譲二さんと毎日うふふ 妄想小説と乙女ゲーム

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蘭endで、若狭はどうなったか?

2014-07-20 16:08:05 | ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編

ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編~/HOBiRECORDS

 

 

町外れにある古びた洋館。
何時からそこに建ち、誰が住んでいるのか…。
気味悪がった人々は1人も近づくことはない。

ある日のこと。
主人公は錆び付いた門前に立ち、チャイムを押す。
彼女を出迎えたのは、
館の住人である双子の青年達だった。

西園寺蘭 CV櫻井孝宏
24歳。冷徹で高圧的な性格。
感情を余り表に出すことがない。
自分と弟以外の人間に興味はない。

西園寺若狭 CV羽多野渉
24歳。社交的で人懐っこい性格。
感情の変化が豊か。
主人公には病的なくらい懐いている。

主人公
西園寺家の住み込みメイド



Youtubeが削除されてしまいました。
ただ妄想の方は続けて行きたいと思います。


☆☆☆☆☆

蘭endでは、若狭は外国へいったということですが、それまでの顛末を妄想してみました。今回も蘭目線です。

ヒロインの名前は玉井美緒と名付けます。
 蘭と若狭に「どっちを選ぶのか」と詰め寄られたヒロイン。

☆☆☆☆☆
その1

美緒「蘭さんと一緒にいたいです」

蘭「当然だな」

若狭「……」

 安堵と喜びが沸き上がる。正直どちらが選ばれるかは五分五分だと思っていた。
 若狭はよほどショックだったのか黙ってうつむいている。

美緒「若狭さん、ごめんなさい。あなたのことが嫌いというわけではないの。でも、私は蘭さんと一緒にいたい。」

 うなだれていた若狭が突然こちらに突進して来た。俺は若狭を警戒していたので、素早くよけた。若狭は勢い余ってソファーに激突した。若狭の手にはスタンガンが握られていて、激突した拍子にバチバチと大きな音を立て火花がとんだ。
 俺はすかさず若狭に馬乗りになった。若狭の腕をひねり上げる。スタンガンが滑り落ちる。

若狭「痛い! やめろ!」

蘭「お前こそ、動くな」

若狭「くそ! もう少しだったのに…」

 驚いて、固まっている美緒に指示を出した。

蘭「美緒、若狭のポケットを探れ! 多分、手錠が入っているはずだ。鍵があればそれも」

 美緒は、引きつった顔で頷くと、若狭の服のポケットを一つ一つ調べた。ガチャリと音がする。

美緒「これ?」

 美緒が手錠と鍵を見せた。

蘭「ああ、俺が手を押さえているから、若狭に手錠をかけてくれ」

美緒「でも…」

若狭「美緒ちゃん、僕を助けてくれ。お願いだ」

蘭「美緒、何を躊躇している。お前も見ただろ? 若狭は自分が選ばれなかったから、スタンガンで俺を襲おうとしたんだぞ!」

 美緒は決心したように頷くと若狭の両手に手錠をかけた。若狭は相変わらず俺を振り落とそうと暴れている。

蘭「美緒、俺の部屋に行って、離れの鍵を取って来てくれ! 俺の机の右側の引き出しの上から2番目に入っている。離れというタグが付いているからすぐわかる。」

 俺の言葉を聞くと、美緒は緊張した面持ちで頷き、小走りで走っていった。

蘭「若狭、甘かったな。お前の考えていることは、俺にはだいたいわかる。」

 若狭は暴れるのをやめた。甘えるように言う。

若狭「兄さん、降参。冗談だよ。僕が本気で兄さんを襲うわけないじゃないか」

蘭「しらじらしいぞ!」

 美緒が鍵を持って、息を切らしながら戻って来た。
 俺はその鍵を受け取ると、若狭の上から降りた。

蘭「ほら、立て!」

 俺は後ろ手に手錠をかけられた若狭を歩かせる。美緒が後ろから着いて来ようとしていたので、すかさず制止した。

蘭「お前はここにいろ! 後は俺1人で大丈夫だ。」

美緒「でも…。」

蘭「夕食の準備でもしていてくれ。俺たち3人分のな。」

美緒「…」

蘭「ああそうだ。さっき若狭が落としたスタンガンも拾って持って来てくれ」

 俺は一方の手でスタンガンを構え、片手で若狭の腕を後ろから持って離れに連れて行った。

 この洋館の裏庭には小さな離れがある。その中に物入れに使えるように外鍵の付いた小部屋があった。俺はそこに若狭を放り込むと鍵をかけた。念のため二重にかける。

若狭「兄さん、ひどいじゃないか…。こんなところに閉じ込めて。兄さんはあの子を手に入れたんだから、僕のことはもう許してくれてもいいじゃないか」

蘭「心にもないことをいうんじゃない。俺を出し抜くチャンスがあれば、あいつを自分のものにする気だろ?」

若狭「そんなことないよ。僕たちは血を分けた双子じゃないか。お願いだよ。出してくれ」

蘭「まあいい。しばらくそこにいろ」
 

☆☆☆☆☆

 櫻井孝宏さんの声は私的に『特命捜査密着24時』の花井一沙の声そのものでした。
 で、この話の蘭の顔もジャケットカバーのイラストの顔立ちじゃなく、一沙の顔で再生されています。
 一卵性の双子なのに顔が違うじゃなーい。と、いうのは置いといて…。

 ちなみに一沙とハル君の体格はほぼ一緒です。ふふっ( ̄ー☆

(
ハル君の体重が1kg軽いだけ)

 

☆☆☆☆☆

その2



 美緒に作らせた食事を持って離れにいく。鍵を開けると、若狭は手錠をしたまま随分暴れたようで、いろんなものが床に散らばっている。

蘭「食事を持って来たから、食べろ」
若狭「手錠をしたままで? 手錠を外してよ」
蘭「自分で工夫して食べろ」
若狭「そんなむちゃ言わないでよ。外から鍵をかけてあるんだから、逃げられやしないよ。だから鍵を外して」
蘭「手錠の鍵は今持っていない」

 俺はテーブルにお盆を置くと、戸を閉めてまた鍵をかけた。

若狭「兄さん、ひどいよ。」

☆☆☆☆☆

 俺が部屋にいると、チャイムがなった。
(早かったな)
 美緒が「篠崎さんという方が来られています」と取り次いだ。

蘭「すぐ部屋に通してくれ」

 40歳くらいの男が入って来た。一見ごく普通のサラリーマンに見えるが眼光は鋭い。
 篠崎は父の代から付き合いのある人間だ。会社の業務で、法に抵触する恐れのあるものの処理を時々頼んで来た。篠崎という名が本名かどうか、俺は知らない。

篠崎「お久しぶりです。」
蘭「前に若狭がしでかした後始末の時には、世話になった。ありがとう。」
篠崎「いえいえ、単なるビジネスですから、礼には及びません。」

 俺たちの住むこの屋敷を見つけてくれたのも、篠崎だった。

篠崎「それより、蘭さんがメールで済まさず、直接会って依頼するなんて珍しいですね。」
蘭「ああ、かなり厄介な案件だからな。お前の部下は連れて来てくれたか?」
篠崎「はい。メールで連絡頂いた通り、2人連れて来ました。部屋の外に待たせてあります。」
蘭「裏庭の離れに若狭を閉じ込めてある。これが離れの鍵だ。手錠はかけてあるが、暴れるし、1人で置いておくのは心配なので、そいつらで見張っていてもらえないか?」

 篠崎は鍵を受け取ると、ドアの外にいる部下に手渡して指示を出した。

篠崎「今回も若狭さんのことですか?」
蘭「ああ。事情があって、若狭をこの屋敷から遠ざけたい。二度と俺の目の前に姿を現すことのないようにしたいんだ。」
篠崎「それだと…。日本国内より、海外に出した方が安全ですね。パスポートを取り上げれば帰って来れませんし…」
蘭「お前が一番いいと思う方法でやってくれ。」
篠崎「若狭さんがなるべく快適に過ごせるように尽力します。」
蘭「そうしてくれるとありがたい。ただし…、日本国外にでた後で、もし若狭が暴れてどうしても手が付けられないようなことがあれば、その時は…その生き死にの判断はお前に任せる。」

 篠崎は片方の眉をわずかにあげた。

篠崎「報告書はどうしましょう?」
蘭「いらない。…いや、何か変わったことがあった時点で、例のメアドに添付書類として送ってくれ。固有名詞は抜きでな。」
篠崎「わかりました。」
蘭「これは手錠の鍵だ。若狭の移送先が決まるまで、例の離れは自由に使ってくれていい。」
篠崎「請求書は?」
蘭「いつも通りの方法で送ってくれ。」
篠崎「先ほどこちらへ案内してくれたお嬢さんは、新しい家政婦さんですか?」
蘭「ああ。まだ非公式だが、俺の婚約者でもある」
篠崎「それは! おめでとうございます。それで、今回の仕事依頼になったわけですね。」
蘭「余計な詮索はするな」
篠崎「これは失礼しました。」

 篠崎に若狭のことを依頼して、俺はほっとした。あれだけの諍いをしたとは言え、実の弟を排除する作業は、精神的にかなり堪える。
 若狭には「おまえを憎んできた」と言ったが、妹亡きあと、若狭はたった一人の弟であり、肉親としての愛情もあることは事実だ。
 若狭には幸せになって欲しいと思っている。俺の美緒に手出しさえしないならば…。

 

☆☆☆☆☆
その3


 美緒がおずおずと話しかけてくる。

美緒「あのう…」

蘭「なんだ?」

美緒「若狭さんは?」

蘭「暴れて手が付けられないので、人に来てもらって面倒を見てもらっている」

美緒「私が、話してみましょうか? 若狭さんも落ち着けば…」

蘭「お前は余計なことをしなくていい!」

 つい声を荒げてしまう。

蘭「それにお前の声を聞いたら、かえって若狭は手に負えなくなるだろう。今はしばらくそっとしてやった方がいい」

 美緒は少し不満そうだった。今まであれだけ仲良しだったのだから、確かに気になるだろう。それでも俺は、美緒には若狭ではなく、俺のことをもっと見て、もっと考えて欲しかった。
 しかし、俺には若狭のように美緒を楽しませるような会話ができなかった。何を話題にしたらいいのかすら分からなかった。

 俺は途方に暮れた。


 美緒はなぜこんな俺を選んでくれたのだろう?

蘭「おまえ…。なんで俺を選んだんだ?」

美緒「私は…。お2人のどちらもそれぞれいいところがあって好きです。でも、ここ最近の若狭さんには、時々得体のしれない怖さを感じることがあって…、若狭さんを選ぶ気にはなれませんでした。」

 俺はため息をついた。

蘭「俺が選ばれたのは、単なる敵失か。」

美緒「そんなことはないです。蘭さんのことが好きなのは本当です。」

蘭「別に無理しなくていい。」

美緒「蘭さんは、最初は気難しくて、とっつきにくかったけど…、少しずつ知っていくと、水が少しずつしみ込むように、私の心に入って来ました。蘭さんは優しい人なんだと私は知っています。」

 少し照れくさくなって、俺は話題を変えた。

蘭「おれは仕事をするから、紅茶を入れて部屋に持って来てくれ」

美緒「わかりました」

 部屋にもどり、PCを立ち上げる。今日一日ゴタゴタしていて出来なかった、会社の業務の報告書に目を通し、指示のメールを打つ。
 おばあさまには、若狭が海外に出ることになったと適当な理由をつけて報告しないといけないな…。定期的なご機嫌伺いも、これからは俺がいかなければならない。あの人のことは本当に苦手だが、美緒を確実に手に入れるためにはそれも致し方ない。

☆☆☆☆☆
 数日後、若狭のとりあえずの移送先が決まった。
 若狭を移送するところを美緒には見せたくなかったので、少し離れた大きな町での買い物を頼んだ。
 篠崎の部下2人に付き添われ、手錠をかけられたままの若狭が離れから出て来た。
 日に当たらず、食欲もなかったのか、少しやつれて青白くなっている。これからどこに連れて行かれるのか分からず、不安そうだ。

若狭「兄さん。僕をどうする気?」

蘭「お前を預かってくれる人ができたので、頼むことにした。お前の荷物は、最終的な目的地が決まれば全部送り届けてやる。」

若狭「でも、その中には美緒ちゃんの写真は入ってないんだろ?」

蘭「当たり前だ」

若狭「美緒ちゃんは? お別れを言いたい」

蘭「買い物があったので、使いを頼んだ。いまは留守だ」

若狭「兄さん、ひどい! 美緒ちゃんを僕から取り上げた上に、お別れも言わせてくれないなんて!」

蘭「会えば、別れが辛くなるだけだ」

若狭「兄さんは鬼だ! 兄さんのことは一生許さない。」

蘭「ああ、好きにしろ」

 若狭は車に乗せられ、去っていった。ヒバリが鳴き、暖かな春の日差しが降り注ぐ田舎道を車はゆっくりと進んでいく。俺は車を豆粒のように小さくなるまで見送った。

 「あばよ! 俺の半身…。」小さく呟いた。

 庭の桜のつぼみが膨らんでいる。今年は桜が咲くのも、いつもより早いかもしれない。

蘭endで、若狭はどうなったか?おわり

☆☆☆☆☆

 玄関のチャイムが鳴っても、「若狭がいないから、自分が出ないと行けないのか?」と悶々としていたのと同一人物とは思えないような蘭です。ww
 とにかくヒロインを若狭から守り、自分のものにするという目的のためにはなりふりかまってはいられないわけですね。苦手なおばあさまの相手も自分がこれからはしなければ!!(若狭がいないので)と決心する蘭。なんか可愛い。
 蘭endの告白の中で、ヒロインの手を握って、「お前に触れるのはこれが初めてだったな…」と呟くシーンがある。
 ひと月の間何してたんだよ!と思ったけど、蘭にとってはいっぱいいっぱいだったんですね。ヒロインに触れるのを忘れるくらい。


☆☆☆☆☆

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若狭endで、蘭はどうなったか?

2014-07-19 16:03:09 | ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編

ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編~/HOBiRECORDS

 

 

 

町外れにある古びた洋館。
何時からそこに建ち、誰が住んでいるのか…。
気味悪がった人々は1人も近づくことはない。

ある日のこと。
主人公は錆び付いた門前に立ち、チャイムを押す。
彼女を出迎えたのは、
館の住人である双子の青年達だった。

西園寺蘭 CV櫻井孝宏
24歳。冷徹で高圧的な性格。
感情を余り表に出すことがない。
自分と弟以外の人間に興味はない。

西園寺若狭 CV羽多野渉
24歳。社交的で人懐っこい性格。
感情の変化が豊か。
主人公には病的なくらい懐いている。

主人公
西園寺家の住み込みメイド


Youtubeが削除されてしまいました。
ただ妄想の方は続けて行きたいと思います。


☆☆☆☆☆

若狭endでは、蘭がどうなったかというのが謎ですが、それを妄想していたら一つのお話になりました。ただし、ヘビーな内容になりましたので、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
 私的にはヒロインのことを想いながら、自らの運命を受け入れて死んで行く蘭を気に入っています。

ヒロインの名前は玉井美緒と名付けます。
 蘭と若狭に「どっちを選ぶのか」と詰め寄られたヒロイン。思わず、以前から親しい若狭を選んでしまう。

☆☆☆☆☆

美緒「若狭さんと一緒にいたいです」
若狭「やっぱり美緒ちゃんは、僕を選んでくれたんだね」
蘭「美緒…。」

 ショックのあまり俺は呆然とした。この頃は美緒と気持ちが通じたと感じる時が増えていたからだ…。
 その時、美緒に笑顔を向けていた若狭が突然俺に近づき、その瞬間体中に激痛が走った。そして、俺は崩れ落ちるように倒れた。
 美緒の悲鳴。俺は体を動かそうとするが、全く自由が効かない。若狭はポケットから手錠を出して、俺の手首にかけた。

若狭「スタンガンだよ。兄さん。」

 若狭はさも愉快そうに笑う。

美緒「蘭さん、大丈夫ですか? 若狭さん、どうして?」
若狭「動けないけど、意識はあるから大丈夫。僕たちの会話もちゃんと聞こえてるよ」

 若狭は乱暴に俺を引きずると、俺の部屋に連れて行き、黒檀の机にもたれかけさせた。そして、机の足に手錠を渡すと俺のもう一方の手にも手錠をかけた。
 その間、美緒は「やめて!」と叫びながら、ついて来て、「手錠を外してあげて」と若狭に懇願した。

若狭「美緒ちゃん、なんでそんなことを言うの? 兄さんは僕たちにとって邪魔なだけじゃないか」

 いつもの無邪気な笑顔で若狭が言った。美緒は俺の顔を覗き込んだ。

美緒「蘭さん、大丈夫ですか?」
蘭「ああ、まだしびれて体は動かせないが…」

 美緒が俺の体を擦ってくれる。

若狭「美緒ちゃん、なぜ兄さんのことを心配するの? 僕を選んでくれたはずだろ?」
蘭「美緒! 後ろ!」
美緒「!」

 若狭は美緒の手首を掴んで手錠をかけた。そしてもう一方の手にもかけながら言った。

若狭「美緒ちゃん。君にも手錠をかけないといけないみたいだね。僕を選んでくれたのに、兄さんの相手をするなんて、ひどいじゃないか」

 最後の言葉は甘えるように言った。俺は心底肝を冷やした。努めて冷静に話しかける。

蘭「若狭! 俺はともかく、彼女にまで手錠をかけることはないだろう。早く離してやれ。」
若狭「もう兄さんの命令は聞かないよ。今まで散々俺に命令して、偉そうに」
若狭「美緒、愛しているよ」

 若狭は俺に見せつけるように美緒を抱きしめて、キスをした。

蘭「若狭! やめろ! 俺の前でするな!」

 無駄なのは分かっていたが、手錠のかかった手首をもがいて抜け出そうとした。こすれた手首が痛んだ。

若狭「僕は兄さん思いだからね。アハハハッ。麗しの兄さんにも美緒の悦ぶ顔をみせてあげるよ。兄さんはそこでゆっくり楽しんで」
美緒「若狭さん、やめて」

 若狭は美緒の手錠を片手だけ外し、俺のベッドに連れて行くと、ベッドの柵にもう一方の手錠をかけた。

蘭「やめろ!  おまえが選ばれたんだから、お前の部屋でも美緒の部屋ででもすればいいだろ! 俺のベッドを使うな!」
若狭「うるさい!」

 若狭は鬼のような形相で俺に近づくと俺の顎を蹴り上げた。嫌な音がして、口から血がポタポタ流れる。歯の1、2本折れたようだ。美緒が悲鳴をあげる。

若狭「美緒ちゃん。怖い思いをさせてごめんね。兄さんのことは放っておこう。それより可愛い顔を見せて」

 若狭は美緒をベッドの上に押し倒すと優しくキスをして服を脱がし始めた。

美緒「…若狭さん…やめて…」

 美緒の白い体が露わになる。

若狭「美緒ちゃん、可愛いよ…。恥ずかしがっている顔もとても可愛い」

 美緒の喘ぎ声が聞こえる。若狭が美緒を抱いている間、耐えられなくなると俺は若狭に皮肉を投げかけ挑発した。若狭はその度にイライラしたように俺のところに来ると殴ったり蹴ったりした。
 俺の左の顔面は腫れ上がり、左目は見えにくくなった。肋骨にもヒビが入ったのか、呼吸するたび痛みが走る。


☆☆☆☆☆

 

 いつの間にか、俺は意識を失っていたようだ…。頬を叩かれて目を覚ます。

若狭「兄さん、目を覚ませてよ。寝ているんじゃ面白くない」
蘭「美緒は? 彼女はどうした?」
若狭「安心して。自分の部屋で休んでもらってる。閉じ込めたから、出て来られないよ。」
蘭「そうか…。彼女は大丈夫か?」
若狭「僕が美緒ちゃんに暴力を振るうわけないじゃない。僕は彼女が大好きなんだから。」
若狭「それより」

 若狭は鋭く光るナイフを持ち出して、俺にみせた。

若狭「フフフッ、兄さん、これでどこを傷つけて欲しい?」
蘭「や、やめろ!」

 若狭は俺の頬にナイフを軽く当てると引いた。

若狭「うーん…いい切れ味。兄さん、昔の侍がなぜ切腹をしたか知ってる?」
蘭「なんのことだ?」
若狭「人間はね。お腹を切ってもなかなか死なないんだ。その上、とても苦しい。アハハッ。だから侍は、自分がとても勇気のある人間だということを示すために、わざわざお腹を切ったんだ。」
蘭「…」
若狭「でも、さすがの侍も何時間もお腹の痛みで苦しんで死ぬのは嫌だから、介錯(かいしゃく)人が首をはねて即死させたんだよ」
若狭「だからね。お腹を傷つけられて死ぬのは本当に苦しいんだ」

 若狭は俺のシャツをまくり上げた。

蘭「やめろ!」

 若狭の腕めがけて足を蹴り上げる。ナイフは部屋の角へと飛んでいった。
 手錠で拘束された手首が痛み、ヒビの入った肋骨も痛んだ。

若狭「何をするんだ!! 兄さん」

 若狭は俺を平手打ちにした。俺は今の動きでかなり体力を使い、肩で息をしている。
 若狭は飛んでいったナイフを拾った。無言で近づくとナイフで俺の腹を刺す。
 腹部に鋭い痛みを感じた。

蘭「…こんなことをして、…俺がいなくなったら会社はどうするつもりだ?」
若狭「俺が兄さんの代わりを務めるよ」

 うめき声の合間に答える。

蘭「…お前に…出来るものか。」
若狭「やってみないとわからないさ。それより兄さんは自分の心配でもした方がいいんじゃないの? 惨めだよね。好きな女の子には振られて、苦しみながら死んでいくなんて。」
蘭「うるさい…」
若狭「そうだ。この屋敷の庭に、今は使ってない離れがあるよね。僕たちはこれからはそこに住もうと思っているんだ。この屋敷は僕と美緒ちゃんの楽しい思い出がいっぱい詰まっているけど…。この屋敷には兄さんとの思い出もあるからね。」
若狭「兄さんのことなんか美緒ちゃんには早く忘れて欲しいから、この屋敷にはもう住まないことにしたよ。だから、兄さんはこの屋敷でずうっと1人。死んでからも1人。人嫌いの兄さんには最高でしょ?」

 若狭は楽しそうにニッコリ微笑んだ。腹部が鈍く痛む。

若狭「じゃあね、兄さん」

 扉が閉まり、若狭の去っていく足音が聞こえた。意識がまた朦朧としてきた。


☆☆☆☆☆

 あれからどれくらい時間が経ったのだろう。部屋に差し込む日は陰り、薄暗くなっている。
 もう随分出血したのか、だんだん体が冷えて来始めている。顔はますます腫れ上がり、左目は閉じて見えなくなっていた。
 軽い足音がして、扉の開く音がした。若狭がまた戻って来たのか…。

美緒「蘭さん?」

 こんな状態でも、美緒の声を聞くと胸が躍る。

蘭「美緒!大丈夫か?」
美緒「私は大丈夫。」
蘭「大丈夫って…、お前まだ手錠をされているじゃないか…」
美緒「若狭さんがどうしてもはずしてくれなくて…」
蘭「若狭はどうした?」
美緒「おばあさまから電話があって呼び出されたの」

 美緒は俺の手錠を外そうと、黒檀の机を持ち上げようとしている。

蘭「その机は…黒檀で出来ていて、…とても重い。…女のお前の力で持ち上げられるものじゃない。…無駄なことはやめておけ。」

 これだけの言葉を発するのでも、ひどく疲れた。
 美緒が小さな悲鳴をあげた。

美緒「蘭さん、どうしたの?この血!」
蘭「ああ…。若狭に腹を刺された」

 美緒は俺のクローゼットを開けるとタオルとバスタオルを取って来た。手錠をかけられた不自由な手で俺の止血を試みる。

蘭「もう随分失血してしまった…。今更やっても無駄だ…」
美緒「でも……。蘭さんごめんなさい。私が若狭さんを選んだばっかりに…。蘭さんがこんな目にあって…」

 美緒はポタポタと涙を流した。

 

☆☆☆☆☆

蘭「もう泣くな…。」
美緒「…ごめんなさい。ごめんなさい」

 美緒の謝る言葉を聞いていて、俺はあることに思いいたり、笑い出した。笑うと、腹の傷がますます痛んだが、笑わずにはいられなかった。

美緒「どうしたの?」

 美緒は涙で汚れた顔で不思議そうに問いかける。

蘭「俺は若狭に勝ったなと思うと…、おかしくなって」
美緒「どういうこと?」
蘭「俺は、後数時間もすれば…、死ぬ。…長くても明日の朝には死んでいるだろう」
美緒「やめて!」
蘭「俺が死ぬのは…お前のせいだ。」
美緒「え?」
蘭「お前が俺ではなく、…若狭を選んだせいで死ぬ。お前は俺を殺したも同じだ。」
美緒「ごめんなさい…」
蘭「お前は俺への罪の意識を一生持ち続け…、俺のことを忘れないだろう…。俺は…お前が死ぬまで…、お前の心の中を…俺だけで占め続けることができるだろ?」
美緒「…」
蘭「若狭はお前を拘束したり…、抱いたり…、美緒の体を…独り占めしているつもりでも…、お前の心は…俺のものになる。だから、美緒が俺を選んでも…、若狭を選んでもどっちでも俺の勝ちだ」

 そこまで話すと息が切れた。少し休むと俺は言った。

蘭「美緒…。俺に顔を見せてくれ…。死ぬ前に…お前の顔を目に焼き付けておきたい…」
蘭「左目は開かないし、右目の視力も落ちて来ているから…もう少し近づいて…。そう」

 美緒は涙を流していた。

蘭「…最後まで…。俺はお前を笑わせて…やることは…できなかったな…」
蘭「…美緒、俺の最後の命令だ…。俺に笑顔を見せてくれ…」
美緒「こんな風に?」
蘭「まるで泣き笑いだな…。」

 美緒と見つめ合う。

蘭「…さあ、そろそろ行け。…若狭がこんなところを見つけたら…。」
美緒「でも…」
蘭「…いいから…行け。せっかく…お前の笑顔を…焼き付けたのに、俺の目の前で…若狭がお前をいじめる様子を…俺にみせたいのか?」
美緒「…さようなら、蘭さん」

 美緒は名残惜しそうに振り返りながら、去っていった。扉のしまる音がした。
 今まで張っていた気が抜けて、腹部の痛みがぶり返す。
 …まだ、あと数時間は死ねそうにもない。

☆☆☆☆☆
 若狭endなのに、蘭目線で甘くて(?)切ないラブストーリーになっちゃいました。
 蘭の死でヒロインの心の中を独占できるというのは、蘭endでの蘭の告白から取って来ました。まさにこちらの展開ではそうなっちゃいますよね。
 蘭をかなりひどい目にあわせましたがw、これくらいのエピソードがあると、本編若狭endでのヒロインの絶望感も際立つかと。

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ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編~それぞれのendについて

2014-07-18 15:41:28 | ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編

ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編~/HOBiRECORDS

ドラマCD

 

町外れにある古びた洋館。
何時からそこに建ち、誰が住んでいるのか…。
気味悪がった人々は1人も近づくことはない。

ある日のこと。
主人公は錆び付いた門前に立ち、チャイムを押す。
彼女を出迎えたのは、
館の住人である双子の青年達だった。

西園寺蘭 CV櫻井孝宏
24歳。冷徹で高圧的な性格。
感情を余り表に出すことがない。
自分と弟以外の人間に興味はない。

西園寺若狭 CV羽多野渉
24歳。社交的で人懐っこい性格。
感情の変化が豊か。
主人公には病的なくらい懐いている。

主人公
西園寺家の住み込みメイド


 蘭endでは、弟の若狭は知り合いに頼んで、海外に連れて行ってもらったらしい。
若狭endでは、兄の蘭の話題が全く出て来ない。

 蘭endでは、彼女が若狭のことを気にしていたから、教えてくれたわけだけど、若狭endでは彼女が蘭のことを聞くことはない。
自分が手錠で拘束されているから、それどころではない。とも考えられるけど…。
蘭がどうなったかを彼女も知っているからとも考えられる。

 まず、蘭がこの家を離れてどこかへ言ったというケース。



「数年前、若狭のためにこの家に来た」という台詞があるので、蘭自身はこの家に住まなくても大丈夫な人らしい。
人との接触や会話が苦手な蘭ですが、今時都会では人と会話せずに暮らそうと思えば暮らせるので、そういうところに移り住んだ可能性もある。


 しかし、これだけ彼女に執着している蘭が、弟が選ばれたという理由で、自分から素直に身を引くとは考えにくい。少なくとも、彼女を奪い返す算段をしているはず。

 もう一つ気になるのは、自分を選んでというアピールをした時の「兄さんなんか直ぐに消してやるから」という若狭の台詞です。
彼女が自分を選んだ時点で、邪魔な兄を排除しようとしたのでは。

 

 ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編~蘭と若狭がヒロインに求めるもの

 

 2人はヒロインが好きで自分のものにしようとしている。それは一見同じ目的のように見えるが、微妙に違う。
 蘭がヒロインに求めているのは自分の側にいて欲しいというだけではなく、いつも自分のことを考えて欲しいということ。単に自分の側にヒロインがいるだけでは満足できない。
 だからendの告白では、次善の策として、(ヒロインが自分から離れようと欲したら)自分が死ぬことにより、永遠にヒロインの心の中を自分で独占したいという願望を述べている。
 蘭は自分に自信がなく、ヒロインをずっと側におけることになっても、自分のことを思ってもらえないのではないかという不安に苛まれている。それが、あの告白につながっている。

 対して、若狭は自分については自信に満ちあふれている。目に見えないヒロインの心の中のことなど、無頓着である。とにかくヒロインを自分の側において、観察することを望んでいる。
 若狭が不安に思うのはヒロインが自分の目の前からいなくなること。その不安の象徴があの手錠だ。狂気をみせる前の姿の若狭であれば、ヒロインから逃げられることなどありえないと思えるのに、手錠をかけているのは、拘束してないとヒロインが逃走するかもと思っているから。
 しかしヒロインの心の中を想像し、理解しようとはしていない。自分の思いと完全に一致すると思っているし、自分が楽しければ相手も楽しいはずと思っている。

 

 

ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編~古びた洋館に2人で住むようになった経緯

 

 最初は人との接触のできない蘭のためかと思っていました。しかし、蘭の台詞で「若狭のためにこの屋敷に住むようになって」というのがあるので、実は若狭のためだったというのがわかります。

 そして、2人の言い合いのシーンで、若狭が「兄さんはいつもこうだよね。勝手に人の領域に入って来てさ、踏み荒らすだけ踏み荒らして出て行って…」という台詞があります。
 蘭が若狭の「領域に入って来た」のは「いつも」とあるから、子供の頃からなんでしょうけど、大人になってからも、似たようなことがあったのでは?と考えました。
 これは、以前もっと町中に住んでいたけど、若狭が何かやらかしたんではないでしょうか? 多分盗撮関係で。それを蘭が乗り込んで後始末をして、そのことを言っているのかもと思いました。
 両親が別居して、別々に育てられたことが2人の心を病む理由の一つになりそうですが、妹はどちらに引き取られたのでしょう?
 もしかして、妹の死が両親が別居するきっかけの一つかも?
 蘭は父に束縛され、過干渉で人とうまくコミュニケーションが取れなくなったみたいです。
 若狭は蘭によると「普通の暮らし」をしていたそうですが、あれだけ人懐こく、好きになった人を束縛しようとするところは、やはり問題のある環境で育ったと言うことです。
 母の方は若狭を放任、ネグレクト気味に育てたのかも…。もっと父や母に構って欲しかったというのが若狭の心の奥底にはあある。

 もしくは両親別居前から父親は蘭だけに目をかけて英才教育をし、若狭は放置されていたということもありえるかも。
 とにかく、ここら辺も色々妄想する余地がありそうです。

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ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編

2014-07-17 15:49:36 | ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編

 吉恋のキャラの声はそれぞれどの声優さんがいいだろうと考えていて、いろんな声優さんの声を聞き比べていたら、BLだのヤンデレだのを知りました。「ヤンデレ」なんて、皆さん知ってました? 私は初めて知りました。

ヤンデレとは-ニコニコ第百科より

ヤンデレとは、人間の性格・状態を表す「病んでいる」+「デレ」を意味する単語である。萌え属性の一つ。
狭義には、誰か(殆どの場合主人公)に対して好意を抱いている(デレ)が、その強すぎる好意が直接的または間接的な原因となって精神を蝕み、精神的に病ん(ヤン)でしまう状態の進行、或いはなってしまった状態を指す。





ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編~/HOBiRECORDS



 まあ、譲二さんにこれだけ粘着している私も、もしかしたらかなり病んでるのかも。
 それで、「ヤンデレ」自体は私は向かないって思ったんだけど、色々聞いていて、とっても気に入った作品を見つけました。
 この『ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編』は2011年に作られたドラマCDで、古いので中古しかないんです。YouTubeにupされてたこともあるんですけどね。

町外れにある古びた洋館。
何時からそこに建ち、誰が住んでいるのか…。
気味悪がった人々は1人も近づくことはない。

ある日のこと。
主人公は錆び付いた門前に立ち、チャイムを押す。
彼女を出迎えたのは、
館の住人である双子の青年達だった。

西園寺蘭 CV櫻井孝宏
24歳。冷徹で高圧的な性格。
感情を余り表に出すことがない。
自分と弟以外の人間に興味はない。

西園寺若狭 CV羽多野渉
24歳。社交的で人懐っこい性格。
感情の変化が豊か。
主人公には病的なくらい懐いている。

主人公
西園寺家の住み込みメイド


  一番最初の蘭役の櫻井さんの台詞を聞いて、「(特命捜査密着24時)の花井さん、一沙だ、一沙だ!」と狂気乱舞しました。私がイメージしていた一沙の 声にとてもよく似ていたんだよね。

 それと、櫻井さんについて調べていたら、「プリンセスチュチュ」という12年くらい前にキッズステーションで放映された アニメがあるんだけど、その中の「ふぁきあ」というキャラを演じてました。

 この「ふぁきあ」もツンデレで俺様で好きなキャラだったので、ますます嬉しく なっちゃった。

 それで、櫻井さんの声に聞き惚れてしまって、若狭役の羽多野さんの声もいい声だったけど、断然欄の方を好きになりました。
 それと、ピアノのBGMがきれいでちょっとくせになりそう。ww

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蘭さんへのヒロインの気持ち

2014-03-29 15:24:26 | ヤンデレ天国~華麗なる西園寺家編

 櫻井孝宏さんの声に聞き惚れて、蘭さん大好きになった私。

 そこで、endを選ぶとしたら本編のみでも迷わず、蘭endなんですが、蘭の告白に対する彼女の答えを妄想しました。
 もちろん、蘭にべた惚れヒロインバージョンです。www

 
 「蘭さん、あなたに会ったばかりの頃は、あなたはとても冷たくて、私のことを好きになってくれるなんて思わなかった。今は夢のようで本当にうれしい。

 初めて、あなたの笑顔を見た時、なんて優しい笑顔なんだろうと思った。そして、この人の笑顔をまた見たいと思った。
 私が紅茶の美味しい入れ方を研究したのも、美味しい料理を一生懸命作ったのも、あなたの笑顔がみたかったから…。あなたが喜ぶことをして、あなたの笑顔を見たいといつも思ってた。

 あなたが私のことを『嫌いではない』と言ってくれた時、とても驚いた。『使用人なんか必要ない』といつも言われていたし、私にはほとんど顔をみせてくれなかったから、あなたには嫌われていると思ってた。
 あなたの『嫌いではない』という言葉がどんなに嬉しかったか。その夜はうれしくて、うれしくて、ベッドに入っても中々寝付けなかった。

 今あなたに触れられて、とてもうれしい。あなたの髪が乱れている時、あなたの髪を指でとかしたいと思っても、あなたの肩についた埃を払ってあげたいと思っても、あなたは私を拒絶しているようで、私からあなたに触れることはできなかった。それがどんなに切なかったか…。

 そして、私が蘭さんを選んで、あなたに『お前は俺だけのものだ』と言われた後も、あなたは決して私に触れてくれることはなかった。
 あなたは私を自分だけのものにすると言っても、それは私を側に置いて、眺めるだけなのだと私は今まで諦めてた。

 あなたがさっき、私の手を握ってくれた時、驚いてとてもドキドキしました。
 それがあなたには、私が不安そうに見えたんですね?
 そして、今あなたに抱きしめてもらって、あまりのうれしさに私の心臓ははち切れそうにドキドキしてる。でも、あなたの心臓も私と同じくらいドキドキしているのね。
 あなたとわたしが同じなんて、本当にうれしい。いつまでもこうしていたい。

 それと、さっきあなたが言っていたようなあなたの死を私が望むことなんて、絶対ありません。だから、私を置いて死んだりしないで…。

 私の望みはあなたが私を置いて死んだりしないこと…。いつまでも私と一緒にいてくれること。あなたが私の願いを聞いてくれたら、私は決してあなたから離れない。

 蘭さん、あなたのことを愛しています。」


 こんなもんでどうでしょう?
 ヒロインが自分のことを愛してくれていると分かれば、蘭の不安も減って、ヒロインへの束縛も少し緩むかも。

 蘭endでは、苦手だった『おばあさまのご機嫌伺い』にも出かける蘭が少し可愛いかった。これはヒロインのお願い具合で、真人間に更生させることもゆめじゃないかもw

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