尺八・土笛演奏家 山崎箜山(やまさき こうざん、三代 山崎北山)

都山流竹琳軒大師範、都山流講士・検定員。日本音楽家ユニオン、日本尺八演奏家ネットワーク会員。北九州市小倉南区在住。

和洋合奏之図

2017-05-13 08:00:01 | 日記
最近時々見かけて気になっていた絵画が、先日読売新聞の文化欄に掲載されていたのでご紹介。

明治〜大正時代にかけて活躍した長崎の画家・彭城貞徳(さかきていとく、1858-1939)による明治末期の作品。正座で向かい合わせにバイオリンと尺八を合奏している様子が描かれています。曲目はわかりませんが、楽譜や歌口の形からどうやら琴古流の尺八と思われます。バイオリンの女性は暗譜なのでしょうね。

都山流で最初に公刊された楽譜が「千鳥の曲」のバイオリン譜だったことを考えても、この当時バイオリンが流行最先端の楽器で一般にも急速に広まり、この絵のように和楽器とも合奏して楽しんでいたのでしょう。私も普通にバイオリンやピアノ、ギターなどの洋楽器と共演していますが、和洋合奏のルーツがこの絵からも見て取れるように感じます。

しかし真ん中で合奏を聴いている女性はウットリしているのか、ウトウトしているのか・・・いずれにしても気持ちよさそう(笑)。

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