恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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クリスマスの魔法~その7

2015-12-24 06:49:46 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

彡*<(* ̄▽)/▽▼▽†Merry X’mas†▽▼▽\(▽ ̄*)>*☆彡


クリスマスの魔法~その7

〈百花〉

駅前はたくさんの人でごった返していた。

ぼぉっと歩いていると、向こうから来た人にぶつかってしまう。


譲二「百花ちゃん、こっちにおいで…」


マスターは私の手をとって引き寄せてくれた。

マスターは手を握ったままだ。

そして、そのまま私たちは並んで歩いている。


(マスターと手を繫いじゃった…。マスターの手…。大きくて温かい)


大好きな人とこうして手を繋いで歩けるなんて、とても嬉しい。

なんだかドキドキしてしまうけど…。

マスターは大人だからドキドキなんてしないんだろうな。


譲二「イルミネーション、見事だね。いつも通りがかりにしか見ないから、じっくりと見たのは初めてだよ」

百花「そうなんですか?」

譲二「ああ、男一人で見に来てもしょうがないしね」


マスターは苦笑いする。


譲二「だから、じっくりとイルミネーションが見られるのは百花ちゃんのお陰だな」

百花「お陰だなんて…でも私も嬉しいです」


私がマスターの手をしっかりと握ると、マスターも握り返してくれた。

大好きな人と今こうしていられるのは…。


百花「まるで魔法みたい…」

譲二「ああ、幻想的だね…」


マスターは、私がイルミネーションのことを魔法みたいだと言ったのだ、と取ったようだった。

そっと見上げるとマスターの綺麗な横顔がイルミネーションをバックに浮かんでいる。

私は小さな幸せを感じながら、大好きな人の手の温かさに浸っていた。

 

その8へつづく