Kobby loves 埼玉&レッズ

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縦が使えた(6/9日本対エルサルバドル)

2019-06-09 21:39:57 | ワールドサッカー
今日のエルサルバドル戦、同じ3バックで入った日本代表ですが、戦い方を変えていました。右アウトサイドに伊東純也、左アウトサイドに原口元気とサイドを攻撃的な選手に入れ替えており、縦のスピードを使うと明確にメッセージ性を出しました。その結果、いきなり伊東純也の縦の突破からチャンスになり、エルサルバドルは伊東に2枚マークをつけて対策してきます。

また、1トップもスピード型の永井ということもあり、縦に蹴ることでチャンスを狙う攻撃が前半は機能しました。また、エルサルバドルの出方にも理由があり、エルサルバドルが前に1枚だけ残して縦パスからのカウンターが狙いだったので、DFに3枚はいらないを割り切ってDFから一人、攻撃に使うことが可能でした。

得点につながったのは、そのDF冨安からでした。冨安の縦パスに走り込んだ永井は、マークに来たDF2枚を切り返してかわし、至近距離から強烈なシュートを叩き込んで日本は1点リードを奪います。2点目もDFの畠中が起点で、縦パスに走り込んだ原口のマイナスのクロスを永井が合わせた得点でした。ここまでは日本がボールを支配し、エルサルバドルを押し込んでいる理想的な展開でした。

しかし、後半に永井が肩を痛めて大迫と代わってから、日本のリズムが失われた印象を受けます。エルサルバドルも、持ち味の足元でつなげる技術を生かしてボールを回せるようになり、日本の疲れもあってラインが間延びしてきました。たまたま、エルサルバドルに強烈な個人技を持つ選手がいなかったので決定機にはなりませんでしたが、こういう時間はできるだけ短くしたいところです。

もっとも、この試合は親善試合で交代枠が6つあるため、この日は機能していなかった南野に代えて久保を入れてきます。この久保の投入は一定の効果がありました。自ら走ってフリーになるのが売り物の久保の動きで、日本は得点にこそつながらなかったものの、エルサルバドル陣内で何度かチャンスを作れました。

後半にいつもの形の4-2-3-1に戻した日本ですが、そちらの方が機能しないというのも皮肉です。それでも、戦い方にオプションを増やしたという意味では効果がありました。3バックもどこかであるかもしれないと、2次予選で当たる相手に思わせることもできました。
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いいところに絡む(森脇良太)

2019-06-09 16:30:18 | 浦和レッズ
今日は日本代表のエルサルバドル戦ですが、日曜ナイターの即日更新はできないかもしれないので、代わりに先日アウェイの川崎戦で同点ゴールを決めた森脇良太選手を取り上げます。森脇にとって、昨年は厳しい年で、19歳の若手橋岡に右アウトサイドのポジションを奪われてベンチスタートが多くなっていました。今、橋岡の負傷中で右アウトサイドの一番手にいます。

森脇は広島県福山市の出身で、プロ入りはサンフレッチェ広島です。もともとはDFで、ミシャ時代の広島で右ストッパーのポジションを確保していました。攻撃参加してからのクロスと、切り返してから放つ逆足のシュートが武器で、広島時代から攻撃参加で名前を売っていました。浦和移籍は2013年で、「年俸は重要な要素」と浦和の条件が良かったことは自ら認めています。

当時のミシャのサッカーは、3バックの両ストッパーの攻撃力を重視するシステムでした。スピードはそれほどではない森脇ですが、左足でもクロスが上げられるので、相手が右足のコースを切ってくる逆を突いて左足でクロスを入れていました。たまに、シュートともクロスともつかないプレーからカウンターを浴びることもありましたが、浦和がサイドから分厚い攻撃を仕掛けるキーマンの一人でした。

堀監督になってから4バックが導入され、右SB候補となります。しかし、堀監督は森脇の攻撃力よりはバランスの良さで遠藤航を起用することが多く、ベンチスタートが多くなっていました。しかし、重要なところで点に絡めるのが森脇の強みで、2017年のACL準々決勝川崎戦で決勝点のアシストをしています。

もともと、お祭り男で派手なアピールが好きな彼らしく、今季も2点ともロスタイムの同点ゴールという貴重な点を決めています。タイトルを取ってトロフィーを上げると、なぜかサポーターはブーイングするという、変な「お約束」もありますが、大事なところで決められる勝負強さはこれからも見せて欲しいものです。

橋岡が復帰すれば、また右アウトサイドのポジション争いになるでしょう。スピードでは敵わないので、森脇がアピールするとすればクロスの精度です。そうやって競い合って、浦和の右アウトサイドはストロングポイントと言われるよう、期待しています。
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