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オリベイラ監督について

2018-04-23 23:00:36 | 浦和レッズ
浦和の新監督のオリベイラ氏、水曜日の柏戦から指揮を執ります。そのため、私の記憶にあるオリベイラ監督の采配について、覚えている範囲で書こうと思います。オリベイラ監督は鹿島時代の2007年から3連覇と黄金時代を築いた監督で、内田篤人やマルキーニョスがいた頃の鹿島です。

当時の采配で思い出すのは、2008年元旦の天皇杯での戦いぶりです。準決勝の川崎戦の内容が悪く、相手左アウトサイドの村上に対し誰がマークにつくか徹底しておらず、フリーでクロスを何度も浴びていました。ワンチャンスを決めて1-0で辛勝したものの、決勝戦の広島相手の苦戦を予想したのは私だけではなかったと思います。

しかし、それから3日後の決勝戦の広島戦で、きっちりと結果を出します。当時の広島は、3-5-2システムでリベロのストヤノフの攻撃参加を一つの武器にしていました。オリベイラ監督は、この広島戦で徹底的に相手のストロングポイントを消しに行くサッカーをしました。運動量の多いマルキーニョスに、ストヤノフをマークさせて上がりに蓋をさせました。

また、広島のアウトサイドの攻撃参加も、うまく中盤の選手で入れ替わりながらマークをさせて消しました。同じ3-5-2の川崎相手に出た課題を、見事なほどの修正力の高さで解決し、同じ手を広島に使わせませんでした。スコアこそ1-0で推移し、最後カウンターで2点目を入れた鹿島が2-0で勝ちましたが、広島に何もさせないというオリベイラ監督の策がこの試合だけでも現れていました。

そのスカウティングの確かさが生んだこの試合ですが、今回の浦和監督でもこれができるかはわかりません。理由は、来たばかりで現在のJリーグの動向はおそらく知らないからです。鹿島を2011年に去ってから、Jリーグの監督はやっていなかったので、これと同じような完璧な試合を見るには時間がかかると思います。

それでも、オリベイラ監督はブラジルの名門、アトレチコ・ミネイロを辞めてまで浦和に来ました。ブラジルではJリーグの監督はステータスとされ、日本からオファーが来たら契約を解除できる条項を結んでいる監督もいます。オリベイラ監督もおそらくそうだったのでしょう。67歳という年齢を考えると長期政権は難しいとしても、浦和に何かをもたらして欲しいと期待しています。
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