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高校サッカー決勝(青森山田対近江)

2024-01-08 16:43:53 | 高校サッカー
今日の高校サッカー決勝、青森山田対近江の記事です。力的には通算3度選手権優勝、今季プレミアリーグ(高校、ユースチームの全国リーグ)優勝と実績を誇る青森山田が上なので、近江としてはこの試合をとにかく接戦に持ち込もうと、時には自陣に5バックを引かせて5-4-1で我慢する戦いを選択しました。前半、長い時間を0-0で推移したので、ある程度近江の狙いは見えた前半でした。

もっとも、近江はなかなか1トップの小山にボールを入れることができず、攻め切って時間を使うことはできませんでした。そのため、運動量や球際の強さで上回る青森山田はゲームプランであるサイドからのクロスを徹底させ、近江DFが必死で守って対応していたものの青森山田も狙い通りの前半でした。それは結果にも表れ、右からのクロスに、DFの間でうまく待った福島がワントラップしてシュートを決めて青森山田が1点を先制します。

1点ビハインドで後半を迎えた近江は、1トップを小山から山本に交代させます。また、左DFに入っていたキャプテン金山を左アウトサイドに1列上げており、布陣を変えずに少し攻めに出ます。この手は当たり、シャドーの浅井が見せたドリブルで青森山田DFが2枚置き去りにされ、金山のクロスを投入されたばかりの山本が押し込んで同点にすることができました。

前半はよく青森山田の攻撃に食らいついていた印象があった近江ですが、一つのスーパープレーが状況を一変させます。GKのロングフィードを福島が頭で落とし、杉本が近江の3バックの裏へパスを出すと、これにスピードのある1トップの米谷が追いつき、相手GKをもかわすプレーが出て、青森山田に勝ち越し点が生まれます。

こうなってくるとチームの地力の差が出始めてきました。近江は攻めに出ようと、CKのチャンスに人数をかけてきますが、そこからのカウンターで走れる枚数は青森山田の方が上で、何度もカウンターを仕掛けられて消耗した近江は、そのカウンターでのピンチからの杉本のシュートが近江DFに当たるオウンゴールで3-1とされ試合は決まります。

青森山田は雪国で冬場にグラウンドが使えないハンデを、徹底したフィジカルトレーニングでカバーする強化方針を取っています。そのため、1対1の強さやカウンターのときに走れる人数など、戦術とは関係ない個人の力が出る場面で力を発揮した印象が強いです。近江もよく食らいついた印象はありますが、やはり目下高校最強チームの青森山田は強かったと思います。

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