恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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26日のサンタクロース~その1

2015-12-26 07:43:17 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

譲二さんが実家に帰っていた頃のお話。

 

。∠(*゜∇゜*)☆Merry X'mas☆┗*・ェ・*┛

26日のサンタクロース~その1

〈百花〉
クリスマスも終わり、昨夜できなかった片付けを1人でする。

今年のクリスマスは譲二さんの仕事が忙しくて、一緒に過ごすことはできなかった。

前からわかっていたことだし、幼なじみのみんなが心配して、いつも通りのクリスマスパーティを開いてくれた。


(だから、寂しいなんて言っちゃいけない…)


それに譲二さんからは真紅の薔薇の花束と一緒に、クリスマスプレゼントが届いた。

中には、この前のデートの時、ウインドショッピングで私が見とれていたコートが入っていた。

『このコートのように君を抱きしめたい』というメッセージカード付きで。

私は譲二さんの気持ちが嬉しくて、譲二さんが恋しくて、そのコートをぎゅっと抱きしめた。


(だから、寂しいなんて言っちゃいけない…)


私からは仕事中にいつも締めて貰えるようネクタイを贈ってあった。

そして、イヴの夜には(とても遅い時間だったけど)電話で30分くらいは話したし、プレゼントのお礼と一緒に『大好きだよ』という言葉も何度も言ってもらった。


(だから、寂しいなんて言っちゃいけない…)


クロフネの床を掃きながら、涙がこぼれないよう手の甲で拭った。

 

その2へつづく