こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境 こっちゃんシアター 上映時間 114分 製作国 韓国 公開情報 劇場公開 (UIP) 初公開年月 2005/10/22 ジャンル アクション/格闘技/コメディ
熱血だがダメ警官のサンファン(リュ・スンボム)は、ある日、"七仙"と呼ばれるカンフー・マスターたちに出会う。サンファンの中に強烈な"気"を感じた七仙たちは、『手っ取り早く強くなりたい』というサンファンの願いを聞き届け、修業を開始させる。そんななか、七仙たちに封印されていた極悪な支配者が復活。こうして森羅万象の"気"を身にまとった史上最強のヒーロー"アラハン"を巡って、善と悪の壮絶な戦いが始まったのだが…。
(goo映画より抜粋)
とにかく笑いました。特にオープニングとエンディングは最高です!
ちょっとドランクドラゴン鈴木と、モデル女優 山田優共演の武術映画を観てるような錯覚に陥りましたけど。
あ!と言ってもそんなに決定的には似てないんですけど、ヒロインのキッ!とした感じと、青年警官のヘボ~い感じがどーも二人のイメージにオーバーラップしてきてしまうんですよね~。
「お前の目はどーかしてる!」「また脳みその具合が良くないのか?」そうおっしゃる方も多いでしょう。
えぇ、好きなように言って頂いて結構ですよ。
でも見えちゃったんだからしょうがないじゃない!
(お、開き直りか?)
なんせ、こっちゃんは以前、前田亜季と長澤まさみがカブりそうになった前科者ですので、この程度の思い込みなんていうのは日常茶飯事。
いわゆる”ちゃめしごと”と同じですよ。はっはっは、どんなモンだい!
気にしません、気にしません <(`^´)>エッヘン ←って威張るなッ!
まぁ、ドコの二人に見えようが見えまいが本来はどーでもいいわけで、そんなこと関係ナシにこの映画、ホント面白い~んのでございます♪
そもそもこっちゃんは、普段あまりカンフーモノって好んで観ないんですよね。
同じ格闘モノということで引き合いに出すならば、ただ単に「ジャッキー」と言われた場合、
「チェン」よりも「佐藤」の方を即座に連想したりします。
あホレ、びゅーてぃびゅーてぃ~♪びゅーてぺぇあぁぁぁ~っ♪(ノ´▽`)ノ
・・・って知らないよね、今ドキ?( ̄∀ ̄*)
じぇんじぇんタイムリーなネタじゃないしねぇ・・・。はいはい、ゴメンなさぁーいペコリ~
ま、そんなことはともかく、この「アラハン」は漢字で書くと「阿羅漢」なのですが、中国映画の「阿羅漢 」とは違います。(知ってました?)こちらはバリバリの韓国映画なのですよ。宣伝文句では『韓流×カンフー』だんなんて、シャレたことを言っておりました。
しかしながらこのノリが実に愉快痛快なのですね。こっちゃんもこんな武術モノなら大歓迎です!
もっとも、カンフー映画というコトですから、アクションこそが命!
ハイっ!ここですかさずゴルゴの いのちッ!
こっちは”逆”いのちッ!→
何度も脱線しておりますが、またまた話をモトに戻します。
本作品は当然ながらアクションが最大のウリ。
ゆえに、内容的には決して「人生に必要な何かを得る」というホド深刻な映画ではございません。
しかしながら誉め讃えたいのは、その明るい作り。ここが何より”こっちゃん向き”と言えます。
まず映画の始まりは、落ちぶれかけてるカンフーマスターたちの井戸端会議。
「最近の若者たちの入門が減っている。我々が落ちぶれてるからバカにされてるんだ」
話の内容は、修行時代のボヤキや、ここ最近の事情に至った言い訳。聞けば、今や道場の家賃支払いすらままならず、「電話占い」なる商売で何とかしのいでるという状況。あらま、コレは深刻。本格的に落ちぶれています。
そのうち「このままではイケない。TV出演で”技”を世間に売りこまなければ若者の入門はない。」という話も飛び出すのですが、こんな話の輪の中に韓国名優のアン・ソンギが入っちゃってるのが既にツボです。
これだけでもう、この映画がこの先どんな展開になるか期待に胸がふくらむってモンですよ。
そうなんです。この映画にはあちこちに「おちゃらけ感覚」があるんですね。
いわゆる楽しんで作ったらこんなの出来ちゃったみたいな映画。
冒頭のひったくり犯の追跡劇なんてもう、かなりの勢いで引き込まれちゃいますよ。ほんと、 爆笑です!
コンビニでバイトをするイジン(ユン・ソイ)はどうやら予知能力的なモノがあるらしく(ここがもうムチャクチャ)レジで買い物客のにいちゃんが”この後ひったくりをする”ことを察知!
(んなコトあるか!)
すかさず「トイレに行きます」と先輩に仕事を押し付け、自分は追跡モードに入ります。
別に彼女はケーサツでもなんでもないのですが、正義感の塊でもある強い女の子。何を隠そう、冒頭でボヤいていたカンフーマスターの一人アン・ソンギの娘でもあります。
どうやら気の強さは天下一品のご様子。この追跡シーンを観るだけで、彼女がいかにスゴイかが分かります。
高層ビルから高層ビルへ屋上をひとッ飛び!そして着地ッ!
・・・って、ありえん、ありえんヾ(ーー )ォィォィ
こ、これは「スパイダーマン」か?はたまた「マトリックス」か?というノリ! 堂々とパクってます(笑)
だってバイクで逃走する犯人を、生身の体で空から一気に追い詰めるのですから、そりゃもう普通の人間は敵いませんよ。のっけから全開でぶっ飛ばすようなこのノリで大丈夫か?と心配になっちゃうほどです。
そこに絡んでくるドランクの鈴木・・・じゃなかった、サンファン(リュ・スンボム)。これが実に情けない警察官なんだな。でも正義感だけはあるの。
交通違反の取締り中に同じ窃盗犯を目撃。
彼は取り締まりそっちのけで走って追跡するのですが、イジンの素早さに比べるとこちらはボロボロ。
途中で車に跳ねられるわ、犯人に追いついた早々イジンの掌風(手をかざして風を起こす技)で吹き飛ばされるわで、さっぱりイケてません。
もぉ爆笑です(≧∇≦)/
イジンの巻き起こした突風に「きゃははは~!」と笑いながら吹き飛ばされるサンファン。
そして笑いながら気絶。しかもピクピクしてる。ここで思わず吹き出してしまいました(>∀<)
まぁ、ストーリーをなぞってもしょうがないようなお話しなので割愛させて頂きますが、話の流れとしてはこの後、サンファンが道場に入門し修行開始することになるのですが、やがてタイヘンな騒動も巻き起こってくるわけでして・・・・まぁそれは観てからのお楽しみというコトにしておきましょうね。
メインのカンフー対決シーンはチョットシリアスに展開。でも、これまたどこかハチャメチャでもあります。
怒りで発した”気”によって石がホワッと浮いて、相手めがけて飛んで行くなんて、これってもはや修行じゃ無理でしょ?
ハッキリいってこれはカンフーを超えてます!
どっちかって言えば超能力ですってば。(笑)
そんなトコも含めて「ツッコミ大歓迎~」と言わんばかりのこの作風。悪びれた雰囲気が無い分、とても好感がもてますね~。気に入りました!
ただ、格闘シーンがちょっと長くてクドく感じてしまうのですが、これは恐らく前半あまりに笑いに走ってしまったためと思われます。そこまでギャハハギャハハの連続で来て、途中からいきなりシリアスな感じが続けば、そりゃ誰でも戸惑いますって。
まぁ、それでも要所要所にコメディ要素が盛り込まれてますので、トータル的にはカンフーが苦手な人でも楽しめると思いますよ。
今回この映画でヒロインのユン・ソイ(写真右)という女性を初めて見ましたが、今回の気性の激しい役を実に上手にこなしてましたね。
コミカルな演技からアクションまでキッチリ見せてくれました。
今後ちょっと注目ですね。
などと言ってるうちにこの人、あれっ?
今度は元「スピード」のhiroに見えてきた・・・
←こっちがhiro
←こっちは、原口あきまさに見えるし・・・
ああっ!もうダメっ! 完全にビョーキです。。。(*_ _)。o○
《2006.08.15記事一部改訂》