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かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

ワカサギ釣り情報:湖沼の除染は不可能なのか(5)・・・

2011年10月12日 | ワカサギ釣り(~2024)


昨日の記述の中で湖に直接降った量は4,400万ベクレルになるだろうと予測しましたが、では周りからどのくらい流入したのだろうかと疑問を持つと思います。

日本土壌肥料学会の“土壌・農作物等への原発事故影響WG”の「原発事故関連情報(6)」を読むと8割近くの放射性セシウムが表層土壌にとどまり、残りが深部の土壌と植物に存在するとの報告があるので、土砂崩れなどで森林土壌が湖に入らない限り影響は少ないのかも・・・と言うことで、実際の流入量も不明なので、直接降った量だけで計算していきます。

さて、ターンオーバー(循環期)の時期に水位を下げたら「効果はあるのか?」ということで、基礎データを探しました。すると、あるところには有るものです・・・“千葉大学教育学部研究紀要”に「群馬県赤城山大沼における湖沼学研究」があり、その中に湖盆図が作成され、水位ごとの面積、水位ごとの容積の表まで有ったのです。

この数値をもとに概算数値を出してみました。水位を2m下げると約11%の面積が露出し、排出できる水の容積は湖水容積の約20%と言うことが分かりました。

つまり、普段は湖底に沈着している放射性セシウムがターンオーバー(循環期)で均一に掻き混ぜられたとすると、その時期に排水すれば湖水内の放射性セシウムが20%減ることになるのではないでしょうか?

さらに赤城の場合、秋と春の2回も循環するのですから、一回目の排水で80%に、二回目の排水で64%、3回目では51%と約半分になる計算です。さらに、その間にも崩壊しているから自然減もあるので、もっと減る計算・・・さらに、さらに露出した湖底の泥を剥ぎ取って除染したら10%上乗せできるのです。

「水を流したら下流の人が許さないよ!」とか「そんな計算どおりは行かないよ!」とか言われそうですが、毎日、沼尻から流れていますし、昨日の表の中でも記載しておきましたが水に含まれる量は計算上では1kg/6Bq程度で微量なのです。実際に計った人もいましたが赤城の水からは放射性セシウムは検出できなかったのです。

そして、これと同じような事をやっている事例もあるのです。人の本山博之さんが教えてくれたのですが、アメリカのフロリダでは「ドローウン」と称して湖の水位を下げ泥の排除を行っているそうです。(目的はセシウムではありません)・・・ともかく、やってみないことには前に進まないと思うのですが・・・

ドローダウンに詳しいのは群馬県館林市出身でフロリダ在住のルアーフィッシングのエキスパート“ヒロ内藤氏”なのだそうですが、この方は宇宙飛行士の向井千秋さんの実の弟さんなのですね!

湖沼の除染は不可能なのか・・・」は、これでひとまず終了です。

半分に減る6年を待つか、少しでも早いワカサギ釣り再開のために、何かをやってみるか・・・やる気になればボランティアで駆けつける釣り人は沢山いるはずです。

 

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コメント (5)
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