれました。

●参議院憲法審査会は定例日ですが開催されませんでした。

以上です。
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G7外相サミット物々しい警備の中、入管難民法案で「未成年の子が在留資格なく39度で保険証なし」に本村伸子委員が涙ぐむ場面も

2023年04月18日 17時34分49秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]G7外相サミット最終日で物々しい警備を敷くJR・しなの鉄道「軽井沢駅」コンコース、きょう2023年4月18日午後12時50分、宮崎信行撮影。

 きょうはG7サミット外相会合がある軽井沢に町議選告示の取材に行き、昼過ぎには帰京しました。ちょうど2年前にも参院補選で同地に行きました。「年内に絶対衆院選がある4月」でしたが、立憲民主党が3つとも完勝。なのに10月の全国一斉衆院選では負けました。

【衆議院本会議 きょう令和5年2023年4月18日(火)】
 地方議会の根拠規定を75年ぶりに抜本改正した「地方自治法改正案」(211閣法39号)は共反対、自公立維国有の賛成多数で可決し、参議院に送られました。共産は「審議時間の短さ」も問題視しています。
 「日米宇宙協力協定承認案」(211条約3号)が共れ反対、それ以外の賛成多数で承認されました。
 「二国間航空協定に関する日・EU協定」(211条約7号)
 「サイバー犯罪に関する条約の第二追加議定書」(211条約9号)はともに全会一致で承認されました。
 「著作権法改正案」(211閣法51号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。
 そして「孤独・孤立対策推進法案」(211閣法36号)が小倉共生社会担当相から趣旨説明。太栄志さんが初登壇しました。1期生で登壇を経験した人はほかにいて小選挙区当選(神奈川13区)にしては満を持しての登壇という印象です。この政策は、泉健太さんが4年前の参院選で政調会長として国民民主党・玉木雄一郎代表に提案した政策なので、泉さんは今の立場ではあまり言及していない印象です。

【衆議院法務委員会 同日】
 「入管難民法改正案」(211閣法48号)の質疑がスタート。前日のウィシュマさん名古屋収容施設の映像公開では共産党の本村伸子さん(比例東海3期=名古屋市に事務所)も再び見たことになります。きょうの審議で、未成年の子の在留資格をめぐって、健康保険がなく39度の熱があっても病院に行けなかった事例を紹介し、マスク越しに明らかに涙ぐむ場面もありました。本村さんはJR東海への3兆円融資をめぐって麻生太郎財務大臣に「40年生きて、最後まで見届けろ」と要望したところ、「40年後には、私はもう氏んでいる」と返された際に「いやん」と発言するなど、思い入れが強い議員です。JR東海の葛西社長はなくなりましたが、公務員も頭の良い企業人も公正な名古屋であってほしいと思います。そして、全国どこでも、憲法も選挙制度も公正かつシンプルで透明でないと、若い人は代議制民主政治に期待が持てないことになります。

【衆議院財務金融委員会 同日】
【衆議院安全保障委員会 同日】
 「防衛財源確保法案」(211閣法1号)が審議される一方、安全保障委は「基盤強化法案」(211閣法20号)ではなく、一般質疑3時間コースとなりました。北朝鮮ミサイルと陸自第八師団長の南西諸島・宮古島沖ヘリ墜落についての政府の説明を求めました。安住淳・国対委員長は「防衛2法案の連休前衆議院通過阻止」を理事らに命令しました。

【衆議院地域・こども・デジタル特別委員会 同日】
 「地こデ特」では「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)が審議入りし、与党のみ質疑しました。

 【参議院法務委員会 同日】
 「仲裁法改正案」(211閣法28号)と「調停に係るシンガポール条約国内実施法案」(211閣法29号)と「ADR裁判外紛争手続法改正案」(211閣法30号)が審議入りしました。

【参議院内閣委員会 同日】
【参議院厚生労働委員会 同日】
 連合審査会などで「新型インフル特措法及び内閣法改正案」(211閣法6号)を審議しました。

【参議院農林水産委員会 同日】
 「グリーンウッド法改正案」(211閣法31号)が趣旨説明されました。

【参議院経済産業委員会 同日】
 「GX経済移行法案」(211閣法12号衆議院修正)の政府案と衆議院修正部分が説明されました。「60年ルール超法案」は衆議院に留め置かれています。

【参議院国土交通委員会 同日】
 「地域公共交通活性化・再生法改正案」(211閣法17号)の参考人質疑などがありました。

【参議院文教科学委員会 同日】
 「私立学校法改正案」(211閣法21号)が趣旨説明されました。

以上です。
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3年連続で参議院決算委員会に統一地方選応援に回る今井絵理子さんが登場「特別支援学級の教科書改訂を」大臣「すべて改定しました」

2023年04月17日 22時52分46秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]応援演説終了後も長時間写真撮影に応じる今井絵理子参議院議員、第20回統一地方選前半戦最終日の先々月2023年4月8日、横浜市「大倉山」駅で、宮崎信行撮影。

 第20回統一地方選後半戦がきのうから始まりました。きょうは決算委員会が開かれました。

【参議院決算委員会 きょう令和5年2023年4月17日(月)】
 「令和3年度決算承認案」の省庁別審査で、文部科学省、農林水産省、国土交通省。

 統一地方選の応援にかけまわる自民党の今井絵理子さんが登場。

 今井さんは、おととし4月5日(総理入り)、きょねん4月25日、ことし4月17日。3年連続でこの時期に決算委に登場。今井さんはおととし「教科書には、文部科学省の検定を受けた教科書と文部科学省が著作の名義を有する文部科学省著作教科書がある」とし「文科省では特別支援学校用に視覚障害者用の点字教科書、聴覚障害者用の言語指導の教科書、知的障害者用の教科書を作成しているが、20年間改定されていない」と指摘しました。
 きょうの決算委で、文部科学大臣は「学習指導要領の改訂を踏まえ小学部は令和2年度から、中学部は令和3年度から使用できるよう改定を行った」と述べました。

[追記 4/18 この段落の文を補いました]

【衆議院法務委員会理事懇談会 同日】
 故ウィシュマさんのビデオが再度公開され、本村伸子さんや、立憲民主党の寺田学、鎌田さゆり両理事らが見ました。

 以上です。
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猪瀬直樹参議院議員が初登壇し「GX経済移行法案のキャップ・アンド・トレードは2008年に私がダボス会議で提唱した」と語る

2023年04月14日 19時46分22秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[画像]猪瀬直樹・日本維新の会参議院議員、西村康稔経済産業大臣、西村明宏環境大臣、きょう2023年4月14日の参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 日仏共同テレビ局「フランス10」の及川健二代表・記者はきょうがバースデー。おめでとうございます。

 「ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記」はアクセスが低迷していますが、「https://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog」をランディングページ(最初に開くページ)とする読者はごく微減にとどまっています。最盛期の平和安全法制国会と比べても4割減ですから、健在と言えるでしょう。

【参議院本会議 きょう令和5年2023年4月14日(金)】
 猪瀬直樹参議院議員が初めて登壇しました。歴代都知事は、青島さん、石原さん、舛添さん、小池さんと「前議員バッジ」を持っていますが、猪瀬さんだけ「前議員バッジ」がないので、おととし衆議院第二議員会館前の青空の下、一人ポツンとポールに腰掛けて時間をつぶしている姿をお見受けしたので、新人議員となり、意気軒高だと思われます。

 「GX経済円滑移行法案」(211閣法12号)が西村康稔経済産業大臣から趣旨説明され、各党の質問に、西村経産相と西村明宏環境相の、安倍首相の下官房副長官経験のある清和会の両西村が答弁しました。

 猪瀬さんは「今から15年前の2008年1月東京都副知事であった私は、石原都知事の代理として世界経済フォーラム、いわゆるダボス会議に出席しました」「キャップ・アンド・トレード制度であり、東京が率先して先進的な施策を導入し、国全体における技術開発や産業育成に繋げていく目論見がありました」「国策としては実現しませんでした。なぜ導入が止まってしまったのか。当時の検討内容と、実現に至らなかった経緯について環境大臣に説明をお願いしたい」と語りました。当時、福山哲郎参議院議員もキャップ・アンド・トレードの法案を出し、政権交代後に衆議院も通過しましたが、鳩山由紀夫首相退陣の混乱で会期内に消化できず廃案となったまま、今日にいたりました。

 「特定先端大型研究施設共用促進法改正案」(211閣法35号参議院先議)は全会一致で可決し、衆議院へ。本院先議法案の可決はこれが初めて。
 「民事訴訟デジタル化法案」(211閣法60号)は共反対、自公立維国賛成で可決し、衆へ。
 「改正防衛省設置法」(211閣法19号)は共反対、自公立維国賛成多数で可決し、成立しました。

【衆議院本会議 同日】
 「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)が河野デジタル相から趣旨説明され、各党議員が登壇して質問しました。

【衆議院総務委員会 同日】
 「地方自治法改正案」(211閣法39号)は前回質疑が終局していました。採決の結果、共反対、自公立維国賛成多数で可決すべきだと決まりました。来週火曜日の本会議に上程。

【衆議院文部科学委員会 同日】
 毎年のように提出されている「著作権法改正案」(211閣法51号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。

【衆議院外務委員会 同日】
 「日米宇宙協力協定」(211条約3号)
 「二国間航空協定に関する日・EU協定」(211条約7号)
 「サイバー犯罪に関する条約の第2追加議定書」(211条約9号)を承認すべきだとしました。

【衆議院法務委員会 同日】
 「入管難民法改正案」(211閣法48号)がきのうの本会議後の当委員会付託を経て、すばやく、斎藤法相から趣旨説明されました。与野党の修正協議のうえで今国会で成立する方向性。

【衆議院安全保障委員会 同日】
 重要広範議案「防衛産業基盤強化法案」(211閣法20号)が防衛相から趣旨説明されました。今国会の重広はすべて衆議院の委員会で審議入りしました。

【衆議院経済産業委員会】
 重要広範議案「GX原子力基本法・電気事業法を改正する電源法案」(211閣法26号)の参考人質疑。この後、環境委・原子力特別委との連合審査会を開くことを決めました。連合審査会は4月19日(水)9時から。

【衆議院内閣委員会 同日】
 一般質疑。

【参議院地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会 同日】
 「第13次地方分権一括法案」(211閣法44号参議院先議)が共反対、自公立維国賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【参議院災害災害対策特別委員会 同日】
【参議院消費者問題特別委員会 同日】
 大臣所信に対する一般質疑。

【参議院改革協議会 同日】
【参議院改革協議会の専門委員会 同日】
 開かれ、牧野京夫さんらが議論しました。

 以上です。

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来週も定例の衆議院本会議はすべて開催へ、第20回統一地方選後半戦の国会議員の地元応援限定的

2023年04月14日 19時17分18秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]第20回統一地方選前半戦で、非組織選挙区内外ボランティア・車上労務員のみで当選した陣営、先週、宮崎信行撮影。

 第20回統一地方選後半戦の市区長・市区議選挙はあさって日曜日に告示されますが、来週の衆議院本会議も定例日に予定通り開かれることとなりました。

 4月18日火曜日は、「孤独・孤立対策推進法案」(211閣法36号)
 4月20日木曜日は、「空家対策特措法改正案」(211閣法43号)
 4月21日金曜日は、「日本語教育機関認定法案」(211閣法22号)

 で、所管大臣が趣旨説明し、各党議員が質問して、所管大臣が答弁することになります。

 第20回統一地方選は微減の自民党、微増の立憲民主党、惨敗の共産党とも、候補者はいつも以上に必死で、従事者は、回数を減らしつつもイベントでは力を入れた陣営が勝利しました。後半戦も、当たり前ですが、候補者とその家族のやる気・志を、近所の友人がどれだけ支えるかが、コロナ前よりも一層問われます。

 以上です。
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入管難民法改正案が2年ぶり審議入りのっけから修正協議へ野党のきょねんの参法を軸に、今国会の頂はまだ高く、峠は連休明けに

2023年04月13日 22時37分38秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
3年前の検察庁法改正案の完全廃案に続き、2年前にウィシュマさんの事案が発覚して、入管難民法改正案も廃案となりました。2年ぶりに再提出された入管難民法改正案が提出されましたが、野党はきょねん共同提出した参議院議員立法を軸にした修正協議に取り組む方針を決めました。

【衆議院本会議 きょう令和5年2023年4月13日(木)】
 今国会最多の10本以上の法案が衆議院を通過し、重要広範議案2本目も通過しました。但し、これから与野党修正協議が始まりそうですので、衆議院の峠も連休明けになりそうです。
 「日豪円滑化協定実施法案」(211閣法33号)と「日英円滑化協定実施法案」(211閣法34号)は共れ反対、自公立維国有賛成多数で可決し、参議院に送られました。
 「気候変動適応化法改正案」(211閣法32号)はれいわ新選組が反対しそれ以外の与野党の賛成多数で参議院に送られました。政府による熱中症アラートを新設。
 「令和3年度予備費使用総調書」は立憲民主党は一般会計に反対して特別会計は賛成、日本維新の会・国民民主党ははすべて反対するなどして承諾され、参議院に送られました。
 「景品表示法改正案」(211閣法27号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。罰則を強化。
 「グリーンウッド法改正案」(211閣法31号)も全会一致で可決し、参送付。
 「医療ビッグデータ法改正案」(211閣法28号)は共れ反対、それ以外の賛成多数で可決し、参へ。
 「GPS装着を可能とする刑事訴訟法改正案」(211閣法41号)は共れ反対、それ以外の政党の賛成多数で可決し、参へ。
 「海上運送法改正案」(211閣法42号)は全会一致で可決し、参へ。
 重要広範議案「健康保険法改正案」(211閣法16号)も討論なく採決。立維共有れ反対、自公国賛成多数で可決し、参へ。
 この後、斎藤健法相から「入管難民法改正案」(211閣法48号)が趣旨説明され、審議入り。共産党の本村伸子法務委員は「2年前の法案とほとんど変わらない」と質問演説で指摘しました。傍聴席にはウィシュマさんの遺族が座りました。散会。

【衆議院安全保障委員会 同日】
 防衛3文書について、外相・防衛相から説明があり、各党が質疑しました。GDP比2%以上の国が多いことや、有事の防衛産業従事者の労働基準法特例について与党から質問がありました。また、財務金融委員会との連合審査を開くことも決まりました。

【衆議院原子力問題調査特別委員会 同日】
 「GX電源法案」の経済産業委との連合審査会を決議。

【衆議院憲法審査会 同日】
 憲法及び基本法制の自由討議7回目。

【衆議院総務委員会 同日】
 「地方自治法改正案」(211閣法39号)を質疑し、終局宣言。あす採決。このやり方は、次の本会議を確実に立てるためのものです。

【参議院内閣委員会 同日】
 重要広範議案「新型インフル特措法及び内閣法改正案」(211閣法6号)の参考人質疑。筆者の母校・日大二校からの進学者も多い昭和大学医学部の二木芳人参考人はテレビを含めて久しぶりにお見受けしたような印象を持ってしまいました。この後、対政府質疑。れいわ新選組は大島九州男さん。対総理質疑では以前、安倍晋三首相から安倍晋太郎外相(ともに故人)の「アフリカに毛布を送る運動」の連携に言及したことにお礼を言われたこともありましたが、今回も対総理質疑のチャンスがありそうです。

【参議院法務委員会 同日】
 「民事訴訟デジタル化法案」(211閣法60号参議院先議)は共反対、それ以外の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【参議院外交防衛委員会 同日】
 「防衛省設置法改正案」(211閣法19号)。次の日本共産党委員長の期待も大きい山添拓さんは「定員増に反対する」としました。共産・沖縄の風が反対し、それ以外が賛成して可決すべきだと決まりました。あす成立。

【参議院文教科学委員会 同日】
 「特定先端大型研究施設利用促進法改正案」(211閣法35号)は対政府質疑の後、討論無く採決され、全会一致で可決すべきだと決まりました。

【参議院国土交通委員会 同日】
 「地域公共交通活性化・再生法改正案」(211閣法17号)。

【参議院厚生労働委員会 同日】
【参議院農林水産委員会 同日】
 一般質疑。

 以上です。
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野党「こどもたたき台」で対決色強まる、小川淳也・厚労委筆頭「防衛費だけ聖域なので、総裁選に向けて宏池会が清和会に配慮しているのか」と語る

2023年04月12日 17時19分33秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]小川淳也・衆議院厚生労働委員会筆頭理事、おととし2021年10月、香川県高松市で、宮崎信行撮影。

 統一地方選前半戦の自民党の98議席減、立憲民主党の10議席増の勢いも受けて、与野党対決色が強まりました。

【参議院憲法審査会 きょう令和5年2023年4月12日(水)】
 今国会2回目の開催。7分遅れで始まり、参議院の緊急集会に関する各会派の考え方について、発言し、参議院法制局長への質疑をまじえた議論となりました。

【参議院本会議 同日】
 「地域公共交通活性化・再生法改正案」(211閣法17号)で、斉藤鉄夫国交相(公明党副代表)の趣旨説明とそれに対する質疑だけがありました。共産党はこの政策を統一選の目玉としていましたが、前半戦では不発となり4分の1の議席を失いました。田村智子副委員長は質問で「千葉県内の路線、JR東日本がバスを前提にしている」と指摘し、大臣は「JR東日本は再構築協議会で、バスを選択肢として出しただけだ。今後、JR東日本がバスにこだわるならば、省としても指導していきたい」と述べました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】
 「健康保険法改正案」(211閣法16号)が自公のみの賛成多数で可決すべきだと決まりました。
 採決に先立つ対総理質疑では、立憲民主党の小川淳也前政調会長が「こども子育て政策よりも、防衛費を聖域化している」と防衛増税を批判。首相は「令和5年度予算においても予算全体の6割以上は社会保障であったり教育費に割り当てている」とはぐらかしました。小川さんは「防衛費優先するために法案(211閣法1号と211閣法20号)を出してるじゃないですか」と反撃しました。
 小川さんは「私、大平正芳さんの地元なんですよ、香川。自民党宏池会はどうなったんですか。2%の防衛費、敵地攻撃集、団的自衛権。岸田さんの視線の先にはおそらく、自民党清和会があるんでしょうね。そしてそれは来年秋の自民党総裁選の再選を最優先に考えている。あらゆる政策決定の背景にそれがあるんですよ」としました。
 小川さんは重ねて「3月11日に福島に行って中学生と懇談しましたね。そのときになぜ総理大臣を目指したかと聞かれて、一番権限が大きいだからだと言った。私これぞっとしたんですよこの報道を見たとき。総理は自民党右派に気を使って政治信条を軽々と飛び越える」「せめて、私はこういう社会にしたい。あるいはこの課題を解決したいだから総理大臣を目指したと言えるような総理大臣であるべきじゃないんですか」と語りました。首相は「派閥単位の議論に矮小化するなどということは全く考えていません」「どの立場であっても、この政治の責任を果たすために全力で取り組まなければいけない」とはぐらかしました。

【衆議院外務委員会 同日】
 速報の記事で書いた通り、条約承認案12件のうち1件の提出が遅れています。きょうは、「日米宇宙協力協定」(211条約3号)「二国間航空協定に関する日・EU協定」(211条約7号)「サイバー犯罪に関する条約の追加」(211条約9号)の3つが趣旨説明されました。

【衆議院農林水産委員会 同日】
 「グリーンウッド法改正案」(211閣法31号)が全会一致で可決しました。今回も、金子恵美ネクスト農相が独自の修正案を提出しました。先週木曜日の次の内閣で決定したのは「附則第4条に、政府が違法伐採の状況を勘案して適切に合法性の確認を確保する措置を検討する項目を追加する」などとした修正案でしたが広がらず。党は政府案について金子ネクスト農相に「一任する」と決定していましたので、政府案に賛成に回り、全会一致での可決となりました。

【衆議院内閣委員会 同日】
 「医療ビッグデータ法改正案」(211閣法38号)が共産のみ反対して、賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【衆議院法務委員会 同日】
 「仮釈放者にGPS装着を可能とする刑事訴訟法改正案」(211閣法41号)は共産のみ反対、自公立維国の賛成多数で可決すべきだと決まりました。共産委員は、性犯罪刑法など犯罪の種類に応じた規制をすべきではないかとしました。

【衆議院文部科学委員会 同日】
 「著作権法改正案」(211閣法51号)の質疑1巡目で、自公立維の4党だけで、次回に持ち越しました。

【衆議院国土交通委員会 同日】
 「海上運送法改正案」(211閣法42号)が全会一致で可決すべし。

【衆議院経済産業委員会 同日】
 重要広範議案「GX原子力規制法・電気事業法改正など電源法案」(211閣法26号)の対政府質疑。

【衆議院北朝鮮拉致問題に関する特別委員会 同日】
 大臣らの所信に対する質疑がありました。この委員会はずっと見ていると、県議出身の当選1回生が「長年、拉致問題に関心を寄せていた」として質問を希望する傾向があります。そのため、議論全体として前に進んでいないというイメージを持たざるを得ません。

【参議院3つの調査会】
 定例の水曜日の本会議後に開かれ、明石康さんらから意見を聞きました。

 以上です。
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【速報】健康保険法改正案は与野党対決、自公のみの賛成で可決、総理入り質疑で国民「出産の保険適用で混乱」強く批判

2023年04月12日 16時41分44秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]共産党の反対討論に立った宮本徹・衆議院厚生労働委員(右)きょねん10月、国会内で宮崎信行撮影。

 「健康保険法改正案」(211閣法16号)が自民党・公明党が賛成し、立憲・維新・国民・共産の野党すべてが反対して、さきほど衆議院厚生労働委員会で可決しました。

 国会対策委員長の紳士協定「重要広範議案」のため、岸田文雄首相も同委員会に出向き、1時間強「対総理質疑」にのぞみました。対総理質疑は衆参あわせて8時間となりますが、今国会は例年と違い、野党が予算関連法案での重広指定を避けました。そのため、4月中旬という遅い時期での第1号の対総理質疑となりました。

[追記・訂正 17時半]「新型インフル特措法及び内閣法改正案」(211閣法6号)は衆議院を3月30日(木)に自公維国の賛成で通過しており、これが重要要広範議案の衆議院通過第1号でした。対総理質疑は衆議院で2回行われ、参議院では現時点でゼロです。誤りに自分で気づきましたので、訂正します。[追記・訂正終わり]

 国民民主党の田中健さん菅義偉前首相も含めた政府の「出産費用保険適用と大きく報道されたことで、すぐにでも保険適用になると思っている国民が多く、現場で混乱もあるようだ。3年後をめどでは遅すぎるのではないか」と問いました。

 首相は「出産費用の保険適用について検討を行っていく必要があることから、令和8年度をめどに検討を進めることとしております」と語りました。

 国民民主党の玉木雄一郎代表がきょねん「検討使」と揶揄。これを受けて、SNSでの岸田さんの物まねなど世論で「検討を進める」は常套句としてかなり浸透しています。

 首相は「この国会においても各党から様々な意見がありました。そうした議論を踏まえて、この度出産費用の見える化を進めて検証を行った上で、次の段階として、この出産費用の保険適用を含め検討を行う。こうしたことをこども子育て政策のたたき台の中に盛り込んだこうした経緯をたどりました」としました。この出産の保険適用については、先ほども議論の中にありましたがメリット、デメリット、様々な指摘があります」と煮え切らない姿勢を示しました。

 一方、与党・自民党は小泉進次郎さんが先週の本会議に続き質問に立ちました。5分間の持ち時間ながら「先週統一地方選の応援の際に大磯駅で見つけた」として、子ども用車いすに配慮するよう求めた看板をパネルにして「私も3歳児の父として時々ベビーカーを使うから分かる」と聞きました。与党議員、閣僚経験者、持ち時間5分のいずれの要素からも、国会中継がない質疑で、パネルを使うのは異例で、小泉さんの存在感を示そうとの考えが浮き彫りになりました。あるいは焦りなのかもしれません。

 以上です。
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【独自】日本クロアチア航空協定の国会提出遅れる、署名ができておらず、見通し立たず

2023年04月12日 15時06分16秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 政府が1月23日の衆参議院運営委員会で「2月下旬に提出したい」とした「日本クロアチア航空協定の承認案」の国会提出の見通しが立っていないことが分かりました。外務省が当サイトの取材で認めました。外務省は二国間の署名がされていないことを理由としてあげました。

 今国会では「日本学術会議法の改正」と「日本クロアチア航空協定の承認案」の2つが提出の見通しが立たない状況となりました。

 今回の第211回国会の会期は6月21日(水)まで。

 以上です。
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消費者委は安定の全会一致、「防衛省設置法」も参・外交防衛委で審議入り、金曜日は「マイナンバー法」が審議入り

2023年04月11日 23時01分53秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 きょうも国会審議が行われました。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会 きょう令和5年2023年4月11日(火)】
 「景品表示法改正案」(211閣法27号)は先週4日(火)に河野太郎消費者相から趣旨説明されました。きょうは法案審査1巡目。質疑が終局して、採決の結果全会一致で可決すべきだと決まりました。この委員会はたいてい全会一致ですが、1巡だけで採決はやや珍しいです。秋の臨時国会では過密労働だった消費庁にも春が訪れました。

【参議院外交防衛委員会 同日】
 「防衛省設置法改正案」(211閣法19号)が審議入りしました。衆議院段階では共産が反対し、立憲が賛成するなど野党の足並みはそろっていません。

【参議院法務委員会 同日】
 衆議院から3法案が送付されましたが、それではなく、「民事訴訟デジタル化法案」(211閣法60号参議院先議)が審議入りしました。質疑は次回。

【参議院文教科学委員会 同日】
 「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律の一部を改正する法律案」(閣法第35号参議院先議)が審議入りしました。

【参議院国土交通委員会 同日】 
 一般質疑。

【衆議院地域・こども・デジタル特別委員会 同日】
 一般質疑。共産党の高橋千鶴子さんが「異次元のたたき台」に言及する際、ユニークなタイトルに吹き出すハプニングがありました。

 以上です。

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立憲民主党は県議増の勢いでベテラン原口一博さん「FMS、経営の神様許さない」江田憲司行政監視委員長は予備費採決

2023年04月10日 20時06分43秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]立憲民主党の原口一博さん(左)、きょねん2022年9月、宮崎信行撮影。

 「こども子育て予算倍増の叩き台」を示した岸田文雄自民党ですが、広島、山口両県で投票率を大きく下げ、現職の代替わりに失敗する例が散見され、意外にも西日本で日本維新の会が大勝し、東日本で立憲民主党が辛勝する展開となりました。あす告示の4つの衆議院補選と、次の日曜日に告示の市議・区議選は大混戦の様相となりそうです。維新が大阪府・市議会で過半数を握った勢いが失速しなければ、馬場伸幸さんの判断が注目される大型連休となりそうです。

 立憲民主党はベテランが健在ぶりを発揮。神奈川8区で当選7回19年の66歳江田憲司委員長が遅れ気味だった行政監視委員会で予備費を審議。佐賀1区で当選9回(野田佳彦元首相と同じ)27年の63歳の原口一博さんが取組FMS調達(米国防省からの直接購入)で松野博一官房長官に「経営の神様に習った仲間」として自信満々に問いました。

【衆議院決算行政監視委員会 きょう令和5年2023年4月10日(月)】
 午後1時の参・決算委より前の、午前10時から開議。
 「令和3年度予備費使用総調書の承認案」(衆議院先議)を審議し、一般会計分は立憲などが反対し、特別会計分は立憲などが賛成して承認すべきとの審査結果をまとめました。

 これに先立つ質疑では、原口さんが「FMSです。フォーリンミリタリーセールス。これ安倍首相とも議論しました。私たちの政権のときも500億ー600億円なんです」「どんどんどんどん増えて第2次安倍内閣になったらもう2倍になっている。そして、岸田政権で抵抗もなんもせんで1兆4000億まで膨らましているんですよ」と批判しました。原口さんは「ここにいる自民党の皆さん、これ認めていいんですか。こんなことをやったら我が国の防衛産業どうなりますか。それからこんだけの機材を入れて自衛隊の人たちこれに間に合いますか。型落ちした古いものを飛ばさせられる自衛隊員の身にもなってほしい」と働きかけました。

 原口さんはFMSから「CSIS」にもお金が入っていると指摘。森田会計検査院長の答弁を求めました。

 院長は「FMSにつきましてはこれまでも多角的な検査を実施しておりその結果を検査報告しています。国会要請を受けまして令和元年10月にFMSによる防衛装備品等の調達について報告したところでございますが委員のお尋ねFMS調達につきましても国会における御議論等を踏まえ引き続き適切に検査してまいりたいというふうに考えております」と述べるにとどまりました。

 原口さんは松野博一さんに経営の神様との異名をとった松下幸之助さんの私塾「松下政経塾の後輩だ」と指摘しつつも、色よい答弁はありませんでした。

【参議院決算委員会 同日】
 「令和3年度決算承認案」は4日目。省庁別審査2日目で、内閣府、警察庁、消費者庁の質疑がありました。

【衆議院情報監視審査会 同日】
 開かれました。

●あすは衆院統一補選告示日のため、本会議はありません。

 以上です。

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第八師団長遭難で浜田靖一防衛大臣の涙の会見の後「防衛産業基盤強化法案」を衆議院本会議で趣旨説明「DV」は参議院通過し衆議院へ

2023年04月07日 12時58分06秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]参議院本会議場、6年前の2017年、宮崎信行撮影。

 ほぼ間違いなくグーグル検索アルゴリズムの操作で、きょねんと比べて新ビジターが半減しています。当ニュースサイトは収益と関係しませんが、なるべく1日1回以上、このサイトを訪問してください。
 松井一郎大阪市長、黒田東彦日銀総裁らが職場を去ります。
 参議院では重要広範議案1本目が審議入りし、衆議院では重要広範議案最後が審議入りしました。
 「2015年シールズの夏」以来の8年ぶりの安全保障国会となります。
 統一地方選前半戦は、港北区選挙区では、金土日の期日目投票は前回より低かったのですが、月火水木になってからはむしろ4年前を上回るペースとなっています。

【参議院本会議 きょう令和5年2023年4月7日(金)】
 「改正国際協力銀行法」(211閣法14号)が共産党などの反対、それ以外の賛成多数で可決し、成立しました
 「改正世界銀行法」(211閣法15号)が全会一致で可決し、成立しました
 「改正裁判所職員定員法」(211閣法10号)が立憲民主党・共産党・れいわ新選組が反対し、それ以外が賛成して可決し、成立しました
 「気象業務法及び水防法改正案」(211閣法25号参先議が全会一致で可決し、衆議院に送られました
 「DV防止法改正案」(211閣法24号参先議が過半数で可決し、衆議院に送られました。
 これに先立ち、重要広範議案「新型インフル特措法及び内閣法改正案」(211閣法6号)が趣旨説明され、岸田文雄首相が答弁しました。重広の参議院での審議入りはこれが初めて。総理はごくろうな一週。

【衆議院本会議 同日】

 重要広範議案「防衛装備品開発生産基盤強化法案」(211閣法20号)が浜田靖一防衛大臣が趣旨説明し、総理らが答弁。立憲民主党は渡辺周元防衛副大臣が登壇。後半国会ではベテラン男性議員の久しぶりの登壇での質問演説が続いています。浜田大臣は午前中のニュース映像で、昨夕の第八師団長らヘリ遭難で、坂本陸将の顔を思い出したのか泣いていたようでした。防衛大臣としてはかなり珍しい重広審議入りで試練の朝となりました。

【衆議院安全保障委員会 同日】
 朝、浜田大臣から第八師団長遭難のヘリ事故について政府報告。
 「日豪円滑化協定国内実施法案」(211閣法33号)と「日英円滑化協定国内実施法案」(211閣法34号)の質疑は前回終局していました。討論では共産党の赤嶺政賢さんが「訪問軍地位協定は憲法違反の平和安全法制を正当化するものだ」として反対。採決。共産党のみの反対で、可決すべきだと決まりました。

【衆議院財務金融委員会 同日】
 「財源確保法案」(211閣法1号)の趣旨説明があり、その後、与党のみの法案審査1巡目。なお、211閣法1号の財金・安保連合審査会の手はず。

【衆議院環境委員会 同日】
 熱中症アラートを法定化する「気候変動適応化法改正案」(211閣法32号)を採決。全会一致で可決すべきものだと決まりました。本会議に上程されますが、採決はきょう午後ではなく、来週の火曜日のはこび。

【衆議院内閣委員会 同日】
 「医療ビッグデータ法改正案」(211閣法38号)は首がつながった高市早苗大臣が趣旨説明しました。

【衆議院法務委員会 同日】
 「GPS装着などの刑事訴訟法の包括的な改正法案」(211閣法41号)の法案審査1巡目。
 今朝の閣議後会見で斎藤健法相は、ウィシュマさん側弁護団が名古屋入管収容施設のビデオをマスコミに公開したのは独自の編集だとしました。民事訴訟の証拠ですが、弁護団は今国会提出の「211閣法48号」の国会審議のためにこのタイミングで出したとの趣旨の説明をマスコミにしており、影響が出るかもしれません。

【衆議院経済産業委員会 同日】
 「GX原子力基本法及び電子事業法など電源法案」(211閣法26号)の法案審査の1巡目の後半で、野党が登場。先日、関西電力管内選出の民主党議員は原発の質問ができないと指摘しましたが、日本維新の会の前川清成さんは核のゴミのツケを残すなとしたほか、政府参考人に出身を問い「1990年通産省入省です」との答弁を得て、詳細は分かりませんが、委員室が笑いに包まれました。日本維新の会は「上海電力」との関係が言われましたが、関電との関係はどうか。なお、前川さんが関西大学同窓会会員に公示前に公選はがきを封筒に詰めて送った際に、不用意な文章を含めてしまったことに関する奈良地裁判決は大阪高裁に行きました。原発に関する骨太の議論に対して、西村康稔大臣も緊張しているようすでした。

【参議院政府開発援助及び北朝鮮拉致問題に関する特別委員会 同日】
 一般質疑。

●衆議院原子力問題調査特別委員会は理事懇談会を開きました。

 以上です。
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入管難民法改正案は4月13日(木)審議入り決まる 

2023年04月07日 12時50分00秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]斎藤健法相、先月、宮崎信行撮影。
 2年ぶりに提出された「出入国管理難民認定法改正案」(211閣法48号)が、来週令和5年2023年4月13日(木)午後1時の衆議院本会議で、斎藤健法相から趣旨説明され、審議入りすることが分かりました。

 以上です。
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DV防止法案、フリーランス新法案は前裁きで話題なのに国会あっさり可決、防衛論争はアメリカ「人たち」との関係で踏み込んだ野党指摘も首相の姿勢で深まらない兆しも

2023年04月06日 16時10分11秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]DV防止法改正案の担当である内閣府男女共同参画局の元大臣・野田聖子さん、4年前の2019年2月、長野市で、宮崎信行撮影。

 国会は、「防衛増税反対」ウィークで、緊急事態条項の条文イメージも提出されました。ちょっと私も友人の選挙で忙しいので、あっさりとした記述となります。

【衆議院憲法審査会 きょう令和5年2023年4月6日(木)】
 6回目の開催。日本維新の会・国民民主党・有志の会の「3月末めどの実務者チーム(三木圭恵・北神圭朗各衆議院議員ら)」が作成した「緊急事態条項の議員任期延長の条文イメージ」が配布資料として提出されました。馬場伸幸・玉木雄一郎両会員の発言より前に、自民党の新藤義孝筆頭幹事は「建設的かつ真摯な議論の結果だ」と評価し、自民党の考えにも近く、今後このペーパーをたたき台にしたいとしました。

【衆議院本会議 同日】
 「仲裁法改正案」(211閣法28号)「調停に係るシンガポール条約国内実施法案」(211閣法29号)「ADR裁判外紛争手続法改正案」(211閣法30号)全会一致で可決し、参議院に送られました
 「フリーランス新法案」(211閣法23号)全会一致であっさり可決し、参議院に送られました。内閣官房分室と公正取引委員会の共同執筆の法案なので、大西英男内閣委員長が登壇して報告しました。
 「道路整備財源特措法改正案」(211閣法18号)は、立憲民主党・共産党・有志の会・れいわ新選組が反対し、自民党・公明党・日本維新の会・国民民主党が賛成して可決し、参議院に送られました。
 この後、重要広範議案「防衛財源確保法案」(211閣法1号)が鈴木俊一財務大臣が趣旨説明し、各党議員が質問し、岸田文雄首相らが答弁しました。議案番号「閣法1号」に政府・財務省の意気込みを感じます。
 
 東京19区小選挙区で当選、同18区の菅直人さんより10歳若く、財務金融、外交防衛両分野に意欲的に取り組んでいる印象の末松義規さんが登壇。「日本はNATOに加盟していないのに、NATOと同じGDP2%を目標にするのは、アメリカの圧力か」とただしました。

【衆議院安全保障委員会 同日】
 「日豪円滑化協定の国内実施法案」(211閣法33号)と「日英円滑化協定の国内実施法案」(211閣法34号)の法案審査1日目。旧・上瀬谷通信施設、日米地位協定、ファイブアイズなど多岐にわたる専門的議論になっています。

夕刻に採決になると思いますので、追記します。
[追記17:00]質疑終局。あす9時から採決へ。立憲民主党は賛成することをさきほどの次の内閣で決定しました。[追記終わり]

【参議院内閣委員会 同日】
 「DV防止法改正案」(211閣法24号参議院先議の法案審査1巡目。質疑が終局し、討論なく採決。全会一致で可決すべきだと決まりました。最初の議員立法は(1)配偶者間の暴力(2)配偶者間の精神的暴力(3)配偶者間の性暴力の3つの論点のうち(1)だけ法律化しました。20年経って(2)と(3)を検討する内閣府男女共同参画局の審議会が、野田聖子担当相時代にスローダウン。自民党政調の圧力を野田大臣がスローダウンさせつつ審議会を維持したようです。そして、(2)と(3)について、配偶者の財産・自由・名誉を傷つける行為の罰則化・厳罰化が盛り込まれました。新聞社には専門の記者がいますから、成立より前の今週からもう少し、報道して欲しいです。

【参議院国土交通委員会 同日】
 「気象業務法及び水防法改正案」(211閣法25号参先議が全会一致で可決すべきだと決まりました。

【参議院財政金融委員会 同日】
 「国際協力銀行法改正案」(211閣法14号)と「世界銀行法改正案」(211閣法15号)の採決。14号は共産反対、15号は全会一致で可決すべきだと決まりました。昨夏、共産は大門実紀史さんが4位で落選したため、3位で再選した福島重点の岩渕友さんが紅一点の財金委員になったようです。

●参議院外交防衛委員会、経済産業委員会など他の委員会は開かれませんでした。このため、衆議院から送付された「防衛省設置法改正案」「円滑化協定の条約承認案」「GX経済移行法案」などの(午後送付を含んだ)合計13議案はまだ、参議院で審議入りしていません。

【衆議院総務委員会 同日】
 「地方自治法改正案」(211閣法39号)の趣旨説明されました。質疑は次回。憲法施行・地方自治法制定時の「地方公共団体に、議会を置く」とだけの規定を初めて改正する法案ですが、県議・市議の反応は聞こえてきません。

このエントリーの本文記事は以上です。
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高速道路「令和97年まで有料法案」は「令和94年にドラえもんが生まれるから高速不要」との指摘が本当に出て可決、「フリーランス」「GPS」「GX」も審議

2023年04月05日 17時07分29秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]森ビルが港区虎ノ門に設置した「トラのもん」権利関係不詳。

 統一地方選は、コロナ前よりも現職の必死さが際立ちながら前半戦の終盤にさしかかりつつあります。あすは参議院大分補選が告示。きょうの衆議院では、フリーランス新法案と高速道路有料継続法案が委員会を通過しました。4月1日付で異動した記者も訳が分からないでしょうが「トタで(取材しとたんに原稿を書いて翌朝付に載せる)」記事にしてほしいところです。

●参議院本会議はありませんでした。3定例日連続で立ちませんでした。

【参議院憲法審査会 きょう令和5年2023年4月5日(水)】
 定例の「水曜日」で本会議がなければ午前10時、本会議があれば散会後の午後1時などになります。が、きょうが今国会1回目。衆議院側はあすが6回目と先行しています。中曽根弘文会長が、野党側筆頭幹事に杉尾秀哉さんを指名しました。なお、会長代理ですが、最近の報道では「筆頭幹事」の表記が主流になっています。衆側の要請も含めて、川崎政司参議院法制局長が憲法59条の「参議院の緊急集会」について論点をまとめ、それへの質疑や自由討論がありました。

【参議院決算委員会 同日】
 「令和3年度決算承認案」の3回目で、そのうち省庁別審査1回目。国会、会計検査院、復興庁、総務省、環境省。当選1回生が起用されやすい傾向がありますが、立憲民主党は自治労の鬼木誠さんと、東大法学部卒の埼玉県議出身の高木真理(高木まり)さんが質問。鬼木さんは指定管理者制度、高木さんは臨時財政対策債を松本剛明総務大臣に問いました。行政文書は聞きませんでした。

【衆議院国土交通委員会 同日】
 「道路財源特別措置法及び独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法の一部を改正する法律案」(211閣法18号)の審議は3日目。道路建設の債務を料金徴収で償還する現行制度を令和97年9月30日まで延長する内容。審議では、「令和94年9月3日にドラえもんが生まれるので、人が空を飛び、高速道路も要らなくなるのではないか」との指摘が委員から出て他の委員も追随する展開に本当になりました。フロイトの独・英の論文で「ロミオだったこうだ」と題名抜きに登場人物が出てきて日本人には読みづらいのですが、日本で生まれ育った壮年議員には共通の価値観いわば常識として語りやすいソースとなったようです。このためか、12時間で終局。立憲と国民が各々修正案を出しましたが否決。採決の結果、自公などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。

 この後、「海上運送法改正案」(211閣法42号)が審議入りしました。これに関しては、ずっと追いながら、タイミングがあわず記事化していませんでしたが「知床遊覧船カズワン」の事故を立法事実として、大臣直属の事故検証本部で論点が整理されていました。

【衆議院内閣委員会 同日】
 「フリーランス新法案」(211閣法23号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。

【衆議院法務委員会 同日】
 「保釈者へのGPS装着を可能とする刑事訴訟法の包括的改正法案」(211閣法41号)が審議入りしました。

【衆議院文部科学委員会 同日】
 京都に移転した文化庁が所管する「著作権法改正案」(211閣法51号)が趣旨説明されました。未管理未公表著作物を文化庁長官裁定による利用料供託で使えるようにする内容。著作権法は毎年改正されている印象です。

【衆議院経済産業委員会 同日】
 重要広範議案「GX電源法案」(211閣法26号)が経済産業大臣から趣旨説明され、法案審査1巡目の与党のみ1時間がありました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】
 重要広範議案「健康保険法改正案」(211閣法16号)は4日目で、法案審査2巡目。

【参議院地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会 同日】
 「第13次地方分権一括法案」(211閣法44号参議院先議が審議入りしました。今次はより小ぶりな改正の印象です。

【参議院災害対策特別委員会 同日】
 谷公一防災相と内閣府副大臣のあいさつ。

このエントリーの本文記事は以上です。
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