二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

10月8日営業日。可愛い二胡お預かり。

2022-10-10 14:56:17 | ■工房便り 総合 

先週の初めには、今週の営業日にはどなたも来ないのかなと、思っていたのですが、空いていそうなのでと、来ていただけました。
今日のお客様はお二方ともまだ光舜堂が渋谷の怪しい場所にあったことからのお客様です。
お二方とも、工房の場所を探すのに少し迷われて、最後には電話いただきまし手、お迎えに。
何だか皆さんどうもくぁらの方へ一度行ってしまうようなのです。
スマホをあまりうまく使えない私に変わり、ネオちゃんがスマホで光舜堂の場所を検索したら。
なんとグーグル地図では、一度多摩川の土手へ行ってそれから河原から入るような案内です。
これは違いますので何とか訂正しなければいけないのでいろいろやっています。
アクセス案内もアップせねばですね。
まあこの話はのちに。
本日最初のお客様のお持ちいただいたのは、8角形のCDM、最近はこればかり弾いているとのことさすがに、だいぶ表の和紙に松脂が付いて、何となく黄色っぽくなってしまっていました。
お時間はあるとのこと、さっそく分解して、表面の再塗装。
一時間くらいで元の真っ白なレース柄に戻りました。
それを乾かしている間に。

これ!可愛いですね。
右のは最近通常の大きさです。
直径で9センチ前後。
この左の古いものは、8センチですが、相当小さく見えます。
昔の物はほとんどこの大きさ。
今の9センチの物などは、低音二胡にも使っていたくらいでしょう。
大変残念なことに皮が破れています。
よく見ると塗装の下は小葉紫檀の胴、これは良い音がするでしょう。
折角の古い二胡ですから何とか再生したいですねと、お話が決まり蛇皮を張り替えることにしました。
多分出来上がるのは、年末でしょう。今お預かりしている楽器が、大変多く、その上あたらしい楽器のオーダーも4本。
これは相当頑張らないといけませんね。

そんなお話をしているうちに、CDMの表面の塗装も乾いて、次のお客様も御来房。
懐かしのシマリスちゃんにやっと会えました。
お客様はこれれを、「弥勒」となずけていらっしゃいます。
弾かせてもらうと、流石によく鳴る、その上音色が素晴らしい。
私が初めて依頼を受けた緑檀(リグナムバイダ)を使った楽器です。
リグナムバイダとシャム柿のやまと二胡。
あの頃、初めての材料にてこずり、念のためと3台作って、一台がお客様の元に、その「弥勒」に何かあった場合の補助のために作った一台は、金沢の孟さんの元にあります。
孟さんは「絶対売りたくないと」言っています、、、
残った一台は、残念ながら胴に亀裂が入りました。
しかしこのシマリスちゃんの美しさとその鳴りの良さ、どうしても残したく後2台を胴だけにして作っておいて様子を見ていたのです。
制作してから5年たって、これは問題ないというところまでこぎつけたようなわけです。
新しい素材に向かうのは怖くもあり楽しみでもありますね。
とにかくこの「弥勒」の鳴ること、本当に魅力があるなり方をします。
お預かりしていた、半年ぶりに、西風の弓毛の張替えしたものもお返しできました。
やはりお客様と話したり、色々見せていただくのが二胡屋として修理や作る事への一番の励みになります。
ありがとうございました。
ところで、工房光舜堂へのアクセスですが、しばらくお待ち願うことになります。
今週は何と、関西関東のあちこちから毎日のように御来房の予定です。
また、これは西野には是非やって欲しいと建築のプランニングなどもやっていまして、まったくHPの改変をやる余裕がなさそうなのです。
アクセスしばらくお待ちください。
おお問合せした方には、住所や電話なおど知らせして、迷われたときにはお迎えに行けるようにはしております。
御来房、本当にありがとうございました。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ



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