バイオリン以前の、古い民族楽器の弦楽器を見ていると、どうも二つの系統があるような気がします。
一つはレバーブに代表されるような、胴の大きな物。
琵琶とかウード、マンドリンなどもそうですね。
一つは、長い棹に小さな胴のついている物。
二胡やキジャック、馬頭琴などですね。
三味線なんかもこの中に入ります。
この二つはどうも、発生が違うのではないでしょうか。
琵琶などは、明らかに、源流をた . . . Read more
現実今中国の二胡の中には、かなり実験的ではありますが、胴の上側の部分に棹をビス止めしたものもあります。棹が胴の中に入っていないのです。
しかしそれの効果というのが、際立って今までの二胡より良い物という風には感じられないのか、今一つ市場に定着はしていないようです。
この棹を止めるところが、ちょうど低音部を司るところです。ここの木の厚みを厚くすると、低音部はシッカリ安定しますが反対に、高音の方が上 . . . Read more
今までこのブログで店主が書き溜めて来た『工房便り』と『光舜堂二胡クリニック』、
店主、ほぼ毎日書き続けています。
「よくまぁ、ネタが尽きませんね」
と、時々いろんな方々に感心されたり、呆れられたり?
アップしない日でも、今でも毎日草稿を書き溜めてます。
そして、その結果とんでもない量になっているにもかかわらず、
あらゆるジャンルの内容をこの2つだけのカテゴリーの中に詰め込む、という、
あまりにも . . . Read more
棹が胴を貫通している弦楽器というのは、二胡以外にありません。私の知っている範囲では。
他の楽器は胴の一番上に組み込まれています。
バイオリンや、レバーブ或いは琵琶のよう胴のその部分を少し厚く作って、組み手を仕込めるようにして、固定してあるものや、
三線や三味線のように、ただ差し込んで直ぐ取れる物も有ります。
二胡にもその事が可能ではないかと思いましたが、やってみると、この棹を組み込む部分と . . . Read more
二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
店主単身出張の新神戸での臨時光舜堂にお越し下さいました皆様、
ご来店ありがとうございました。
懐かしいお顔や初めての方々にお目にかかれて、店主は大変楽しかったようです。
なんでも、皆さんどなたも、手に手にお土産を携えて来て下さったそうで、
(なんだか、森の動物達がドングリとか木の実を持っておじいさんの所へ集まって来る絵本を思い出しました)
↑変な想像 . . . Read more
ほぉさんがなんだか赤い字で、とても大げさな感じで書き過ぎたかなというのは反省ですかね。しかし、大げさ過ぎても良い、と判断したのは私です。
と言いますのも、二胡の蛇皮にオイル系を塗る人も多く、その為に折角弾きこんだ張りが緩んでしまって光舜堂に楽器を持ち込まれる方がホントに多いのです。
ですから、多少大げさに書いたほぉさんの文章にもOKを出しました。
また今回(夾竹桃)さんという方から、御不快であ . . . Read more
もっともっと、良くならないか?
そのもっともっとに引きずり込まれるのが、物つくりという人種です。
人種と言っていいと思います。
コーカソイド、ネグロイド、モンゴロイド、モノツクロイド、と四つ人種はある様なものです。
何故?何で?もっともっと、という言葉以外には話せない人種かもしれませんね。
興味の為には、地球をも破壊しかねない人種と言えるかもしれません。
まあ、子供なのですね。一生。
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擦弦楽器は、皆さんご存知のように、弦を馬の尻尾でできた、弓で擦って音を出します。
しかし、馬の尻尾の毛以外でも音は出ます。
現実に、二胡の奏法の一つに、竹の棒と毛と両方を内弦外弦に同時に当てて弾く奏法も有ります。
二本の弦を同時に弾きますから、和音になりますが、この時にかなりしっかり、弦に対して直角に弾かないと、ヒドイ雑音になります。
今皆さんが使っているのが、馬の尻尾の毛ですから、その上 . . . Read more
二胡の起源というのにもいろいろ説が有りますね。
ここで仮説を一つ、私なりに立ててみます。
弓で弾く弦楽器を擦弦楽器と言います。
バイオリンを筆頭に、二胡、馬頭琴、キジャック、レバーブ、等があります。
殆どすべてと言ってよいほど、アジアに起源をもつものです。
その構造は、箱があって、そこに棹がささっている形ですね。
撥弦楽器というのも有ります。
これらは、構造は同じでも、指なり、撥鳴り . . . Read more
ガリバー旅行記のような、昔の本を読んでいると、日本の事について書いてあるものに出会います。
ガリバー旅行記は物語にせよ、かなり間違った認識をされているのが多いですね。
マルコポーロの「黄金の国ジパング」という夢のような話も有りますね。
昔から、日本から中国或いはヨーロッパへの輸出品の一つに、銅製品が有ります。
江戸時代には相当、輸出されているのですが、銅のなべや、薬缶など或いは銅の打ちだしの . . . Read more