二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡への疑問、その26.二胡修理、

2012-08-31 08:43:31 | ■工房便り 総合 
二胡の修理に関する検索キ-ワードも多いですね。

ニ胡、落下、

二胡 落とした、

二胡頭が取れた、折れた

また、胴がわれた、胴 傷、

中には棹折れた、というのも有ります。

糸巻き 回らない、

糸巻き抜けやすい。

台が取れたというのも有ります。

倒したり落としたり、ぶつかったりというのは生活の中でいろいろな状況が有るでしょうから、これはいた仕方ないですね。

是非、気を付け下さい。

ただ弦楽器を扱う物として覚えていて欲しい事はあります。

楽器を立て掛けないということですね。

それ以外は、落としたくて落とすわけではないでしょうから、これは単なる事故としか言いようがないと思います。

もう一つ弦楽器の扱いで大切なことはあります。

それは弦を、二本とも同時に外さないことです。

バイオリンなども修理の時以外は、弦を4本とも同時に外しません。

それは全部外してしまうと、楽器によっては、表板と裏板の間に立ててある、魂柱が外れてしまうこともあるからです。

二胡の場合は弦を二本とも外すと、胴が落下しやすくなります。

特に購入してから、時間がたって、棹が細くなってきたりすると、弦を外すと胴が落下してしまいます。

棹は胴に差し込んであるだけですから。

弦を外す時には2本同時に外さないというのは常識にしておいて下さい。

二胡をおとしたり、倒したりして一番衝撃を受けるのは、頭ですね。

多分20%くらいの人が、二胡の頭が取れたり折れたりする経験をお持ちです。

この二胡の頭は一本の木でできていません。

必ずはいで有ります。

ボンド、或いは二ニカワで木を接いでそれから削り込んであの形を作ります。

ですから衝撃でおれることも有ります。

また、経年変化でボンドの力が弱くなると、接いだところから取れたりもします。

折れた場合は、その面をよく見るとささくれだっています。

その時には、折れた面をアルコールや、ベンジンで良く拭いて、油分を取り去って下さい。

良く乾かしてから、耐衝撃用のボンドや、耐衝撃用のアロンアルファーで、接着して下さい。

このときに気をつけなければいけないのは、動かさない事です。

押さえたらそのままじっと最低3分間は抑え込んで下さい。

それからボンドの面でボンドの力が弱くなって取れた時には、取れた面はボンドが残っている位で比較的平らです。

ですが、残っているボンドをきれいに落とさないと、次に接着しようとした時に残っているボンドが邪魔をして接着しにくい事が多いです。

ただ平らにこの面を削るというのはかなり大変なことなので、あまりご自分でやらない方が良いと思います。

良く、紙やすり等で、この面を平らにしようとして、擦ったとしても、木の弾力や、手が平らに動かせないことなどが原因で、殆どん方は平らに削っていません。

木工の鉋刃を研ぐのと同じで平らに削るというのは大変なのです。

むしろ真ん中がへこむように削るくらいの感じが良いのですが、どうでしょうか。




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