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インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
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☆彡*<(* ̄▽)/▽▼▽†Merry X’mas†▽▼▽\(▽ ̄*)>*☆彡
クリスマスの魔法~その3
〈百花〉
譲二「百花ちゃん。本当にごめんね…」
百花「マスター。そんなに謝らないでください。そんなに気にしてませんから」
譲二「それでも、約束は百花ちゃんとの方が先立ったのに…」
百花「24日はダメでも25日のみんなでのパーティがありますから」
24日にクロフネを貸し切りにしたパーティの予約が入ったのだった。
譲二「本当にごめん。先代マスターの頃から贔屓にしてくれてるお客さんだから、どうしても断れなくて…」
百花「私はそんなに気にしてませんから…」
マスターを慰めたくて言ったものの、実はとてもがっかりしていた。
百花「それより、そんな大人数のパーティだったら私も手伝った方がよくありませんか?」
マスターは少し困ったように微笑んだ。
譲二「ありがとう…。だけどね…。百花ちゃんの気持ちだけ受け取っとくよ…」
百花「でも、マスター一人じゃ大変でしょう?」
譲二「それがね…。前にもその人達で貸し切りのパーティをやったことがあるんだけど、持ち込みでお酒も入るし、女の子が給仕なんかしてたら馴れ馴れしくされて、百花ちゃんが嫌な思いをすると思うんだよね」
百花「私は大丈夫ですよ」
(マスターがいてくれるんだし…)
だけど、マスターはキッパリと言った。
譲二「いや。大切な女の子をあの中には入れられないから」
え? 今、マスターは私のことを「大切な」って言ってくれた?
譲二「だから、申し訳ないけど、その日は食事も外で食べてきてもらえるかな? それで勝手口の鍵を開けておくからそっちから入って二階にあがってね」
百花「はい」
そう答えるしかなかった。
その4へつづく
☆彡*<(* ̄▽)/▽▼▽†Merry X’mas†▽▼▽\(▽ ̄*)>*☆彡
クリスマスの魔法~その2
〈譲二〉
賑やかなあいつらが引き上げた後、さっきの続きを話す。
譲二「百花ちゃん。25日はみんなでパーティするとして、イブの日は二人でお祝いをしない? 」
百花「二人でお祝い?」
怪訝そうな百花ちゃんに慌てて言う。
譲二「といっても、いつも一緒に食べてる夕食を少し豪華にするだけなんだけどね…」
百花ちゃんは納得したように頷いた。
百花「そうですね。せっかくのクリスマスイブなんだから、クリスマスらしいメニューとか飾り付けにした方が楽しいですよね」
百花ちゃんに同意してもらった嬉しさで、言い訳がましく付け加えた。
譲二「俺は百花ちゃんの吉祥寺の家族だからね。百花ちゃんに家族でのクリスマスを楽しんでもらえるといいな」
いつも店を手伝ってくれたり、夜遅くまで頑張って勉強したりしてる百花ちゃんに何かクリスマスプレゼントをあげたい。
別に下心があるわけじゃないよな…。
自分自身への言い訳だけど…。
いや、これは百花ちゃんへの吉祥寺の家族としてのプレゼントなんだ…。
☆彡*<(* ̄▽)/▽▼▽†Merry X’mas†▽▼▽\(▽ ̄*)>*☆彡
〈百花〉
イギリスに行ったお父さんお母さんと別れて初めて迎えるクリスマス。
今年は寂しいな…って思っていたけど、楽しいクリスマスになりそう。
ハルくんや一護くんたちとのクリスマスパーティも楽しみだけど…。
マスターがイブに二人でお祝いをしようと言ってくれた。
もちろん、お祝いと言っても簡単なものだ。
家族と離れて暮らす私が寂しくないように、家とかわらないように過ごせるようにってことで、マスターは考えてくれてるんだよね…。
でも、好きな人と二人だけでイブの夜を過ごせるのはうれしい…って。
私、何考えているんだろう。
マスターは親切で言ってくれてるだけなんだから…。
クロフネで暮らすようになって数ヶ月。
毎日顔を合わすマスターのことがいつからか好きになってきた。
マスターは大人の男性で、もちろん10歳も年下の私のことなんか子供扱いなんだけど。
片思いで、これから先もマスターにこの気持ちを告げることはなさそうだけど、気持ちのこもったプレゼントをあげたい。
そうだよね。
ずっとお世話になってるんだから、プレゼントをあげても不自然じゃないよね?
クリスマスまでに、マスターに喜んでもらえるようなプレゼントを考えよう。
その3へつづく
クリスマスの魔法~その1
夜空に煌めく光
白い息を吐きながら
笑顔で見つめ合う
2人で
いつも優しくしてくれる人に
ありがとうと伝えたいな
大切な人に
気持ちが伝わるといいな
言葉はなくても
温かい気持ちになったら
それがクリスマスの魔法
☆彡*<(* ̄▽)/▽▼▽†Merry X’mas†▽▼▽\(▽ ̄*)>*☆彡
〈譲二〉
譲二「百花ちゃん。クリスマスイブは誰かと約束があるの?」
昨日から聞いてみようと思いつつ、きっかけが掴めなかった言葉を思い切って投げかけてみた。
百花「いいえ…。特に何もないです。両親と暮らしていた頃はいつも家族でお祝いしていたんですけど…」
譲二「そうなんだ。…じゃあ、今年のクリスマスは寂しいね…。もしよかったら…」
一緒にクリスマスのお祝いをしよう…ふたりだけで…。
そう続けるつもりの言葉は伝えることができなかった。
チャイムとともにクロフネのドアが開き、賑やかな声とともにあいつらが入ってくる。
竜蔵「ジョージ! 今年もクロフネでクリスマスパーティをするぞ!」
姿が見える前からリュウの大きな声が響き渡った。
一護「今年もやるのかよ…」
理人「今年は百花ちゃんがいるからね。いつものどんちゃん騒ぎとは違うよね?」
剛史「マスター、今年は鶏の丸焼きとか食べてみたい」
譲二「鶏の丸焼きか…丸焼きは難しいな」
百花「みんないつもクロフネでクリスマスパーティをしてるの?」
春樹「そうなんだよ。といっても俺や一護んちは搔き入れ時だから、25日の夕方にやるんだけどね」
理人「だから、飾り付けとかゲームを考えるのは他の三人の担当なんだよね」
百花「三人? マスターは?」
剛史「マスターの担当は料理」
理人「それで売れ残りのケーキをいっちゃんが持ってきてくれて…」
一護「売れ残りって言うな…。いつも完売するから、あれでも取り分けてあるんだ」
笑いながらハルが引き取る。
春樹「ハイハイ。それで、売れ残った花を俺が持って来るんだよね」
竜蔵「だから、全員何かしら分担してるわけだ。百花も何をするか考えろ」
百花「えーっと、それ以外に必要なことって…」
俺は慌てて口をはさむ。
譲二「百花ちゃんは料理を手伝ってくれるとうれしいな…。いい?」
百花「はい。お願いします」
理人「うわー。マスターばっかり狡い。飾り付けとかゲームを考えるのも大変だから、百花ちゃんに手伝って欲しいのに」
譲二「俺一人だと手が足りなくて寂しいメニューになるかもしれないけど…仕方がないな」
剛史「それは困る」
竜蔵「仕方がない。百花、ジョージを手伝え」
百花「うん。そうする」
百花ちゃんが料理担当を引き受けてくれてよかった。
少しでも一緒に過ごす時間があるのは嬉しい。
その2へつづく
メフィ編を2周した後、途中になってたレヴィ編の2周目をチンタラしてたんだけど、オズワルド編の予告が出てた。
♪───O(≧∇≦)O────♪
オズワルドは単なる園丁さん、としか思ってなかったけど、ノエル編でとっても気になる存在になった。
だから、予告見てとても嬉しかった。
v(^_^v)♪
大きくて優しい人って好きなんだよね。
レビィ編さっさと仕上げないと!
だけど、この予告は一体何?!
オズワルドってヤバい人だったの?!
あ、オズワルドも悪魔だった(;^_^A
続報に期待!
吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。
☆☆☆☆☆
茶倉譲二 続編第九話~その8
〈譲二〉
とうとう、兄貴やみんなも帰ってしまい、百花ちゃんと二人きりになった。
ガランとした店内はいつもと同じはずなのに、なんだかひどく寂しかった。
感慨にふける俺を気遣って、百花ちゃんが言った。
百花「…私がいますから」
健気に俺を見つめてくれている。
譲二「…うん、ありがとう」
そうなんだ。
クロフネは閉めてしまっても、ここには百花ちゃんがいる。
どこにいても、実家で忙しくしていても、きっとクロフネにいる百花ちゃんのことはいつでも思い浮かべることができるだろう。
俺を見上げる百花ちゃんに言った。
譲二「クロフネがなくなっても、百花ちゃんはここにいる。…そう思うと、安心するね」
傾きかけた茶堂院グループを立て直すのは一筋縄ではいかないだろう。
忍耐力も試されることになるだろう。
だけど…。
譲二「俺には夢ができたからね」
百花「夢…?」
きょとんと首を傾げる。
譲二「うん」
百花ちゃんの頭をやさしく撫でた。
しばらくはこの癒やしともお別れだな…。
でも、寂しいなんてことは言ってられない。
百花ちゃんとクロフネを再開する。
それが俺の今からの夢だ。
夢のためにも絶対に茶堂院グループを立て直さないと。
どんな困難があったとしても。
心の中で自分を奮い立たせていると、百花ちゃんが言った。
百花「あの…ちよっとだけ屈んでもらっていいですか?」
譲二「ん? こう?」
少しかがんでみると、百花ちゃんの手が優しく頭を撫でた。
(これじゃ逆だ…)
驚いて苦笑する俺に百花ちゃんは言う。
百花「でも、今こうしてもらいたいのは…譲二さんの方だと思ったから」
そっか…。
俺が今、一人で頑張らないと、って悲壮な決意をしてるってことを百花ちゃんには見抜かれてたのか…。
必ずここに戻ってくるつもりではあるけれど、それが一か八かの綱渡りだってことも…。
譲二「ありがとう…」
百花ちゃん。
いつも俺を支えてくれてありがとう。
俺はこの先、どんなに辛くて苦しくても立ち止まったりはしないよ。
こんなに俺のことを思ってくれる可愛い恋人の元へ、クロフネで待ってくれる君の元へ戻ってくるまでは。
必ず帰ってくるから…。
それまで……今と変わらず待っていてくれ…。
『茶倉譲二 続編第九話』 おわり