こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

絶対恐怖 Pray プレイ (2005)

2006年03月20日 | むむむMovie

こっちゃんポイント ★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 77分
製作国 日本
公開情報 劇場公開
(日本出版販売株式会社=
スローラーナー)
初公開年月 2005/10/15
ジャンル ホラー

身代金目当てに少女を誘拐したミツル(玉山鉄二)とマキ(水川あさみ)だったが、少女はすでに死んでいた……。

(Yahoo!ムービーより抜粋)

「絶対恐怖 Pray プレイ」って。す、すごいタイトルだな・・・Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!

本日のチョイスはこれ。「絶対恐怖」シリーズの”第一弾”と銘打って公開されたらしいこの映画です。
「絶対」ったら「絶対」なんだろうなっっっ!(*`◇´*)/おぅ!上等だ!受けて立つぜぇ~ッ!
そんな風に鼻息をふんがふんがと荒くして劇場に足を運んだ人も、さぞや多かったのではないのでしょうか?

この「絶対恐怖」という言葉は、ホラー作品の宣伝においてはかなり挑戦的ですよね。

もっとも、世間はもう「絶対」とか「確実」という言葉を、さほど信じてはいないのでしょうけど。
だってねぇ。今までこんな言葉に良いだけ騙されてきましたもんネ。だというのに今またこんな風に「絶対恐怖!絶対だから。いやマジ、マジ!」なんて言われてしまえば、「もしかして本当?」なんて期待しちゃうこっちゃんも、こっちゃんなのですが。。。

そんなワケでこのホラーを観ないわけにはまいりませぬ。DVDでの鑑賞です。
怖がりこっちゃん、またしても性懲りもなくホラーを観てしまいました!(>ω<)

それにしても玉山鉄二サン、最近良く見ますネ。人気もうなぎ上りのようです。

タマテツ、タマテツぅぅぅん~♪(*´ー`*)なぁんて日頃からLOVE LOVEモードで名前を呼んじゃってるアナタ様からは、「トーゼンじゃない!バッカぁぁぁぁん♡」とお叱りを受けちゃいそうですが。

またしても気のせいでしょうか?

ほーんと、TVドラマでも、CMでも気が付けばチョコチョコ目にしますもんね。
そりゃあ何てったって”モテ顔”ですもんね、彼。トーゼンと言えばトーゼンですね。
離婚弁護士事務所では優柔不断だったようですけど、野球は熱いし、タオルの洗濯も上手そうで(笑)
・・・だからTVの話ね。
何だか彼の薦める目薬なら、ホント目がスッキリしそーに思えちゃいますから不思議ですよネェ。

この映画では「逆境ナイン」のバカ一直線な演技とは大違いの彼が見れますよ。
そして本作品では至ってシリアスなのでした。
まぁ、”ただ暗い”ちゅー見方もありますが・・・( ̄ε ̄ )  

さて、そんな「絶対恐怖」シリーズ第一弾。
恐らく観終わった人のほとんどが「別に”絶対的”に怖かねーヨ」とアッサリ言っちゃったのではないでしょうか?
おおよそ察しはつきます。

かといって、もちろん「ほのぼの」も出来ませんけど。。。
(〃 ̄ω ̄〃ゞ
だってこれは、ジャンル的には確実にホラー。

つまり「怖がらせてナンボやねん!」の方向でOKなのだと思います。

ところが。ところがですよッ!この映画では、肝心のクライマックスでの展開が「恐怖」とはおおよそかけ離れた方向へ向かって進んで行ってしまうではないですかっ!

あれっ?コレって言ってた「絶対的な恐怖」とはチョット違うんじゃない?
まぁ、何を持ってして「絶対的な恐怖」と言うか?ってコトもありますけどね。


夜の「廃校」ちゅーのは確かにコワイけど・・・

例えばですけど、今年公開されたハリウッドホラーの第一弾「悪魔の棲む家」。
アレなんかは、こっちゃん的にはモロ「絶対恐怖」のツボでした。

来るな、来るな~!と思ってると、いきなり背後から「ワッ!」ってきますからね!(つд⊂)キャー

ビクビクして観てるこっちの期待にちゃ~んと応えてくれる、そんな映画でございました。ジワジワ、ドカーン!ジワジワ、ドカーン!の連続です。そして散々いいだけ脅かしまくった挙句、結局主人公が逃げ出してそれで終わりっていうのもまた良かった。何の解決もしてないってトコがミソ。

ただ「怖い」だけの映画だもんね。それ以上は特別何も無いの。

この感覚がむしろ良くって(○ ̄ ~  ̄○;)ウーン、これこそ、真のホラーだわ!
とまぁ、そー思うワケですよ。

おっと!ここで言いたいのは、この「プレイ play」その恐怖感覚が足りないということではありませんヨ。恐怖シーンはちゃ~んとありましたから。結構不気味で怖い演出も随所に施されてましたしね。「プレイ play」は「プレイ play」でちゃんとそれなりには楽しめるんです。

この映画を作った佐藤祐市カントクは、何とTVドラマを中心に活躍されてきた監督さんなんですね。知りませんでした。「ウォーター・ボーイズ」や「大奥(2003年)」など幅広く手がけてらっしゃいます。

ココ最近では映画「シムソンズ」の監督もされてたようで。益々興味が湧きました。コチラも評判がヨロシイ映画のようなので、非常に気になっていたんですよー。

さて、そんな監督さんのこの作品なのですが。。。

お話は、「一晩で5000万円という大金を手にするにはお金持ちの子供を誘拐するしかない。」と思い立ち、本当に小学生の女の子を誘拐しちゃった二人のカップルが主人公です。

ところが、「いざ身代金ご請求」と親に電話をしてみたら「ウチの子は1年前に死にました...」と言われてしまう。「じゃあ、今誘拐してきたこの子は誰?」・・・と思って振り返れば、眠ってるハズの女の子の姿が消えているし!

何故?なぜ?何が起こってるの?大人でも眠ってしまうほどの量の”眠剤”を飲ませたハズなのに?しかも「誘拐した女の子は、もう死んでいる」だって?誘拐犯の二人はドンドン混乱し、精神状況はドツボにハマってゆく・・・とまぁこんな話。始まって早々のハラハラドキドキモードで、非常に急な展開ではあります。

夜の廃校を舞台に恐怖の深みにハマって行くのは、ホラーとしてはなかなか良いカンジ。とにかく暗いシーンが多くて、恐怖心を盛り上げてくれます。

現れたかと思えばまた突然姿を消す女の子と、数々の不可解な現象。不気味なトイレ。ふと背後に感じる人の気配・・・。

女の子は幽霊なのか?それとも違うのか?

話は終盤近くまで、ホラーとサスペンスの間にひかれたスレスレの境界線を綱渡りするかのように進んで行きます。

そして、この映画を「あ!やっぱホラーだった」と決定づけるのはクライマックス。
そこでようやく、ミツル(玉山鉄二)が何度となく襲われていたフラッシュバックの意味が紐解かれてゆくのです。

ところが、ここでちょっと演出が変ってくるんですね。それまで脅し一辺倒できていた展開から、いわゆるホラーなのに悲しい感じに路線が変更されちゃうんです。

あれっ?コレって・・・。

そうそう。韓国ホラーなんかで良く観るあのパターンじゃあ?

あらまっ?「絶対恐怖」がウリじゃなかったの?何よりこれがこの映画に対して一番戸惑った理由でもありました。

この映画は「絶対~」なんて言われなきゃ、そこそこ単純に楽しめるホラーだったかもしれません。そういう意味ではもしかして、「宣伝的につけられたフレーズ」の下敷きになってしまった可哀想な映画なのかもしれませんね。

まぁ、それでもこの脚本は内容的には随分欲張りすぎ。
幽霊、殺人、自殺、陰謀、裏切り、兄妹愛、親子愛を盛り込んだ、サスペンス、ミステリー的心霊現象みたいな。自分で言ってても、何が何だかその意味が分からなくなるほどのテンコ盛り状態です( ̄∀ ̄*)

その要素があまりに多すぎて、最終的にうまく繋ぎ切れなかった感は否めませんねぇ。
ヤリ杉っちゃーヤリ杉また逆に物足りないっちゃー物足りない映画でした。
ま、こういうのもたまには悪くはないんですけど・・・ね。

ただ、ラストの女の子のシーン。。。
あれだけはこっちゃん的には「台無し」の「ぶち壊し」でした。最悪のエンディングです。
だって、あまりに不自然ですよ。ワザとらし過ぎます!

こっちゃんは、あの一言で結局この映画が何を言いたかったのか、全然分からなくなってしまいました。

前半結構楽しめただけに残念です。

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】絶対恐怖 Pray プレイ