goo blog サービス終了のお知らせ 

宮崎信行の国会傍聴記 ニュースサイト

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

困難女性国会に「配偶者間の精神的暴力」改正DV防止法3時間審議であさって成立、性犯罪刑法・リベンジポルノ画像消去法案も審議入り

2023年05月10日 23時50分18秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]「ガールズバー」または「コンセプトカフェ」の客引きをする未成年と思われる女性3人組、東京新宿歌舞伎町の「トー横」の「広場」で、今月某日午後11時半過ぎ、宮崎信行撮影。

 困難女性立法国会ともなっており、長年の「配偶者間の肉体的暴力に加えた精神的暴力」を盛り込んだDV防止法改正案は、ようやく提出され、わずか3時間の審議で全会一致。フリーランス保護新法も同様でした。性犯罪も審議入りしました。

 政局の方向感は乏しく暇な永田町で、解散の時期と、憲法改正と結びつけるかどうかが関心の2度目の通常国会。ワシントンと東京では目に見えない変化。日本でほとんど報じられない家計の12か月連続ダウンをロイターが「予期せぬダウン」と植田新日銀への関心とともに報道。記者の前で寡黙なバイデン大統領が来週の広島サミットの連邦議会対応での欠席に言及しました。

 治安では、警視庁が「神田」の無料風俗紹介所社長を逮捕。都客引き条例では異例です。横座り接待の「キャバクラ」が時間規制があるのに対して「ガールズバー」では未成年女性店員が終電に乗り遅れたサラリーマン3人組と午前5時までカウンターでドリンク・カラオケすれば経営が成り立つとされますが、女性中学生が午後10時台に客引きに加わる姿は、神田・巣鴨など同条例規制地域でも散見され、「ガールズバー」「コンセプトカフェ」の規制は時間の問題とみられます。東京の困難女性の問題はかつてない異常な空気になっています。区議会で自民党中年男性議員が大量に落選しましたが、安倍晋三政権で最大のピンチだった「こんな人たち」前々回の都議選惨敗のような東京の「地方創生」による格差拡大が全国総選挙に影響するとみられます。

 ネットニュースサイト界もいい加減で、筆者が午前中から企業を2社回り、午後2時過ぎから常駐した神奈川県庁クラブで、私がいないと陰口をたたいていた朝日新聞記者(ICU卒)が編集長だったニュースサイト「バズフィードニュース」が日本語版が特段の断りやプレスリリースなく2023年4月28日過ぎまでに更新停止し「ハフポスト」と合併したとされます。アメリカ本社ではその旨の発表がありました。開設11年間で、グーグル社の検索妨害によるPV連動広告収入激減でセグメントの資金繰りがめどが立たなくなったと予想されます。朝日新聞社、朝日放送グループも出資していたとされ、本社を最近移転していました。先月も「統一地方選の告示日」を「公示日」と取り違え、東京大空襲の公的慰霊施設がないとする多くの人の心を傷つける言語道断な誤報を繰り返していました。

【衆議院内閣委員会 きょう令和5年2023年5月10日(火)】
 「DV防止法改正案」(211閣法24号参議院先議)は政府内であれだけ時間がかかったのに、3時間の対政府質疑で全会一致で可決すべきだと決まりました。制定当初からの配偶者からの肉体的暴力に加えて、精神的暴力も規制の対象になる法案。あすは園遊会で本会議がなく、あさって成立のはこび。

 対政府質疑では、岡田恵子男女共同参画局長が答弁。この方も平成2年経済企画庁採用ですから、将来の経済企画事務次官をめざす官庁エコノミストだったのですが、経済・金融音痴の橋本龍太郎首相・江田憲司秘書官の誤った政策で日本ともに沈む官僚人生だったのかもしれません。共産党国対委員長代理の塩川鉄也さんの大阪府の取り組みを問う質問に、岡田局長は次のように答弁しました。
 
「お答え申し上げます。今令和5年度の事業については各自治体からの申請内容について審査した上で交付決定することとしておりますけれども、現時点で申請中を拝見いたしますとその実施主体の民間自治体の民間シェルターの数というものは減ってないということは確認できておりますので先ほど大臣もご答弁申し上げましたけれども、各自治体がそれぞれの地方の地域の実情も踏まえつつ民間シェルターとの民間団体と連携した取り組みを定め、さらに進めていただくということを期待しております」と答弁。質問者から「中央でなく大阪の事例を教えてほしい」と更問いされるなどちぐはぐな審議となりました。

【法務委員会】
 「性犯罪刑法改正案」(211閣法58号)と「リベンジポルノ画像の検察官消去法案」(211閣法59号)が趣旨説明され、審議入りしました。被害者団体からの早期成立要望が出ています。審議順をめぐるバトルに野党が負けた時点で、入管難民法の成立は動かない日程となっており、このことを指宿弁護士らが気づいていれば、ウィシュマさんご遺族が委員会傍聴席で声を出したり、クルド人少年らが平日に議員会館前に動員されることはなかったかもしれません。

【文部科学委員会】
 「日本語教育機関認定法案」(211閣法22号)の対政府質疑では、立憲民主党は中川正春さんが質問。採決では、共産が「不十分だ」と反対に回り、自公立維国の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【国土交通委員会】
 「空家対策特措法改正案」(211閣法43号)は全会一致で可決。

【農林水産委員会】
 「漁港漁場整備法及び水産業協同組合法改正案」(211閣法52号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。

【厚生労働委員会】
 「国立健康危機管理研究機構法案」(211閣法49号)と「211閣法49号実施のための関係法律整備法案」(211閣法50号)が審議入り。

【外務委員会】
 「調停に関するシンガポール条約」(211条約8号)
 「2022年国際コーヒー協定」(211条約10号)
 「WTOマラケシュ協定の改正」(211条約11号)
 が全会一致で承認すべきだと決まりました。当委員会の議案は終わりました。

【財務金融委員会】
 「ものわかりがいい」塚田一郎委員長の解任決議案が出ました。あさって午後1時から審議へ。

【参議院本会議】
 重要広範議案「GX電源法案」(211閣法26号衆議院修正)の趣旨説明と代表質問。
 「改正景品表示法」(211閣法27号)が成立しました。課徴金の料率上げなど。
 「GPS装着の改正刑訴法」(211閣法41号)も成立しました。

【憲法審査会】
 緊急事態条項と参議院の緊急集会について。
【決算委員会】
 「令和3年度決算」の省庁別審査5日目、財務省、経産省、金融庁、政策金融。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「物分かりがいい」塚田一郎・衆議院財務金融委員長解任決議案が提出される、防衛財源確保法案強行採決あす以降へ

2023年05月10日 09時09分00秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 立憲民主党と共産党はさきほど8時49分、塚田一郎財務金融委員長解任決議案を提出しました。
 9時から「防衛財源確保法案」(211閣法1号)を審議し、昼前後に打ち切り・採決動議の観測がありました。
 案の処理はあす午後1時からの本会議で処理するため、その前の衆議院通過はなくなりました。
 野党は復興特別所得税の防衛費流用に関する地方公聴会を開くことを要望。
 塚田さんについては、一度は参院議員再選を断念した、「物分かりが良い」との国土交通副大臣の失言を蒸し返して、下関の故安倍さんと昵懇だった北九州の麻生太郎自民党副総裁への批判につなげたい考え。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あす(5/10)早朝、立憲・維新・国民・共産4党国対委員長会談、サミット説明・予算委員会開催要求か

2023年05月09日 22時50分32秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]国対委員長会談にのぞむ共産党の穀田恵二さん、きょねん10月25日、宮崎信行撮影。

 統一地方選で激しく戦った、立憲・維新・国民・共産の野党4党の国対委員長が、あす2023年5月10日(水)早朝に国会内で、会談することが分かりました。

 4党の枠組みでは、「防衛増税反対」でまとまっています。これを踏まえて、衆議院にとどまる「防衛財源確保法案」(211閣法1号)の対応を検討するのかもしれません。また10日後に迫ったG7広島サミットの報告のための本会議や予算委員会開催の要求などを話す可能性もあります。

 要求は明日午前中にも、立憲国対委員長が自民国対委員長に伝えることになることも予想されます。

 枠組みでは、立憲・維新の「立維共闘」が両代表のサイン入りで有効。憲法審査会では、維・国が与党幹事懇談会に出席し、緊急事態条項の条文イメージを実務者協議(有志の会含む)でまとめて、提出済み。

 立・共は「統一教会(統一協会)ヒアリング」を、社民党とともに開催し、エホバの証人にも広げて、半年以上のロングランで現在も展開中となっています。

 このような3つほどのスキームを維持しつつも、今国会で話しても無駄なほどと言っていいほど溝が明らかになった、原子力発電(GX)に関する立共と自維国の溝は放置するのかどうか、後半国会のみならず、次の衆院選にも影響する枠組みの微修正がなされそうです。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「復興特別所得税の防衛財源流用止めて」直訴も残り44日間で議論深まらない見通し「防衛産業」「入管」が衆通過、衆の「防衛財源」参の「健保法」首相入り質疑も次回も継続

2023年05月09日 20時25分22秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 久しぶりに長いゴールデンウィークの国会となりましたが、残り会期44日間で再開しました。

 筆者は、男親子では異例の溺愛関係だった亡父(先代)の墓参りで、高速道路トンネル上にある宮崎家専用墓地をボッチ墓参。その後、本家を訪問しました。フルスペックの帰省は3年半ぶり。春のお彼岸での墓参は友人の第20回統一地方選があるため繰り下げ、そのおかげで友人たちが全員が完勝再選、30年来嫌いな複数の自民党公認たちが落選・政治生命の危機という最高の結果を手に入れました。

 本家では、非・血縁の市議会議長が東京の生活にあこがれて、宮崎機械への就職を画策。父以外の取締役も含めて複数のルートから断ってくれと仲介をあっせんされた事実があったことを初めて知りました。その背景として父が私が生まれるより以前の30歳代後半に「親戚謝恩東京・鎌倉・箱根借り切りバスツアー」を開いたことで、非血縁親戚に付け込まれる土壌ができてしまったようです。本当に世の中は難しいです。

【衆議院本会議 きょう令和5年2022年5月9日(火)】
 「防衛装備品生産基盤強化法案」(211閣法20号)が立憲も賛成して可決し、参議院に送られました。
 「入管難民法改正案」(211閣法48号衆議院修正)が賛成多数で可決し、参議院に送られました。今月中にも成立のはこび。討論では、自民党も賛成討論に立ち「外国人もルールを守るべきだ」と語りました。立憲、共産は反対討論で「難民認定を審査する第三者機関を設けるべきだ」と主張し、参議院に議論が持ち込まれますが、衆議院修正通りの成立は動かない見通し。
 この後、提出が大幅に遅れた「性犯罪刑法改正案」(211閣法58号)が趣旨説明されました。委員会では「211閣法59号」とあわせて審議されます。

【東日本大震災復興特別委員会】
 2月7日に閣議決定されたのに福島差別のため審議が遅れた「復興再生特別措置法改正案」(211閣法7号)。宮城1区の岡本あきこさんは「復興特別所得税の防衛費への流用をやめるべきだ」と語りました。賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【財務金融委員会】
 重要広範議案「防衛財源確保法案」(211閣法1号)の総理入り質疑がありました。採決は次回以降に持ち越しました。朝の対政府質疑で立憲2期の桜井周さんは「孫子の兵法は戦わずして勝つ。円防衛が大事だ」とし植田日銀総裁に問いました。その通りだと思いますが、なにか今国会で文章になるようなことではなく、第211通常国会の防衛・エネルギーは自説開陳型の議論が中心です。

【参議院厚生労働委員会】
 「健康保険法改正案」(211閣法18号)の総理入り質疑がありました。岸田文雄さんは衆議院本会議の採決に出席せずに参議院分館を訪れました。採決は次回以降となりました。総理入り質疑当日に採決しないのは最近では珍しい印象です。

【法務委員会】
 「GPS装着の刑事訴訟法改正案」(211閣法41号)が可決すべきだと決まりました。次回以降に入管難民法などの審議になりそうです。

【外交防衛委員会】
 半年近くたって、安全保障3文書の外相・防衛相の報告があり、それに対する質疑が4時間ありました。最後に、衆議院と同じ順で「211条約3号」「211条約7号」「211条約9号」の趣旨説明がされました。

【文教科学委員会】
 「著作権法改正案」(211閣法18号)が趣旨説明されました。質疑は次回。

【内閣委員会】
 「医療ビッグデータ法改正案」(211閣法38号)が趣旨説明され、審議入りしました。

●今後「GX」が議論される参議院経済産業委員会は開かれませんでした。

●衆議院では次の各委員会が理事懇談会を開き、連休明けの日程を協議しました。法務・厚生労働・経済産業・決算行政監視委員会、憲法審査会。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅毒激増を厚労省国会答弁で認める、今世紀17倍の年1・3万件「6割は他疾患・健診で偶然に発見」立憲・塩村あやか「パパ活・個人売春歴も保健所発生届に含めて」

2023年05月09日 10時43分33秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]梅毒感染が拡大しているとの憶測が出ている、新宿歌舞伎町「トー横」裏の大久保公園前での個人売春の交渉相手を物色する男性陣、今月2023年5月某日午後11時、宮崎信行撮影。

 大久保公園の20歳前後の「立ちんぼ」(個人売春婦)激増で懸念される「梅毒」について、厚生労働省は「2000年は年760件、2014年は1700件、2018年は7000件、2022年は12906件だ」と答弁し、激増していることを認めました。きょう9日の参議院内閣委員会で、立憲民主党の塩村あやか氏への答弁。


[写真]塩村あやか立憲民主党参議院議員、4年前の2019年6月、東京・巣鴨で、宮崎信行撮影。

 厚労省は「梅毒は5類感染症なので保健所に報告しなければならない」としましたが、塩村さんは「国立感染研究所によると、6割が偶発的な発見で、他の疾患での受診時や定期健康診断での血液検査などで判明している」としました。厚労省は「4割が無症状だ」として、潜伏している可能性を認めました。

 塩村さんは、「発生届に性風俗店の利用歴・従事歴の項目があるが、パパ活など個人売春の経験も項目に入れるべきだ」としました。

 塩村さんは「東京・大阪など都市部に集中し、20代が多い」と指摘しました。

 厚労省答弁は、安倍晋三自民党政権における量的金融緩和による貧富の格差拡大がもたらした「こどもの相対的貧困」と、円安による日本人の低賃金化で店舗型風俗店の外国人客の増加で、新宿区歌舞伎町「トー横」裏の「大久保病院・大久保公園」近くでの対面・SNSマッチングアプリでの個人売春で感染が拡大しているとの一部有識者の憶測を、国会答弁で裏付けました。

 厚労省は、「東京都さんが、歌舞伎町で覆面調査をしている」とし、面的疫学調査の強化や、来月のHIV(感染症)検査月間で梅毒の取り組みも高めていきたい考えを示唆し、取り組みの巻き返しを強調しました。

[写真]早朝はさわやかな大久保公園、ほぼ24時間営業の飲食店の勤務明けで歩く人も多い、今月某日午前8時、宮崎信行撮影。

[写真]外国人男性にメニュー表を見せて交渉する「背番号5」の女性、コンセプト・カフェなど有店舗飲食店とみられる、「広場」で、きょねん2022年8月、宮崎信行撮影。

[写真]地雷系ファッションに身を包みコンカフェ・ガールズバーの客引きをする未成年女性3人組、「広場」で、2023年5月某日の午後11時50分、宮崎信行撮影。

[写真]午前8時半、通勤客を横目に見ながら、コンカフェ・キャバクラの客引きをする、おそらく風俗店紹介所従業員の男性、2023年5月某日、歌舞伎町で、宮崎信行撮影。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊藤忠彦法務委員長「前も後ろも閉めて」入管難民法は自公維国修正で可決、フリーランス保護法成立

2023年04月28日 20時01分31秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 2年前の今ごろは、統一補選で、立憲道連・同長野県連・国民広島県連が各々の知恵の輪を完璧に解いた完勝で「年内に絶対ある衆院選」にのぞみましたが、意外にも負けました。森山裕・自民党国対委員長と上川陽子法相が入管難民法の衆議院通過を断念したことも功を奏したのかもしれません。今国会は、年後半に、衆院選がなければ、総裁選も復興補正も消費増税プログラム施行もなにもありません。自民党は今国会の会期を自由自在に操れるわけで、入管難民法改正案が性犯罪刑法改正案より先に審議入りした時点で、成立は確実でした。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年4月28日(金)】
 筆者が今週傍聴したときと同じく、ウィシュマさんのご遺族らが傍聴していたようですが、開催に反発する野次があったようで、伊藤忠彦委員長(愛知→早稲田→電通)が「閉めて!後ろも閉めて!」と委員室の扉を衛視らに閉めさせたようです。

 「入管難民法改正案」(211閣法48号)の自公国維修正案が提出されました。1時間の審議の後、修正議決しました。

 政府原案は「準難民」をつくるなどの改正。衆議院修正案は「第一に、難民調査官は、外国人に対し質問をするにあたって、特にその心身の状況、国籍または市民権の属する国において置かれていた環境を、その他の状況に応じ適切な配慮をする」「第二に、法務大臣は、国際情勢に関する情報の収集を行うとともに、難民調査官の育成に努める」「第三に、容疑者等の人権に配慮し、判断の適正の確保に努める」などとした内容。

 立憲民主党は寺田学筆頭理事が第三者機関の設立を盛り込んだ自公立国などの協議に臨みましたが、党や法務部会を代表する意見ではなかったようです。

【参議院本会議】
 まず、「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)が河野太郎デジタル大臣から趣旨説明され、代表質問がありました。
 続いて、「日豪円滑化協定」「日英円滑化協定」「日豪円滑化協定実施法案」「日英円滑化協定実施法案」の211条約1・2号、211閣法33・34号の4議案が一括で採決され、共れ反対、自公立維国賛成多数で可決し、両院承認されたり、法案成立したりしました。4つとも天皇陛下が首相と所管大臣の副署を得て官報で公布して国内での効力を持ちます。
 「改正海上輸送法」(211閣法42号)が過半数で成立。カズワンから1年経って不明者がいまだにいるほか、意外にも逮捕者が出ていないようです。
 「GX経済移行法」(211閣法12号衆議院修正)が立共れ反対、自公維国賛成多数で可決し、成立しました。
 「フリーランス保護法」(211閣法23号)が全会一致で成立しました。
 「改正気候変動適応化法」(211閣法32号)が成立しました。なお、きのうの環境委員会で可決していたことを、書き加えます。今夏から「熱中症アラート」が出ます。熱中症で救急車で運ばれるのはとても苦しいと聞きますから、気を付けましょう。ゴールデンウィークは完全休戦です。

【衆議院内閣委員会】
 「DV防止法改正案」(211閣法34号参先議)が審議入り。
【財務金融委員会】【安全保障委員会】
 「防衛財源閣法法案」(211閣法1号)は安住淳国対委員長の命令通り、ゴールデンウィーク後まで衆議院での審議が続きます。

【参議院消費者特別委員会】
 「景品表示法改正案」(211閣法27号)
【参議院ODA・沖縄北方】
 ODA特別委員会は参議院にだけ置かれており、コロナ禍でそろそろ海外派遣もありそうです。
 以上です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

防衛国会は何も深まらない印象、憲法9条は与党・北側一雄「国会オンライン出席」で混ぜ返す、入管法はあす採決の公算、

2023年04月27日 17時29分15秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]5年前のちょうど今日「民進党」(大塚耕平代表・羽田雄一郎役員室長)離党に追い込まれる政治生命最大の窮地にいたった岡田克也衆議院議員の記者会見に出席したフリーランスライターの畠山理仁記者と筆者ら、2018年4月27日。

 第211回通常国会は残り56日間で、衆議院での重要法案の審議入りは峠を超えました。「防衛国会」「エネルギー国会」となりましたが、議論の深まり、歩み寄りはほとんどない印象。やはり、2014年の解釈改憲で立憲政治が転換してしまっていたことを改めて証明しています。

●衆議院法務委員会の定例日は火・水・金なので今日の開催はありません。

【衆議院議院運営委員会 きょう令和5年2023年4月27日(木)】
 5月1日から9月30日までのクールビズを決定。次回の5月9日(火)の本会議から、輪番出席・アクリル板などのコロナ対応を日常に戻すことを決めました。

【本会議】
 新議員として、維新で議席番号49林祐美さん、自民の435吉田真次さん、436英利アリフィヤさん、437岸信千世さんが紹介されました。
 森山裕さんの永年在職表彰がありました。
 「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)が立共れ反対、自公維など賛成多数で可決し参議院に送られました。
 条約の承認案3本。「日本バーレーン投資協定」(211条約4号)が共れ反対、「日本アゼルバイジャン租税協定」(211条約5号)「日本アルジェリア租税協定」(211条約6号)が共反対で承認され、参議院に通知されました。
 「孤独・孤立対策推進法案」(211閣法)はれ反対で可決し、参に送られました。
 「GXグリーントランスフォーメーション原子力基本法・電気事業法など改正案」(211閣法衆議院修正は、「原子力規制委員会が原発新設を速やかに審査できるように業務量を検討すべきだ」とさらに背中を押す修正を、立共れ反対、自公維国有賛成多数で可決し、参に送りました。
 「水道行政の国土交通省・環境省移管法案」(211閣法45号)を共れ反対、自公立維国有賛成多数で可決し、参送付。水道民営化に慎重な杉並区長当選や積極派のフランス企業日本幹部の経団連副会長就任でくすぶる問題でれいわ新選組・山本太郎代表の新自由主義の本命との見立ては筋が通っています。

 この後、河野太郎デジタル大臣が「デジタル社会形成基本法改正案」(211閣法47号)を趣旨説明。行政の申請でフロッピーディスクを使えたものをオンラインも可能にするなどの内容。

【憲法審査会】
 9回連続9回目の開催。40分ほど遅れました。自由討議で自民党の新藤義孝さんは「4月は憲法9条をずっと議論し、建設的だった」と流れを維持しようとしました。ところが、公明党の北側一雄さんは「憲法9条のほかに、オンライン国会出席に関しての憲法39条や、緊急事態条項も大事だ」と混ぜ返し、話を憲法9条からそらしました。開催が遅れたため、各党派1巡目の意見表明だけで、議論が打ち切られ、散会しました。

【安全保障委員会】
 「防衛産業基盤強化法案」(211閣法20号)の大詰めの審議。質疑が終わり、討論となり、共産党の赤嶺政賢さんは「アメリカは軍事情報を官民一体で共有する体制を日本に押し付けている」と述べました。採決は共反対、自公立維国賛成多数で可決すべきだと決まりました。今後は、小型から中型までのマシンガンを一括して製造してきた住友重機械工業の撤退方針についての防衛装備庁の交渉が政策項目となります。東京新聞が「お金儲け」の観点から報じますが、企業経営は「増収」ならば赤字でも銀行融資が出ますので、数年後からはまた横ばいにしかならない官公需がお金儲けというのは資本主義の理論から外れた話で、むしろ経営が立ち行かない企業が多いととらえるべきです。

【東日本大震災復興特別委員会】
 政府が日切れ法案(※こめじるし法案)として審議を依頼していた「復興再生特別措置法改正案」(211閣法7号)が初めて審議入りしました。
【農林水産委員会】
 「漁港漁場整備法及び水産業協同組合法改正案」(211閣法52号)が審議入りしました。
【総務委員会】
 「放送法など改正案」(211閣法40号)が審議入り。ところで来月15日付で筆者と総理番同期の原聖樹記者がNHK報道局長に就くことが決まりました。あまり他者とかかわらない印象の人で、コミュ力のある人がマスコミ企業で出世する時代は去ったような気がします。
【参議院内閣委員会】
 「フリーランス保護法案」(211閣法23号)を賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす成立。
【法務委員会】
 「GPS刑事訴訟法改正案」(211閣法41号)の対政府質疑。
【外交防衛委員会】
 防衛国会と、外交・防衛の参議院の特徴をいかした4案一括審議が採決されましたが、注目は集めませんでした。「日豪円滑化協定」(211条約1号)「日英同」(211条約2号)「日豪円滑化協定実施法案」(211閣法33号)「日英同」(211閣法34号)を承認、可決すべきだと決めました。
【厚生労働委員会】
 「健康保険法改正案」(211閣法16号)の参考人質疑で、元時事通信記者の三原岳・ニッセイ基礎研究所主任研究員らがかかりつけ医などで意見を述べました。
【国土交通委員会】
 「海上運送法改正案」(211閣法42号)を可決すべきだとしました。審議の流れに沿って政府が提出した天下り資料で、海上保安官僚出身の戸田邦司・元自由党(小沢一郎党首)参議院国会対策委員長の名前も含まれており、健在を確認しました。
【環境委員会】
 「熱中症アラートの気候変動適応化法改正案」(211閣法32号)が審議入りしました。
【文教科学委員会】
 一般質疑で、統一教会への解散命令見送りで質疑がありました。
【経済産業委員会】
 一般質疑で、エネルギー国会は参議院ではこれから佳境になります。
●立憲民主党の政務調査会も次回は5月8日(月)以降に開くことにして、ゴールデンウィーク休戦モードとなります。閣僚も海外に行きます。国民民主党の玉木雄一郎代表は「ゴールデンウィーク返上で足立区議選の応援をする」と意気軒高。国会職員・秘書らも久しぶりの墓参りもできそうです。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GX原発60年超ルールは議員修正で「規制庁憎し」加速で可決、菅直人元首相異例の討論で「安倍晋三元首相の祖父岸信介の詔勅署名と同じ犯罪だ」と吹っ切れる

2023年04月26日 18時56分33秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]菅直人さん、きのう25日、宮崎信行撮影。

 大型法案の衆議院から参議院への送付の目安となる、大型連休入りまで後3日間で、重要広範議案GX原発60年超の総理入り質疑が行われ採決。菅直人さんが首相経験者で異例の反対討論にのぞみ、「岸信介の犯罪」と言及するなど吹っ切れました。「孤独孤立法案」では有志の会の緒方林太郎さんも前川清とクールファイブの名曲「東京砂漠」の歌詞を紐解くなど、解散総選挙から2度目の通常国会の佳境を迎えた衆議院は小選挙区当選組が吹っ切れたすがすがしさをみせています。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年4月26日(水)】
 流会しました。「入管難民法改正案」(211閣法48号)の採決は見送られました。寺田学筆頭理事が主導した修正案をめぐり立憲民主党内の機関決定がされていないことが最大の理由だと考えられます。

【経済産業委員会 同日】
 重要広範議案「GX原発60年超ルールの原子力基本法及び電気事業法改正法案」(211閣法26号)の質疑が終局。自民・公明・維新・国民の修正案が提出され「原子力規制委員会の業務拡大により原発新設審査の遅れが出ないように5年後をめどに規制庁の業務を見直す」との閣法にアクセルをかける内容となりました。立憲・共産が強硬に反対し、自民・公明・維新・国民が賛成して修正すべきだと可決しました。先に参議院に送付された「GX移行債」の法案も衆議院修正でした。正直、立共と自公維国は「電力・エネルギーという目に見えない世界」で話し合っても歩み寄れないという日本人の限界を示したと思います。
 採決に先立つ、反対討論には、首相経験者としては史上初かも知れませんが、菅直人さんが登場。菅さんは「亡くなった安倍晋三元総理の祖父の岸信介は商工大臣として開戦の詔勅に署名した。80年経ってそれと同じくらいの犯罪だ。私が総理在任中の東電福島原発事故で、日本が壊滅するイメージが頭から離れず、眠れなかった。その後、2年間原発ゼロだったが大停電は起きなかった」と振り切れた発言をしました。ちなみに、東京裁判は国内法の対象外ですし、岸は逮捕されましたが起訴されておらず、二重の意味で犯罪者ではありません。菅議員は76歳ですが、個人的には東京18区(区割りの中心は維持)でもう1期以上やってほしいとは思います。

【参議院本会議】
 防衛三文書についての岸田文雄首相の報告とそれに対する質疑が2時間以上行われました。
 その後、4法案が可決し、成立しました。
 農地法人所有とスマートシティー基金特区の「改正特区法」(211閣法37号)は立共反対、自公維国賛成多数で可決し成立しました。
 地方議会の設置根拠を初めて具体的に挿入した「改正地方自治法」(211閣法39号)は共反対、それ以外の賛成多数で可決し、成立しました。
 提出前の調整が手間取った「改正私立学校法」(211閣法21号)は全会一致で可決し、成立しました。
 「改正グリーンウッド法」(211閣法31号)は過半数で可決し、成立しました。

【衆議院厚生労働委員会】
 「水道行政の国土交通省・環境省移管法案」(211閣法45号)が共産党反対、自公立維国の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【国土交通委員会】
 「空家対策推進法改正案」(211閣法43号)が審議入りしました。なお、閣法45号をめぐって厚生労働・国土交通連合審査会が開かれました。

【内閣委員会】
 「孤独・孤立対策推進法案」(211閣法36号)。
 参考人質疑には、NPO法人あたなのいばしょ理事長の大空幸星理事長らが発言しました。数年前から衆参とも、参考人質疑があった当日に採決するのは参考人にも失礼ないので、しないようにしています。きょうは対政府質疑1時間を挟んで、採決となりました。採決では、有志の会・れいわ新選組が反対し、自公立維国賛成多数で政府原案通り可決すべきだと決まりました。

 討論は有志の会と緒方林太郎さんとれいわの櫛渕万里さんの2人が立ちました。緒方さんは「行政学のパーキンソンの法則のように、内閣府のスクラップ・アンド・ビルドすべきだ」とし、「東京砂漠がヒットしたのは1976年で、孤独・孤立は政策課題としては古い」と指摘しました。ウィキペディアによると、東京砂漠は前川清さんがボーカルの内山田洋とクールファイブが歌唱し、歌詞の意味は、「北九州から画家を目指して上京したものの夢破れた男性が、歌舞伎町で一杯ひっかけてモダンジャズ喫茶の前でタクシーを待っていたところ、北九州の中学の同級生の女性と偶然鉢合わせたが、初々しい面影は失せ、目を合わせないように黙って雑踏へ消えていった光景」をうたったもの。福岡9区選出の代議士として東京の国会議事堂で、北九州の先輩男性の思いを代弁したようです。

【政治倫理・公選法改正特別委員会】
 選挙のやり方について各会派の意見表明と自由討論がありました。

【衆議院財務金融委員会】
【衆議院厚生労働委員会】
 「防衛財源確保法案」(211閣法1号)の連合審査会や対政府質疑がありました。「お金という目に見えない世界」をめぐって、与野党議員が不毛な論戦を繰り広げました。

【文部科学委員会】
 「日本語教育機関認定法案」(211閣法22号)の対政府質疑の1巡目の前半が3時間20分コースで開かれました。

【外務委員会】
 「日本バーレーン投資協定」「日本アゼルバイジャン租税協定」「日本アルジェリア租税協定」(211条約4・5・6号)を承認すべきだと議決しました。この後、「調停に関するシンガポール条約」(211条約8号)「2022年国際コーヒー協定」(211条約10号)「WTOマラケッシュ協定の改正」(211条約11号)の3本が審議入りしました。このうち211条約8号は国内実施法案が既に参議院法務委員会で審議されており、「衆議院外務委員会のアンブレラの原則」という条約承認審議を優先させようという原則から外れています。以前にも、子の連れ去りのハーグ条約で法務委員会が先行した事例はありました。

【沖縄・北方特別委員会】
 大臣の所信的あいさつに対する一般質疑が3時間行われました。

【参議院憲法審査会】
 今国会3回目の開催です。衆議院側はすでに8回開催されています。合区の解消をめぐって、四国四県の正副知事が意見を述べました。徳島県は後藤田正純新知事が誕生したばかりですが、副知事が参加しました。複雑な選挙制度への不満が、目に見える世界・目に見えない世界で大きくなっています。

【消費者問題特別委員会】
 「景品表示法改正案」(211閣法27号)が趣旨説明され、審議入りしました。質疑は次回。

【3つの調査会】
 開催されました。

以上です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私大ガバナンス強化の私立学校法改正案、地方議会の規定を初めて具体化した地方自治法改正案が参議院委員会で可決し、あす成立のはこび

2023年04月25日 23時09分56秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 「入管難民法改正案」は修正協議が続き、採決は先送りされています。衆議院第二議員会館前の集会では「廃案」ではなく「改悪反対」のプラカードが目立ちました。クルド人少年たちが次々と「自分も意見を述べたい」とマイクを持ったのですが、私も既得権益者側のおごりで、写真を撮ったら、仲間から「写真を撮らないでください」と言われ、仮放免者などに対するプライバシーを強者のおごりで忘れていました。発表の機会を得たクルド人少年の笑顔が印象的でしたが、消去直前に見返すと、少し陰がある笑顔にも見えました。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年4月25日(火)】
 「入管難民法改正案」(211閣法48号)は対政府質疑4巡目。自民党の谷川とむさんがウィシュマさんのビデオを見た感想として「入管職員は誠実に対応した」と語ると、傍聴席のご遺族とみられる女性たちから抗議の声が上がり、伊藤忠彦委員長が人差し指をさして「静かにしてください」と制しました。

【地域・デジタル・こども特別委員会】
 「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)が賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【財務金融委員会】
 「防衛財源確保法案」(211閣法1号)。野田佳彦さんが特例公債について語る場面もありました。
【安全保障委員会】
 「防衛産業基盤強化法案」(21閣法20号)の参考人質疑。
【沖縄及び北方問題に関する特別委員会】
 松木謙公委員長が取り仕切り、閣僚が所信的あいさつ。
●総務委、復興特別委員会は理事懇を開きました。

【参議院第一種常任委員会】
 財政金融をのぞく委員会が開かれました。
●内閣委員会は「フリーランス保護法案」(211閣法23号)の対政府質疑を行い、次回も審議することにしました。
●総務委員会は「地方自治法改正案」(211閣法39号)を賛成多数で可決すべきだと決めました。超党派の附帯決議では地方議員の報酬を各議会が議論すべきだとの内容も盛り込まれました。
●法務委員会は「GPS刑事訴訟法改正案」(211閣法41号)。
●外交防衛委員会は「日豪円滑化協定」(211条約1号)「日英同」(211条約2号)「日豪円滑化協定実施法案」(211閣法33号)「日英同」(211閣法34号)。
●文教科学委員会は「私立学校法改正案」(211閣法21号)を全会一致で可決すべきだと決めました。
●厚生労働委員会は「健康保険法改正案」(211閣法16号)。
●農林水産委員会は「グリーンウッド法改正案」(211閣法31号)を可決すべきだと決めました。
●経済産業委員会は「GX経済移行法案」(211閣法12号)。
●国土交通委員会は一般質疑をして、最後に「海上運送法改正案」(211閣法42号)の趣旨説明を聞きました。次回質疑。
●環境委員会は「熱中症アラートを出せる気候変動適応化法改正案」(211閣法32号)が趣旨説明されました。質疑は次回。

以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衆議院決算行政監視委員会は分科会、今週は「入管」「防衛」で衆議院は峠、修正はシンプルなものに限定してほしい

2023年04月24日 23時06分08秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[画像]有名企業がスポンサーのフジテレビ地上波番組にジャニーズのみなさんと共演したコンプライアンス抜群の宮崎信行、最近の「政治ジャーナリスト」は訳ありで参入してきた者が多いが、宮崎について菅義偉ら官邸ポリスから立憲民主党寄りだと横やりが入るとされるが、どこからもお金はもらっておらず、コンプライアンスは抜群。いまだ若き49歳。周りが先につぶれそうなので、まだまだチャンスはありそう。

【参議院決算委員会 きょう令和5年2023年4月24日(月)】
 「令和3年度決算承認案」の省庁別審査、防衛省・外務省・有償資金協力。次回は、5月10日(水)午後1時だと発表されました。国会連絡室、ゴールデンウィーク休めそうです。

【行政監視委員会 同日】
 青木愛委員長は、東京都北区の花川與惣太(花川よそうた)区長88歳の応援をしましたが公明支持者の3割が投票するなどしながらも落選。が、青木委員長は昨夏のご恩返しは十分しました。北区地域後援会の新年会の来賓区議2人のうち1人も落選しましたが、花見隆(花見たかし)さんは、出発式に青木愛・羽田次郎コンビに長妻昭政調会長までかけつけて当選しました。

 きょうは行政監視に関する件で質疑がありました。松本剛明総務大臣は、民主党時代から姫路市医師会の単独推薦をもらっていましたが、きのうは地元の女性2代目開業医が竣工した私立病院の内覧会にかけつけて上京してきたようです。

【衆議院決算行政監視委員会】
 江田憲司委員長のもと、分科会が4つ設けられました。平成30年度・令和元年度決算承認案。大臣らの決算説明と、会計検査院の検査説明。会計検査院は月曜日の国会審議が多く、土日の国会待機がきつそうです。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入管難民法でまた涙の審議も国会クラスタ冷ややか自維国有修正へ、衆・財務金融委に柳沢協二参考人が登場し「経済の専門家ではないが前提となる政策が変だ」

2023年04月21日 18時55分27秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]特区でにぎわう東京、自民党公認各級候補全員にアベノミクス地方創生の結末の説明責任がある、大事なことなので繰り返しました。

 国政補選・統一地方選は大激戦でどうなるか分かりません。しかし、十年、二十年のスパンでの潮目となりそうな気配です。統一地方選後半戦の場合は、「大勢判明」というものは、水曜日午後ごろになりますので、与野党とも党内で変な動きをすると「負けたのはお前の県連だけだ」と言い返されて大恥をかくことになります。

【参議院本会議 きょう令和5年2023年4月21日(金)】

 まず、衆議院では本会議での趣旨説明が省略されて内閣委員会に審査が付託され、全会一致で衆議院を通過してきた「フリーランス新法案」(211閣法23号)について、参議院では「登壇案件」として大臣の趣旨説明を受けて、各党が代表質問しました。

 参議院は衆議院と違って、趣旨説明後の昼前に、法案採決になります。きょうの本会議では、「新型インフルエンザ特措法及び内閣法を改正する法律」(211閣法6号)が採決されました。討論は、反対会派→賛成会派→反対会派の順に行い、きょうは立憲、維新、共産の3議員が討論演説に立ちました。維新は「きょねんの秋の臨時国会で、立憲・維新が主導して附則にコロナの2類相当から5類への引き下げを入れたのに政府は遅かった」と批判しつつ、法案に賛成だとしました。賛成多数で可決し、成立しました。

 「改正仲裁法」(211閣法28号)と「調停に係るシンガポール条約国内実施法」(211閣法29号)は全会一致で可決し、成立しました。「改正ADR裁判外紛争手続法」(211閣法30号)は賛成多数で可決し、成立しました。

 「改正地域公共交通活性化及び再生に関する法律」(211閣法17号)も過半数で可決し、成立しました。

【地方創生・デジタル特別委員会】
 鶴保庸介さんが引き続き特別委員長をつとめており、「特区法改正案」(211閣法37号)を賛成多数で可決すべきだとの意見をまとめました。

【衆議院法務委員会】
 「入管難民法改正案」(211閣法48号)は与党側の提案は先送りされ、参考人質疑と対政府質疑が行われました。立憲民主党の寺田学筆頭理事は、仮放免者の子どもが、埼玉・川口市の友人と、東京・上野動物園を訪問できない事例を紹介し、涙ぐんでしまいました。野党委員が涙ぐむのは2日連続。斎藤健法相も自らの子育てに苦労があったと明かす展開となりました。しかし、Twitterの国会クラスタでは、大臣に直訴する姿勢ではなく、法案に野党議員として毅然と意見を言うべきではないかとの正論が見られました。法務大臣と出入国在留管理庁次長の答弁が正面から答えない者ばかりで、時間が立てば成立すると高をくくっている自民1強のおごりがみえました。議論では、第三者による審査機関が必要だとの機運が出てきています。委員会室とは別に、日本維新の会の遠藤敬国会対策委員長が与野党と会談し、自民・維新・国民・有志の協議体が立ち上がりました。第三者機関や収容者の弁護士の付け方などをめぐって修正協議が整い次第、その案が成案となりそうです。

【本会議】
 採決は無く「日本語教育機関認定法案」(211閣法22号)の趣旨説明と代表質問がありました。

【文部科学委員会】
 「日本語教育機関認定法案」(211閣法22号)が付託され、趣旨説明されました。

【財務金融委員会】
 財務金融委員会としては珍しく、柳沢協二・元防衛庁官房長が参考人として出席し、「防衛財源確保法案」(211閣法1号)で「私は経済の専門家ではないが、前提となる政策の防衛三文書がおかしい」と正論を語りました。

【安全保障委員会】
 「防衛産業基盤強化法案」(211閣法20号)の対政府質疑。来週も続きますが、立憲民主党はきのうのNCで「法案に賛成する」と決定しました。

【経済産業委員会】
 「GX60年超電源法案」(211閣法26号)の質疑。

【内閣委員会】
 「孤独・孤立対策推進法案」(211閣法22号)が審議されました。れいわ新選組の櫛渕万里さんと小倉将信大臣の新旧・町田対決もありました。採決は次回以降に持ち越し。

【厚生労働委員会】
 「水道行政の国土交通省・環境省移管法案」(211閣法45号)が審議され、連合審査会を国土交通委員会と開く手はずも整えました。

【参議院北朝鮮拉致問題に関する特別委員会】
 一般質疑がありました。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自民党全公認候補に説明責任がある特区法案採決で、鶴保庸介特別委員長(和歌山市)が維新の柳ヶ瀬裕文(東京都)さんに「討論に賛成か反対か」問う

2023年04月21日 17時41分04秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]特区で栄えたJA全中ビル(左から2本目)がある東京・大手町地区で、人気が無い地上フロアを歩く筆者。小泉「進次郎」改革で一般社団法人に格下げされたJAだが、本部ビルのたたずまいは変わらない。

 統一地方選・国政補選前の最後の国会では、自民党二階派で和歌山市に事務所がある鶴保庸介・特別委委員長が、「スパーシティー」「農地所有法人特区の全国化」の特区法改正案の採決で、煮え切らない討論をした日本維新の会の柳ヶ瀬裕文さん(東京都議出身・全国比例)に対して「賛成?反対?」と立場を明確にするよう問い、公明、共産など各党議員も苦笑いするシーンがありました。岸田文雄首相はあす最終日、和歌山市を訪れます。

 立憲民主党議員「基盤である農地をしっかり守っていく立場から、法人の農地取得の推進には大きな懸念をいただいております。以上、反対の理由を述べ、討論を終わります。

 鶴保庸介特別委員長「柳ヶ瀬裕文君」

 柳ヶ瀬裕文議員「日本維新の会の柳ヶ瀬裕文でございます。私は会派を代表して国家戦略特区区域特別区域法および構造改革特別区域法の一部を改正する法律案について討論をさせていただきます。この法案ではスーパーシティ等における先端的サービスの推進と、法人農地取得事業の特区の鞍替えという全く異なる性質のものが一つの法案で処理されていますが、本来は別々の法案として審議をし賛否をとる必要があったはずであります。スーパーシティについては日本維新の会として明確に賛成の立場にあります。補助金等交付財産の目的外使用に係る認証手続きの円滑化、新たなイノベーションを生み出すための重要な環境整備と言えますまたデータ連携基盤の整備は今後実用化が期待される自動配送ロボットの走行や様々な分野での活躍が期待されるドローンの運行等を先端的サービスの早期実装推進していく上で重要なってくると考えます。しかし、もう一方の法人農地取得事業に関しては今回の構造改革特区への移行という改革の後退であると認識をしています。本来全国展開されるべきであった本事業がそうならない理由について納得できるものはありませんでした。また、養父市では法人農地取得事業とともに、農地の権利移動の許可事務を農業委員会から市長に移すという、別の国家戦略特区事業も並行して行われていました。しかし、こちらは国家戦略特区として残り続け、今回法人農地取得事業は不完全な形で構造改革特区に放り込まれたと言えます。農地の権利移動の許可事業についても全国展開を要望しておきます。また法人農地取得事業が今回、国家戦略特区から構造改革特区に移行する上で、自治体への厳しい参加要件がそのまま残っていること問題であります。本事業が構造改革特区に移るのであれば、その中で最大限制度が利用されることを望みますし、参加を希望する自治体の意向を尊重した制度運用がなされる必要があると考えます。また、潜在的なニーズをしっかりと拾えるよう、本事業および特区制度の幅広い広報活動を実施するよう要望しておきたいと思います。日本の美しい農地はどんどん耕作放棄地とか転用も進んでいます。担い手不足も深刻であり日本農業は極めて厳しい状況にあると言えます。そのような中、養父市での成功事例は、中山間地域で過酷な状況をにある現状で一筋の光と考えます。一刻も早い全国展開をお求め討論とさせていただきます。以上です」

鶴保特別委員長「賛成。反対。賛否。賛否」

柳ヶ瀬委員「賛成です」

鶴保特別委員長「引き続きます。山下芳生くん」

以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自民党公認候補全員に説明責任があるだろう地方創生の結末、共産・田村智子「鉄道の廃止代替案は国が主導すべき」と修正案提出も否決される

2023年04月20日 18時12分35秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]JR東日本・東急・東京メトロ3社が3分の1ずつお金を出し合い、地方創生の「容積率緩和特区」で建設した渋谷駅ビル47階で「東京に出てきてよかったね」と語り合う若者たち=3年前の2020年、宮崎信行撮影。

 統一地方選たけなわですが、国会は「ほぼ8割運転」です。これでも、4年前よりは国会のセンセイ方も、地方の仲間を大事にし出したような印象です。

【参議院国土交通委員会 きょう令和5年2023年4月20日(木)】
 「地域公共交通活性化・再生法案」(211閣法17号)の法案審査。蓮舫国土交通委員長が仕切りました。共産党はこの法案を統一地方選の同党の包括的な政策として連携した議論を試みました。質疑終局後に田村智子・副委員長が修正案を提出しました。内容は、JRなどの鉄道の存否をめぐる再構築協議会を設ける政府案と並んで「再構築協議会では、国が主導して代替案を示すべきで、鉄道網全体を考えて、鉄道廃止の代替案はなるべく鉄道による案を心がけるべきだ」とする内容。

 採決では田村さんの修正案は広がらず、否決。政府案が共産・れいわ反対、自公立など賛成で可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。

[写真]田村智子さん、今月2023年4月8日、横浜市港北区「日吉駅」で、宮崎信行撮影。

 田村さんは、前半戦の最終日の夕方、横浜市・港北区の東急東横線「日吉」で、県議会・市議会の現職のともに女性候補2人を応援。票は減らしつつも、2人とも当選しました。

 その東急東横線の始発「渋谷駅」は、小泉内閣でできた「SPC特別目的会社」を、東急・JR東日本・東京メトロ3社が3分の1ずつ資金を出して新設。安倍内閣の「地方創生」で、容積率緩和の「特区」に認定され、銀行からの融資も受けて「渋谷スクランブルスクエア」を建設しました。正直、商業サービルフロアは渋谷地区でかなりの後塵を拝している印象ですが、事務所フロアを超えた最上階は「渋谷スカイ」としてSNSで有名となっています。最近韓国人インフルエンサーが投稿した「ティックトック」は一つの動画だけで2000万再生を超えて、日本語・英語・フランス語・アラビア語の言語で「いつの日か、日本に行ってみたい」とのコメントであふれています。私が東京生まれの友人にぜひ行くべきだとすすめると、2000円の入場料が高いとの反論もありますが。東急・JR東日本・メトロは、ここであがった収益を、配当ないし鉄道の維持・持続可能性に使えるわけで、アベノミクス地方創生の皮肉な結実としかいいようがありません。自民党公認の各級議員全員が説明責任を負っているといえそうです。

【衆議院本会議】
 採決は無く、「空家対策特措法改正案」(211閣法43号)について、大臣の趣旨説明と、立憲、維新の2党議員の代表質問がありました。感染対策で半数出席のルールが適用されました。法案は「吊るし」が降りて、今後、国土交通委員会で審査されることになります。

【参議院内閣委員会】
 第一委員会室で開かれました。重要広範議案「新型インフル特措法及び内閣法改正案」(211閣法6号)で、総理入り質疑がありました。

 自民党の三宅伸吾さんは「内閣官房で庁をも設けるのは初めてだ」と指摘すると政府は「府省の外局と、内閣のデジタル庁などがあるが、内閣官房は初めて。行政各部の総合調整をする。司令塔として一段上の組織となる」と答弁しました。私は30年近く前、政治学科で片岡寛光教授に「ドイツ語の官房は、動詞でもあるが、日本では動詞としての官房は使われず調整というが、総合調整という言葉は日本以外ではあまり聞かない」という趣旨のことを習いました。当時の首相官邸は小さかったですが、巨大官邸になった2023年でも総合調整という言葉が使われ出すようになりました。

 採決は、立憲・共産・れいわ反対、自民・公明・維新・国民賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。採決では、政治改革選挙で初当選したスター議員で多くの若者から尊敬された上田清司さん(国民民主党会派)が、政府案に賛成するのに舟をこいでいたようで、委員部委員が走っていき上田さんを起こす残念な場面がありました。

【衆議院憲法審査会】
 8週連続8回目の開催となりました。自由討議では、憲法9条の2「国防規定・自衛隊明記」について発言が集中。立憲民主党の階猛筆頭幹事が「なぜか9条に集中している。議題は自由討議なので、緊急事態条項について発言したい」とし、共産党の赤嶺政賢さんは、現行憲法下で自衛隊創設を共産党が主導した「野坂参三・吉田茂論争」を持ち出して、知識を高めるよう求めました。

【参議院総務委員会】
 「地方自治法改正案」(211閣法19号)が趣旨説明されました。質疑は次回。「地方自治体に、議会を置く」だけの条項を初めて具現化する自治官僚の息遣いが聞こえる骨のある地方議会改正法案ですが、本会議での説明は省略され、大臣が読み上げただけで、次回に法案審査するてはずとなりました。国会議員たちの地方議会軽視がうかがえます。

【外交防衛委員会】
 参議院の矜持が見えました。日英・日豪の駐留軍地位についての条約と実施法案が一括して審議入りしました。外務大臣が「日豪円滑化協定」「日英円滑化協定」の承認案を説明し、防衛大臣が「実施法案」を説明しました。「211条約1号」「211条約2号」「211閣法33号」「211閣法34号」の4案一括で、次回質疑します。

【法務委員会】
 「仲裁法改正案」(211閣法28号)「調停に係るシンガポール条約国内実施法案」(211閣法29号)「ADR裁判外紛争手続法改正案」(211閣法30号)を一括して採決して、可決すべきだと決めました。

【厚生労働委員会】
 「健康保険法改正案」(211閣法16号)が審議入り。
【衆議院地域・こども・デジタル特別委員会】
 「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)の参考人質疑。
【参議院経済産業委員会】
 「GX経済移行法案」(211閣法12号)の参考人質疑。
【参議院文教科学委員会】
 「私立学校法改正案」(211閣法21号)で衆では呼ばれなかった幼稚園経営者も招いた参考人質疑。

 以上です。

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【維新・大阪市議会過半数の影響か】衆・憲法審で公明党・北側一雄さんが「9条の2条文イメージ」で自民党・新藤義孝さんを名指し批判、

2023年04月20日 17時20分38秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]公明党の北側一雄さん、今から14年前の2009年8月、大阪府・堺市で、宮崎信行撮影。

 衆議院憲法審査会は定例・木曜日のきょう2023年4月20日、8週連続で開催されました。

 自民党の新藤義孝さんは憲法9条に「自衛隊」の規定を追加することで、違憲論の解消をはかる考えを、先週から再び憲法審の俎上に戻しています。

 連立与党の公明党・北側一雄中央幹事会議長が異論を唱えました。北側さんは2014年7月1日の解釈改憲と2015年の平和安全法制で、高村正彦自民党副総裁と2人で連立与党の協議最高メンバーをつとめました。その経験に加えて、先々週投開票の選挙で、日本維新の会が結党以来初めて大阪市議会でも単独過半数をとり、大阪府内で10年以上続いた維新・公明の小選挙区協力の解消を明言したことから、大阪16区(堺市中心部)の北側さんが大阪17区(堺市郊外部)の馬場伸幸・維新代表との間合いを探り出したとみられます。

 北側さんは「平和安全法制は、2015年5月に法案が国会に提出され、同年9月に成立し、翌2016年3月に施行されました。平和安全法制には、安全保障に関わる様々な関連の法整備が含まれていますがその肝となるのが憲法9条のもとで許容される自衛の措置の限界を明確化したことです。いわゆる武力行使の新3要件です。その基本的な考え方は、法案提出の前年である。2014年7月1日の閣議決定で示されています」としました。北側さんは「私は自公の与党協議、さらにはこれに基づく関連法案の策定、成立に至るまで与党の実務者として関わりました」「憲法9条のもとで許容される自衛の措置について、これまでの政府見解の根幹、基本的な論理は何か。改めて確認したいと思います」としました。

 この後、北側さんが述べた意見は、2014年から2015年にかけてのものと全く同趣旨でした。

 そのうえで、北側さんは「先週の新藤議員の意見に対する若干のコメントを申し上げます」とし異例の連立与党批判。北側さんは「新藤議員はこれまでの9条の政府解釈は堅持したうえで、9条の2として、国防規定とその担い手である自衛隊を明記すべきと主張されています」としつつ「次の点についてはやや疑問があります。自民党のたたき台案では、必要な自衛の措置をとることは妨げずとありますが、9条2項の例外規定と呼ばれる余地を残すことになり、賛成できません。また、自衛隊という組織を憲法上明記することによって、憲法上の国家機関とされないのか、また憲法72条で行政各部の一つとして位置づけられている防衛省の上位機関とみなされないのかということです」と語りました。

 これについては、自民党内での調整でも意見が出ているところです。

 きょうの憲法審査会では、立憲民主党の階猛さんが「自由討議なのに、なぜか9条の話ばかりしている。緊急事態条項の話をしたい」と語り、自民・公明・維新・国民・有志が事前に「9条の2」で議論が進むように示し合わせたのではないかとけん制しました。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国民民主党ぬるま湯、政府案に賛成なのに採決時に舟をこいでいて委員部員に起こされる かつてのスター議員・上田清司さん

2023年04月20日 16時53分46秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 かつてのスター議員が国民民主党のぬるま湯につかってしまいました。

 参議院内閣委員会は、「新型インフル特措法及び内閣法改正案」(211閣法6号)について岸田文雄首相を呼んで質疑しました。この後、採決になりました。

 この法案は自民、公明、維新、国民が賛成し、立憲、共産、有志の会(衆院のみ)、れいわ新選組が反対しており、野党内で賛否が分かれています。

 採決では当然、上田清司内閣委員も起立しますが、どうやら居眠りしていたようで、委員長がフェイント。参議院職員である委員部員が走り、上田さんを起こして話して、上田さんが起立し、「可決すべきだ」と決めました。



[画像]起立するはずの上田清司委員を起こしに走る参議院委員部員、きょう令和5年2023年4月20日の参議院インターネット審議中継から宮崎信行がキャプチャ。


 国民民主党は4年前の統一地方選で現職再選を優先するために、新人の公認を絞りました。前回衆院選でも「現職全員当選」を目標とするなど、現職議員のぬるま湯ぶりが際立っています。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする