こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

SPIRIT (2006)

2006年03月15日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境

試写会
上映時間 103分
製作国 香港/アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2006/03/18
ジャンル アクション/格闘技

病弱だった少年は、やがて成長し天津一の格闘家となるが、その傲慢さゆえに恨みを買い、家族に向けられた凶刃によって悲劇のどん底に落ちていく。いくつもの苦悩と、数知れない戦いの果てに、彼を待受けていたのは歴史に残る大舞台。史上初の異種格闘技戦だった。全世界から集まった屈強な男たち。会場に渦巻く興奮と野望。しかし、彼の胸にある思いは、勝者の栄光を掴むこととはまったく無縁の、静かにたぎる情熱だった…。 

(goo映画より抜粋)

スピリット  [spirit] : 

   1  

精神。魂。
「フロンティア-―」「ファイティング-―」


   2  

強い酒。ジン・ウオツカなど。

   3小学館の週刊誌。
           

・・・まぁ、そんな意味らしいですね。 ガッハガハガハ(・∀・)ガッハガハガハ

そーゆーワケでこの映画の試写会です。
ジェット・リーの”技”と”オデコ”が光り輝く、なかなかの一品でございました。

北斗の拳」にはじまって、「チャンピオン」そしてこの「SPIRIT スピリット」と、こっちゃん「格闘モノはあまり観ない」といいつつも、気が付けば最近そんなモノばかり観てるじゃあーりませんか!
しかもそれぞれにキッチリ楽しんでたりします。

あぁ、もぅ自分が良く分からない。。。(つД`)・゜・゜。ハラホロヒレハレ...

そんなワケでこの映画も楽しんじゃったのです。

これは正に、「ジェット・リーの、ジェット・リーによる、ジェット・リーのための映画」。当然ながら彼抜きでは語れません。

おそらくこの映画は、日本側と、製作された香港(アメリカ合作のようですが)側での「見方」は大分違うのではないでしょうか?タイトルだって原題と邦題ではまるで違いますし。「SPIRIT」はあくまで日本の中だけのタイトルなんですネ。

そんなコトにも象徴されるように、この映画を見れば、日本人としてはなかなかスッキリしない感情にもなったりします。恐らくその昔には本当にこんな人がいたのであろうという、イヤ~~~な日本人の姿も描き出されていましたね。

この映画の魅力は何だろう?と考えてみると、何と言ってもジェット・リーは日本でも人気のある俳優さんですから、純粋に彼の演技に心打たれるために足を運ぶ人も多いのでしょうネ。
でも今回こっちゃんは、完全に中村獅童さん目当てモードでこの試写会に臨みました。

でね。これがなかなか良かったのよぉ~ッ!(ノ´▽`)ノオオオオッ♪

彼が出なければ、この映画の中の”日本人”は最初から最後までズタボロのイメージのままでしたよ。
ホント救われた思いです。

 

さてさて。そんなこの映画は、中国に実在した格闘家のお話。
いわゆる「事実に基づいた...」ってやつですよ。

その格闘家の名前はフォ・ユァンジア

え?フォ・・・・?( ̄∀ ̄*)

今、「フォ」って言った?

ムムッ、それってもしかして・・・・(¬д¬。) ジーーーッ

 

 

 
ワッショーーーイ!ってやっぱり!

来ると思ったでしょ?「女性の」恋人が出来ちゃったコノお方が。

ちょっとアンタ!ゲイじゃなかったのッ?!
「いやぁ、あれは(げい)ですから」・・・ナンチャッテ v(。・ω・。)ィェィ。

おあとがヨロシーよーで m(_ _"m)ペコリ

 

まぁアホはこの辺にして、レイザーラモンHGは出ないまでも、実際観るまでは正直もっとあり得ない展開を見せる映画かと勝手に思ってたんですけどね。(特に深い意味はありません)でもコレは違いました。わりと「正統派」な格闘映画だったですね。もっとも、異種格闘ではありますけど。

展開も掴みやすく出来てますし、この手の映画がよほどキライでなければ誰でも難なく入り込めると思いますよ。

”天津一”になる!

そのことだけに囚われ、武術を磨いてきた男が突然突き当たる残酷な壁。

彼の傲慢な態度は他人の恨みを買い、自分が何よりも大切にしていた「家族」に死が降りかかってくるのでした。長年鍛え上げた”力”で「一番」を世間に知らしめた途端、彼の人生はどん底まで堕ちてしまうのです。

ボロボロになり、放浪するフォ・ユァンジア。

そんな彼を救ったのは、流れ着いた農村での暮らしでした。目の不自由な娘と村民らの生活に彼は救われます。
風を感じ、田植えに学ぶ。そして季節を越えて行く。

苗は間隔を開けて植える

この言葉の意味から、他人への関わり方を学ぶのが良いですね。早く植えるコトだけが決して良いこととは限らないわけです。

やがて再び希望を取り戻し、天津へ舞い戻る男。

武術の極意は「技」ではなく「精神」そのものだと気が付きます。その種類は違っても、真の”武”を極めることによって行き着くところは結局、「自分との戦い」なのでございました。

もっとも「自分との戦い」とは言っても、自分を自分で殴るコントのような人はいませんから、これは「己の精神と向き合う」というような意味ですよ。

え?知ってるって?ハイハイ(笑)とにかく、そのことを悟った彼の顔つきはもはや全然別人。すっかり依然と変っていたのが強く印象に残ります。

そんな彼がやがて立つ最後の大舞台。これこそがこの映画最大の見せ場です!
それは1910年9月に上海で実際に開催された史上初の異種格闘技戦とのコト。ジェット vs 獅童の最高にエキサイティングな構図がクライマックスにちゃんと用意されています。

獅童さんの構えがこれまたカッコ良いんですよぇ。 実にサマになってます。

さすがぁ!(´ω`*)ノシ

ただ残念なことに、二人が試合前に茶を酌み交わし語り合うシーンでは、獅童さんの声が編集されていたように見えました。(気のせいでしょうか?一応、本人の声ではあるようですが口の動きに合ってなかったような・・・。)
やっぱ、「PROMISE」の真田さんのようには行かなかったんでしょうかね~。

それにしても、ジェット・リーは本当に良い役者だな~と思いますね。

こっちゃんも衝撃の映画「ダニー・ザ・ドッグ」以降、彼の存在をさすがに気にするようになりました。もちろんその以前から知っている俳優さんではありましたけどね。ぶっちゃけ、それほど注目はしてなかったです。

今回もまた「演技」という点で、シッカリキッチリ見せてくれましたよ。

ホント、彼だから出来上がった映画のようにも思います。

最後まで”格闘家”として舞台に立った男の生き様を見せ付けられた思いがしました。
あなたは格闘技で泣いたことがありますか?」と一般庶民を無理矢理あおるTV-CMはどうかと思いますけど確かに壮絶な結末ですね、これは。

いや~、お見事でした!

見せ場の作り方や、そこまで持っていくのがとても上手な映画ですね。そう感じました。また、視覚的にも色々工夫されていて楽める映画でもありましたよ。

しかしまぁ、どんな状況でも「やれぇぇぇっ!トドメを刺せェェェェッ!」と叫び続けたミスター・三田

わたしゃ、アンタのトドメを刺してあげたいよ、
ったく。


紛れもなく”日本の恥”です。

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】SPIRIT