長崎戦プレビュー

今度の土曜日、浦和レッズはアウェイの長崎(トランスコスモススタジアム)で、V・ファーレン長崎と対戦します。長崎は今季初めてJ1を戦うチームで、記憶にある限りでは初対戦だと思います。チーム名のV・ファーレンは勝利を意味する「V」と、航海を意味する「ファーレン」を重ねて「勝利のために航海する」という意味です。

映像では、先週の鳥栖戦を断片的ながら見ていました。長崎は5-4-1が基本形の守るチームですが、相手に楽につながせないように前からプレスに来る体力を持っています。そうやって、高い位置で取って、スペイン人のFWファンマが決めることが長崎の勝利条件とも言えます。

長崎は初のJ1ということで補強に動いており、目玉は前FC東京の徳永悠平選手です。鳥栖戦では右のストッパーに入っていました。かつては攻撃力も持っていたDFですが、今は最終ラインで堅実に守る動きをしていました。徳永のように、かつて地元の国見高校で活躍した選手が戻ってきており、中村北斗、徳重らも在籍しています。

対する浦和は、メンバーを落とす可能性のあったルヴァン杯の名古屋戦で、思い切ってほぼベストなメンバーを並べてきました。ここでいい試合をして、長崎戦に勢いをつけるとする賭けだったと思いますが、名古屋戦は4-1の勝利である程度目的達成です。もちろん、コンディション的には厳しいので、長崎戦で動きが鈍い恐れも多少はあります。

注目はデビュー戦で2得点と結果を出した新人の荻原です。終盤に足がつっていたことを考えるとスタメンはなさそうですが、途中出場の可能性は大いに考えられます。左利きという人と違う特徴もあり、思い切ってシュートを狙う積極性もいいです。キャンプの練習試合でも結果を出しており、ユースの先輩関根のような大ブレイクも期待したいです。

ボールを支配するのは浦和というのは間違いないでしょうが、そこで長崎のプレスにどう対処できるかです。変な取られ方だけはして欲しくないので、多少展開的にはつまらなくても、確実につないで欲しいと思います。