こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

ファイヤーウォール (2006)

2006年03月18日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 106分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2006/04/01
ジャンル サスペンス/アクション

ジャック・スタンフィールド(ハリソン・フォード)は銀行のセキュリティーシステムの専門家。彼のデザインした盗難防止用コンピューターシステムは業界最高の性能を誇っていた。しかし、彼の個人情報に目をつけた強盗グループが、彼の家族を人質にとって、自分のつくり出したシステムを自ら破り、1億ドルを盗むよう脅迫してくる。

(goo映画より抜粋)

ハリソン・フォード 63歳...( ̄∀ ̄*)

今年の7月13日には、64歳かぁ 。(2006.03.18現在 Yahoo!ムービー調べ)


これが普通の会社員なら、ボチボチ定年
老後の心配をしなければならない年頃です。(”年頃”って言うか?)
電卓はたいて退職金や年金の計算をし、その後の”生きがい”探しをぼや~っと考えていても当然です!

それがどーでしょ?この作品での彼の暴れっぷりは?
もしかして「団塊の世代をナメるな」って言うつもりなんですか?(って日本のオッサンかいっ!)

前半こそおとなしいものの、終盤ではまるで何かに取り憑かれたがごとく「アクション」「アクション」また「アクション」!「階段落ち」はするわ、激しい取っ組み合いの殴り合いをするわで、観ているコチラを色んな意味でハラハラさせてくれます。

ああぁぁぁあっっっ!そんなに暴れたら骨折れちゃうよぉぉぉっ!骨密度落ちてるんだから。」

きっと誰もがそんな不安を抱えながら、このシーンを観るのでしょう。
そういう意味でハラハラしっぱなしです。

何を隠そう、ハリソン・フォードはそれなりに好きな俳優。彼の映画で一番好きなのはなんてたって「逃亡者」。あれはハリソン君のキャラがとってもピッタリな映画でした。
執拗に追い回すトミー・リー・ジョーンズから走って、飛んで、泳いでと逃げまくるそのお姿に、「おお、アクション俳優魂むき出しやんけ。」と感動すら覚えました。

そんな彼のアクション俳優生命が終わったのかな?と感じてしまったのが「6デイズ/7ナイツ」。もぅヨレヨレやん!思わず映画館のスクリーンから目を背けたくなってしまいましたもん。

「あぁ、やっぱこの人も歳を取るんだ~。(って当たりまえだけど)」
正直、そんな風に思ってしまった瞬間でもありました。

そんなハリソン君の新作ですから、実はなるべく期待はしてないようにしてたんです。
何だか過剰な期待は可哀想にも思えちゃって。そろそろいたわってあげないと・・・なんてね。

今回は、そんな過保護な思いで鑑賞に臨みました。それだけに今回の彼の踏ん張りようにはビックリです!

もちろん、若手バリバリの第一線アクション俳優なんかと比較しちゃ気の毒ですけど、今のハリソン君的に見れば、これは完全なオーバー・ロード!レッドゾーンに足を踏み入れてしまった演技にも感じてしまいます。

果たしてこの先、彼の「老後」に”後遺症”を持ち越さないものか?
ふと、そんなコトが心配になってしまいました。

一体、何が彼をこれほどまでに焚き付けてしまったのでしょう?

こっちゃんの想像はこうです。
ま、いつものようにほとんど妄想ですが。

恐らく、今回この話のオファーを受けたハリソン君は、 リチャード・ロンクレイン監督からこう言われたのではないでしょうか?(以降、ホントくだらないので読まなくて結構です)


「まぁまぁ。ハリソンさん
 この映画はそんなに頑張って頂かなくて結構ッスよ。
 生身のアクションなんてね、さほど重要じゃないんッスよ、最近は。
 そんなのテキトーにチョチョイと誤魔化しちゃってもらってOKッスから。
 いやいや、ホント。ダメなとこはCGでバンバン!こっちでカバーしますんで。
 最悪カットするか、あとは編集に回しマスから。

 正直、ハリソンさんのお怪我がないかと、それだけ心配なんスよ。
 もしその”御老体”になにかあったら・・・ねぇ。」
 

・・・恐らくそんなやり取りがあったのかも?( ̄∀ ̄*)

だったら当然、ハリソン君はこう来るわな。

 
にが”御老体”だぁぁぁぁぁ?ハァッ・・・みたいな。

そりゃ熱くなるさ、ハリソン君だって。
これが予定以上に頑張ってしまった原因かと。

その真偽のほどはさておいて、とっとと本題に入りますが、とにかくこの映画ではアクション俳優としてのハリソン・フォードに久々に出会えます。

お題はタイトルにもあるよに、コンピューターをはじめとした”セキュリティ”なのですが、それはあくまでひとつの素材にしか過ぎません。

大体こっちゃんは、あのハリソン君に対して”コンピューターにツヨイ”イメージが沸かないですからね。
全編を通して太い指でパチパチとキーボードを叩く姿には、さすがに違和感を感じてしまったわけですよ。

この映画でハリソン君は大手銀行のコンピューター・セキュリティのエキスパート。不法に銀行口座に侵入してくるような「ならず者」どもを、軽~く払いのける腕前を持っています。

そんなスゴ腕のはずの彼自身のIDがいとも簡単に盗まれてしまい、情報は筒抜けに。お粗末な話です。
いきなり、やってもいないギャンブルの負債を負わされたり、家族や個人の安全すらままなら無い状況に陥るのでした。

いやあ、非常に分かりやすい展開ですねぇ。

初めはビジネスの話を持ちかけるフリをして近寄ってきたビル・コックス(ポール・ベタニー)の態度が豹変する頃には、「ハリソン家」は一世一代の大ピンチ!

さぁさぁ、どーする?どーなるオレ?

 

この続きはライフカードで.....

  コラッ!ナンデヤネン┌(`Д´)ノ)゜∀゜ )ピシッ!

 

は、ハイ。すぐに続けます。

いやあ、悪役のポール・ベタニー良いですネェ。彼って、いかにも冷たそーな悪人顔ですもんね。

この映画では犯人グループの非情なリーダー役なんですが、どんな時もとにかく落ち着きはらって行動するクールな感じです。この映画の犯人役にはピッタリですわ。

でもね、よーく見ると意外にもハリソン君の方がさらに悪人顔だと気が付くからビックリ!

こちらの方が強面顔では上手(うわて)です。

そーいえば後々振り返ってみると、この映画では犯人と同じくらい人を殺してしまってました。わおっ!

もっとも「家族をまもらなアカン!」という事情はあるせよ、他にも「上司を突き飛ばす」わ、「忠実な部下をクビにする」わ、「気弱な男性社員に言い掛かりをつける」わと、社内でも大暴れです。

この映画は上映時間が106分なので、決して長くはないハズなのですが、不思議と長く感じますね。退屈なんじゃないんですよ。楽しんでるのに長く感じる。

何でだろ?と考えて、その意味が分かりました。

一家の拘束状態が長いんじゃっ!

だってね、もうこの映画の内容において、その80%~90%が”犯人”に家族が軟禁状態におかれてるワケですからね。言うなれば、はじまって早々、即ピンチですよ。で、事件が解決した途端終わる(笑)

だからコノ映画を観てると、息苦しい状態がズーーーット続くわけです。

そういう意味では内容濃いですよぉ。(笑)

それでも、ハリソン君の映画なので、みなさん安易に「結末」は想像がつくでしょうけどね。
えぇ。今アナタが思ってるとーりの結末がやってくると思います。( ̄∀ ̄*)

ま、それも踏まえてせいぜい楽しんで下さいませ。

もちろん、おデートカッポーにも十分オススメできる映画です。

さて、この映画の見どころとしましては、ハリソン君の捨て身のアクションの他にもちゃんとあります。

それは、小道具の使い方。まぁ、コジツケっちゃーコジツケなんでしょうが、出てくる小物の使い方が実にそつがない感じですね。ラジコン自動車。i-Pod。犬の首輪。ケータイ写メ.....などなど。最後の”つるはし”はチョット無理矢理な感じがしましたけどね。(笑)

とにかくまだまだ元気なハリソン・フォードを見れて、こっちゃんはチョット嬉しくなりましたヨ。
これからもぜひ現役バリバリでお願いしますね♪

え?今回で、もー辞めたいって?またまたご冗談を。(笑)

 

《2006.08.15記事一部改訂-ポイント訂正》

【作品】ファイヤーウォール