こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境 オンライン試写会 上映時間 150分 製作国 日本 公開情報 劇場公開 (ファントム・フィルム) 初公開年月 2006/03/25 ジャンル コメディ
女の子にモテたい一心でギターを練習する兄マサル(浅野忠信)と、無理やり聞かされている弟マサオ(アンドリュー・アルフィエリ)。熱心に弾いているのに無関心な弟の態度に腹を立てたマサルは、マサオと口喧嘩を始め……(『GUITAR BROTHER EX+1』より)
(Yahoo!ムービーより抜粋)
どーも目覚めが悪い。。。きっと昨日の夜、この映画を観たからに違いない。(*_ _)。o○
「茶の味」という映画がありましたが・・・ね。恐らく何人もの人が「よ~分からん」と口にしたであろう、あの映画。
この「ナイスの森」はどうやら3人のカントクさんのユニットによって出来上がった作品のようなのですが、その3人とも何らかのカタチで「茶の味」に関わった方々らしいですね。
具体的に言うならば、石井克人監督はモロ「茶の味」の監督ですし、ANIKI監督は同映画の音楽監督を努めたとのコト。三木俊一郎監督に至っては、出演者でもありました。しかも一人三役で。
つまりこの「ナイスの森」は正真正銘「茶の味」の再来とも言える映画なのですね。
普通ではない理由(わけ)がおのずと分かります。
え?感想ですか? ( ̄∀ ̄*)う~ん・・・・。
シュールですねぇ。今回もありえん、あり得んってカンジで。(笑)
この感覚を何とご説明申し上げて良いやら。「茶の味」のシュール感に、さらにインパクトをプラスしたというか・・・。まるでミミの穴から手を入れられて、脳みそをグチャグチャ掻き回されたカンジがする映画です。
とにかく「なんじゃコレ?」のオンパレード。
この感覚を全部マトモに付き合ってたら、きっと「廃人」になってしまうのでしょうね。だからホドホドで良いのだと思います。えぇ。
これといって他に例えようも無いので、どうしても「茶の味」を引き合いに出してしまうのですが、前作とは違い今回の「ナイスの森」では完全なオムニバス形式を取っていますね。
しかも「A面」「B面」があり、その間に約3分の「休憩」時間までが存在するというのですから笑っちゃいますし、タイトルも一話一話シッカリついてます。
これは劇中登場するタケフミ(加瀬亮)とノッチ(西門えりか)の仲を取り持つレコードになぞらえた作りなんでしょうか。
まぁ、良いとしましょう。この感覚は。
しかしながら一番驚くのは、こんな映画が150分もあるってことですよ!
2時間半ですよッ!2時間30分っっっ!
ひ、必要なのか?こんなナンセンスな感覚の映画に・・・・?
そうは思っても、確かに”長さ”は感じさせないんですが。まぁそれだけ楽しめたってコトなんでしょうか?ナンダカンダ言っても結果的には面白かったんですね。
正直、最初の笑えない漫才を観た途端、「これって1時間もモタナイかも?」って不安になっちゃいましたけど。オンライン試写を思わず止めようと思ったくらいですモン。
でも、寺島進はじめ、浅野忠信、アンドリューのモテナイ三兄弟(ギター・ブラザー)が繰り返し登場するあたりで盛り返しましたネ。この田中兄弟が良いんですよ。実に濃いファミリーです。
なんでこの中にカタコトで話すガイジンのガキがいるのか?とも思いますが、そんなトコをツッコむくらいなら、もっと他にもいっぱいツッコむとこがありますからね。キリないですよ、ホント。だってそんな映画なんだから。
「どんな妙な場面に出くわしても決して深く考えない。そしてツッコまない。」
きっとそれが、この映画と上手に付き合う秘訣です。
こっちゃん的に一番強烈なインパクトがあったのは、やっぱ「部活」ですかね。
こんな部活あっても絶対入りません!
「入部しろ」と誘われてもお断りです。
「(乳首の長さが左右違うので)恥ずかしい 」とモジモジする南ちゃん(志賀廣太郎:左画像の中央のオッサン)に「ぜぇんぜぇんだいじょーぶ。むしろソレが良い。」などと褒めちぎるバイト・コーチのマサル(浅野忠信)
オッサンのお尻の下の「何か」をぎゅーーーーっと絞ると、何と乳首からはジュースが出たり、牛乳が出たり。それをたった一人の部員がバトミントンラケットで打ちまくる。
え?何っ?一体、何が起こってるの?(゜Д゜;≡;゜Д゜)
しかもこの部活、どうやら非常にキケンを伴うらしく、途中で”吸血(キューケツ)”が入っちゃうコトもあるらしい。
えっ?今回はかなり深く「入っちゃった」って?ソレってタイヘンなの?Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!
←こんな感じ。かなり深い(?)
で、その処置に当たった保健の先生がまたまた・・・・・
←こんな感じで。(笑)
ねっ、ワケワカランでしょ?(* ̄◎ ̄*) これ実際に映画を観ても意味分からないと思います、きっと(笑)
でもいーんですよ、それで。理解しようなんて考えてはいけません。
少なくてもこの地球上では起こり得ないお話しの雨アラレですからね。
当の作り手だって理解させようとは思っていないでしょう。
笑いの世界は色々あれど、コノ映画はとにかくどこまでもバカバカしくて、後になってジワジワと込み上げてくる感じが非常にヨロシ。全般的にミョ~~~~な”間”が流れています。
ただ正直、全部のエピソードが好きとは言い難いのも事実。
中には本気で笑えない話もあったりしますが、そんな時はトイレに立ったり、ちょっと外にでて休憩をとって席に戻るなんていうのもアリかと思います。
え?ホントですよ。少し涼しい風に当たりながらでも観ないと、身がもたないかもしれませんからね。
おっと!大事なコトが。そういえば、この映画に池脇千鶴さんが出てましたね。
こっちゃんは、池脇さんといえば「ジョゼと虎と魚たち」だったりするんですけどね。良かったですもんね、あの演技。 彼女の将来性を観た思いがしました。
で、なに?
ここに来て、いきなり方向性変わったんですか?(笑)
まあ、これはこれで良いですよ。はい。アリ、アリ。
そういえば放送終了したTVドラマ「時効警察」にも犯人役なんかで登場してましたもんね。こっちゃん的には割りと好きな女優さんですから、基本的には何やっても全然OKです。
とにかくこの映画。こっちゃんのお友達には一切オススメいたしません。
観たい方は自己責任で勝手にドーゾ♪というタイプの映画ですしね。端から「興行収入TOP」なんて狙っていない身勝手ワガママこそがむしろ、この映画最大の魅力ですから。これもまた、「観客を選ぶ映画」なのだと思います。
あ、でも「合コン・ピクニックって何だ?」という方は観た方がいいですよ(笑)
こっちゃんがこの映画を嫌いになれないのは、何と言っても好きなキャストがいっぱい出てるというのが一番の理由かな。
とにかくねぇ、寺島進サンが好きなのよ~♪あの「温泉旅館一人ピンポン」なんてもぅサイコー!
だって、あんなに楽しそうに。(笑)
「うほッ!おもしれーっ!続く。つづくぅ~~~~っっっ!」だなんて、可愛い杉マスッ!(´ω`*)ノシ
「母さーん!スイカ食べて良い?」てのもありましたね。一体あれは何のお稽古だったんでしょう?かなり極めてましたけど(笑)
あと他にも、浅野忠信の「キャプテン・ハーロック」の主題歌(ですよね?あれ)の弾き語りもオッカシかったなぁ。
全部歌いきってるし。(笑)そりゃこの映画、150分にもなるわ。
ただ今回は、グロテスクな生物系ネタ(エイリアンをもっとキモくした感じ)が結構多かった。あれはチョットひくなぁ。
食欲なくなりますってばっっっっっ!((((>ω<))))
もしかしたら食事前に観るとダイエット効果があるかも?・・・なんてね。この映画、ある意味お腹いっぱいにもなるし。
さあて、そろそろマトメますけど、「茶の味」がお好きな方ならそれなりに楽しめると思いますけど、今回は心温まるエピソードは残念ながらありませんでした。「茶の味」はおじいさんのパラパラ絵日記とかあったもんね。あれ、良かったよね。和久井映見の語りもな~んかホノボノしてたし。ここが「茶の味」と決定的に違うトコですね。
ただそれでも、結論を言えば好きな映画ではあります。
「劇場まで行くか?」と聞かれれば、ぶるんぶるんと首を横に振りますけどね。(笑)
はい。そんなカンジです。(* ̄◎ ̄*)
観ると、食欲減退、翌日の目覚めが悪くなること必至の映画かもしれません。
個人的には、自分の頭の中を見た感覚に陥りました。・・・て、あれっ?( ̄∀ ̄*)
そういえば「茶の味」と言えばやっぱりこの子ですよねぇ。
今回もキッチリ出てましたよ♪
《2006.08.15記事一部改訂》
【作品】ナイスの森 The First Contact