昨日は重篤の二日酔い、家を出ることもなくグダグダ・・・遠くで汽笛が聞こえてきました。ああ、連休だからSLが走っているのかと思い家の窓から撮影してみましたが、やはり遠すぎました。
さて、湖沼の除染・・・このシリーズも無理やり引っ張って4話目となりました。前回はバイオマニピュレーションを参考にニジマスを放流し、ワカサギを捕食させて放射性セシウムを取り除くことが出来ないかな・・・という考え方でした。
では、湖にどのくらいのセシウムが直接降って、外輪山の内側の集水区域にどのくらいセシウムが降ったのか、汚染されたワカサギを排除出来たらどのくらいのセシウムを取り除くことができるのか計算してみなければなりません。
そこで、またまたエクセルに数式と基礎データを打ち込んで計算してみました。水位によって変化があるので、一応の数値として湖水面積0.88km2、湖岸線の長さは約4.6km、集水区域面積4.8km2、最大深度16.5m、平均深度9.1m、湖水容積0.0078km3、周囲長4.6kmを諸元として計算します。
航空機モニタリングの数値を参考にして一平方メートル当たり50キロベクレルが降下したとして計算すると、赤城大沼には4,400万キロベクレルが降ったことになりますが、これをグラムに換算すると0.0137g・・・この量を皆さんどう考えますか?
私は、こんな少しでこんなに沢山の汚染を引き起こしてしまうのだなぁと、改めて驚いたのですが・・・
これが湖の水に万遍なく溶け込んだとすると1リットル(1kg)当たり6ベクレルで検出限界以下の数値なのですが、食物連鎖によって100倍以上に濃縮されてしまったのですね・・・
さて、ワカサギの生息数を15,000千尾として650Bq/kgを乗じてワカサギに濃縮された放射性セシウムの量を計算してみると約48,000キロベクレルにしかならず、大沼全体の放射性セシウム量の0.11%にしかならなかったのです。
これではワカサギを排除する意味は無いのでしょうか・・・いやいや、除染には役に立たなくても、長くて3年生き延びてしまう汚染ワカサギが居なくなることはピュアな水を取り戻せた時には大きな意味があると思います。
では、除染にもっと有効な手段は無いのでしょうか、泥を浚渫したり、水を抜くことが出来ればなぁと思ってみましたがとても無理でしょう・・・いやいや、待てよ!「赤城大沼や榛名湖にはターンオーバーがあったよね、それに水門も・・・」
ターンオーバーは湖の上と下の水が入れ替わること、そして湖底の泥も巻き上げられて、かき混ぜられます・・・この時期に水を抜いたら効果はないだろうか!
まだまだ、続きます!
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