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野球とサッカーのスカウト網

2010-01-25 19:08:31 | 他スポーツ
スカウト網に関して、野球とサッカーを比較すると、私の知る限りでは野球の方が上に思えます。野球の場合、高校生だと地方大会の2、3回戦で敗れるような高校からドラフト1位が出ますし、大学生でも明治神宮大会に出られない地方の大学の選手がドラフト1位で指名されます。

例えば、現西武ライオンズの岸投手は、宮城県の東北学院大学の出身です。仙台六大学リーグは東北福祉大学が圧倒的に強いリーグで、岸のような選手が明治神宮大会に出て全国に名を売るのは難しいですが、それでもドラフト1位で指名されました。それだけプロ野球のスカウト網が全国に張り巡らされている証明です。

これに比べると、サッカーのスカウト網はまだまだです。大学生だと、東京の大学ならリーグ戦をスカウトが見ていますが、地方の大学だとどうしてもプロから声がかかるためには、「ユニバーシアード日本代表」もしくは「U-20日本代表」の肩書きがないと難しいと言われています。

野球より活躍する年齢の低いサッカーでは、大卒に即戦力が求められる事情もあります。今、浦和に在籍している山岸(中京大学)、坪井(福岡大学)、先日引退試合をやった内舘(仙台大学)あたりは、ユニバーシアード日本代表に選ばれて、この狭き門をくぐった選手たちです。

しかし、サッカーには野球にない、一つの大きな「育成機関」があります。それはJ2です。サッカーは比較的国内チーム間の移籍が頻繁なので、J2で活躍し、チームが昇格しなかった選手は比較的ドライにJ1移籍を選ぶことが多いです。スカウト網を張り巡らせる先はアマチュアとは限らないのです。

それを考えると、無名選手が活躍する道は野球にもサッカーにもあると思います。野球の場合は社会人野球がありますし、サッカーではJ2よりさらに下のJFL、地域リーグなどもあります。どちらがいいとは言い切れませんが、日本の野球の伝統にはまだサッカー界は追いついていないと思います。

中学段階から選手を発掘するようなJリーグのユースチームが機能するようにならないと、本当にサッカー界が才能を発掘し切れるかは、まだ十分とはいえないかもしれません。

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