二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

0,01%の奇跡、天然松脂を目指して。

2024-04-10 11:25:21 | 光舜松脂
天然松脂を購入されて、なおかつ光舜松脂の0ゼロをもお持ちの方は、すでに0ゼロは天然松脂を超えたとおっしゃってくれている方もいます。
純度と安定感という事では確かにそうかもしれません。
それでも私が目指している松脂は天然松脂なのです。
それは、これ!
右上のが私が独自に手に入れることのできた天然松脂の20ヶ分の1ケなのです。
何度も弾いたり、溶かしたりしています。
にもかかわらず、音は素晴らしい。
音色の豊かさ、艶があり、なおかつ響きに奥行きを感じさせ、ヴァイオリンのE弦からチェロのC弦まで、しっかりと弦をつかんで尚且つ手に重さを感じさせず、楽に弾ける。
音の立ち上がりの速さと、切れの良さを併せ持ち、なおかつ伸びのある音。
人の擦弦楽器に望む矛盾を実現する。勿論二胡でも高胡でも中胡でも胡弓でも。
それが、この天然松脂だと思っています。
もしかしたら、すでに採り尽くされて無くなってしまったのかもしれませんが、そのほんの切れ端がこの松脂に残っている気がするのです。
この一つのほんの一部にそれが、あったのです!
と、思いたいのかもしれませんが、ある時その音を聞いたと感じているのです。
でも流石に天然ですね。
他の天然松脂の中には無かったのです。
でも、その一時、聴いた音を何とか実現したいと、
300ヶ以上のテストを繰り返してきて、今回やっと10ケづつのテストピースが作り上がりあました。
原料のうちに触媒を反応させ、更に加熱の最中に別の触媒を反応させるという際どいことをやっています。
その触媒の濃度の差が0,1%の違いで全くと言っていいほどの音の違いになって現れるのには驚いたものです。どこまで小さくすると変化がないのか試してみたら、0,01%でも変化するのです。
自然の中で雨に晒され季節の温度の違いを受け、数十年・数百年かもしれない時を過ごしてきた天然熟成の松脂、限りなく近づけてきたつもりの光舜松脂・00Aと00Bが今10名の方のテストを待っています。
今週末には皆さんのご意見が聞けるかもしれませんね。

もしかした、これなら0ゼロのほうが、、いやK20の方がという御意見もあるかもしれません。
その時には更に、0、01%の濃度の違いをひたすら研究していくきりないのでしょか?
もしかしたら、華氏451という目安の温度が少し変わるのかもしれません。
もしかしたら更に熟成を1年単位で待たなければいけないのかもしれません。

今は、その天然熟成の飛びぬけた長所、限りなく細かい粒子が豊かな音色そして切れ味と余韻を部分部分に実現した、光舜松脂の3つの組み合わせが天然松脂の良さを実現しています。
ありえない矛盾をなんとか一つに纏める馬鹿な夢を追っているのかもしれませんね。
でも、物つくりは死ぬまでその夢を追いかけたいじゃないですか!!
ほぉさんが頑張れと言ってくれています。

松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ




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