尺八・土笛演奏家 山崎箜山(やまさき こうざん、三代 山崎北山)

都山流竹琳軒大師範、都山流講士・検定員。日本音楽家ユニオン、日本尺八演奏家ネットワーク会員。北九州市小倉南区在住。

6月の予定

2020-05-31 11:30:00 | 日記
これまた予定とは言いがたいものばかりですが、よろしくお願いいたします。

6月7日(日)12:00 水月ホテル鴎外荘(東京都台東区池之端)「森鴎外・舞姫の世界」→中止

6月12日(金)9:30 吉木小学校(筑紫野市吉木)「邦楽鑑賞会」→延期

6月20日(土)13:00、21日(日)9:00 筝曲三上社ビル(岡山市北区丸の内)「都山流岡山道場研修会 い組」→中止

6月23日(火)10:00 立花小学校(糟屋郡新宮町)「邦楽鑑賞会」→延期

6月27日(土)14:00 響ホール(北九州市八幡東区平野)「ファミリー・コンサート」→中止

6月28日(日)12:15 border(福岡市中央区警固)「LOVE LAB 音育スペシャル第一弾・山崎箜山セミナー、border -live music & drinks-応援企画 同時開催!!」オンライン出演
https://lovelabkohzanborder.peatix.com/view?fbclid=IwAR0qXo7wsF3u3S6IZz4xArSNrjnbq3kuDBAq2-Nw2Ms9i3bdh9qdm3X1HFo

十二律尺八「明朗」

2020-05-29 09:30:00 | 日記
尺八は五孔(手孔が5つ)が基本ですが、七孔や九孔といった多孔尺八(新尺八とも)と呼ばれるものもあり、特に七孔は現在でも一般的に使用されています。

写真は、なんとそれらをはるかに上回る十二孔尺八! ご覧の通り、表には十孔、裏側にも上管の親指が当たるところに大小1セットの二孔があり、合計十二孔という一尺六寸管。

私がまだ学生だった80年代にワダ楽器というところから発売されていた木管(竹製ではなく、木をくり抜いたもの)で、「明朗」という製品名が付いていました。当時の資料によると小田中務という方が考案、実用新案の申請もされていたようです。

持ってはいるものの、とても使いこなせません(孔が多過ぎ!)が、その昔大阪工業大学尺八部の学生さんが定期演奏会でこれを使って、バッハの管弦楽組曲(!?)を見事に演奏していたのを記憶しています。

鉄パイプ尺八

2020-05-27 09:00:00 | 日記
様々な笛に加えて、ここらでちょっと変わった尺八もご紹介。最近若手奏者を中心に「メタル尺八」が脚光を浴びていますが、その元祖とでも言うべき金属製の尺八。

私と同じ流派のお師匠さんで、鉄工所経営の方がお作りになったもの。中継ぎのない延べ管で、通常の尺八より細身のため、指孔が押さえやすいように孔の周囲が隆起しています。さすがに少し重たいのと、当然ながら金属的な硬い音色ですが、なかなかバランスよく鳴ります。

製作者曰く、肩叩きにも使えます、と・・・確かに気持ちいいですね(笑)。

鼻笛

2020-05-25 09:00:00 | 日記
笛は口から息を出して鳴らすものという概念を覆す鼻笛。和楽器には見られませんが、ノーズ・フルートとかノーズ・ホイッスルと呼ばれて、外国にはいくつかバリエーションが存在するようです。

手元にあるのは木製で、丸い孔の部分を軽く鼻に押しつけて鼻から息を出します。口の開き具合を変えると音の高さが変わるので、練習すればドレミファの音階も可能。こういう小型のものだけでなく、東南アジアやシルクロード沿線にはナーイとかネイと呼ばれる、一見横笛のような長い笛の端を鼻で吹くタイプのものもあります。

特に小型のものは通販等で入手可能。いずれにしても風邪を引いて鼻が詰まると演奏できません(笑)。

口笛

2020-05-22 09:00:00 | 日記
これまた口笛と書いて「コウディ」。中国南部の少数民族で、日本人のルーツとも言われるミャオ族が発祥という小さな笛です。

両端を親指で塞ぎ、真ん中の歌口を吹きます。上の2つにはそれぞれ指孔が3つずつ、下の2つには指孔がありません。全体にとても高い音が鳴りますが、両端を開けたまま吹くと更に高く、石笛に近い感じの音に。元々は鳥を寄せ集めるのに使っていたのだそう。

写真のものは竹製(女竹、篠竹)で、遠賀町でのワークショップに伺った際にいただいたのですが、ミャオ族の実物は骨製とのこと。通販等でも入手可能です。

石笛

2020-05-20 06:00:00 | 日記
前回少し触れましたが、石笛と書いて「いわぶえ」と読みます。

下の2つが石に穴が開いた自然の石笛で、海岸で拾ったもの。上はそれを土笛の一種として人工的に作ったもので、4つの穴それぞれ深さが違っているので音の高さも変わります。こちらはやはり松岡敏行氏が製作。

いずれもかなり高い音が出て、屋外でも遠くまでよく響きます。

土笛 6

2020-05-17 11:00:00 | 日記
こちらは埼玉県内で発見されたという、縄文時代の土笛の複製品。

真ん中の溝の途中に見える小さな穴が裏側まで貫通していて、その裏穴を指で塞ぎ、左側の凹みに合わせて下唇をつけて溝に沿って吹きます。かなり高い音が鳴るので、土笛というより石笛(いわぶえ)に近い感じ。表面の模様がいかにも縄文時代ですね。

現在でも通販等で入手可能です。

土笛 5

2020-05-15 09:00:00 | 日記
前回に引き続き、ビジュアル系(!?)の土笛。これは確か松岡氏のお弟子さんがお造りになったように記憶していますが。

外観はともかく、構造上はこれでも一応土笛。顔の反対(尻尾?)側が吹き口になっていて、やはりリコーダーと同じノズル方式なので、誰でも音が出せます。手孔が4つありますが、音程という感じではありません。またかなり重たいので、長時間持ち続けるのは非常に困難。

顔の後ろの円盤状のものが衝立のような役割をして、演奏中は正面からお互いに顔が見えません(笑)。

土笛 4

2020-05-13 09:30:00 | 日記
同じく松岡敏行氏による創作の土笛。一見それらしくは見えませんが、確かに笛です。

ダブルフルートと呼ばれる笛で、同時に2つの音が出ます。吹き口はリコーダーと同じノズル方式なので、口にくわえて息を入れれば誰でも演奏可能。

もちろん、置物としてもステキな作品です。

土笛 3

2020-05-11 16:00:00 | 日記
同じく松岡敏行氏による創作の土笛、縦笛タイプです。

孔の数が多いものがケーナ、少ないものが尺八。写真では見えませんが、裏孔もあります。音域は、やはり1オクターブ程度しかありません。