二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

光舜松脂 00a 00b のテストをしてくださった方々大変ありがとうございました。

2024-04-17 15:13:20 | 光舜松脂
9名のテスターの方々、貴重なお時間を割いてまだまだ駆け出しの松脂屋にご協力いただきましてありがとうございます。
此処には書けませんが皆さん大変な長文の、それもかなり細かなところへ気を使っていただいた感想を寄せていただきました。
お仕事の都合などで、まだ完全ではないがと00a00b をヴァイオリンヴィオラコントラバスと、三つの楽器全てに試していただいた方もいらっしゃいます。
私が何となく、先行きの計画をいつも前出ししてしまうので、まだ完全な結果ではないと思われる方もいらっしゃるかとは思いますが、5月ころには何とか発売しないとお待ちになっている方もとても多く、ですから、5月くらいにはと書いてしまいましたが、完全な確定ではありません。
もし皆様にその後の使用感などで違いが出てくるようでしたら、いつでもお知らせください。
光舜松脂は弾いているうちに安定して毛に馴染んでくると違った表情も現しますので。
私自身もチェロ・コントラバスの弓そして6本のヴァイオリンの弓6本と次々と松脂も変え久しぶりで一日に数時間楽器を弾いてきています。

そこで感じたのが、弓の良し悪しですね。
楽器はともかく、チェロは先代の猪子さんの作った60年前の物、そしてヴァイオリンはほぉさんが弾いていた、1920年代の(ラベルによると)もの、そして自分で作ったヴァイオリンです(まだ5年)少し硬い木(ジリコテとスプルス)で大きく作ったのでヴィオラ代わりになります。
松脂を試していて、同じ松脂なのに、弓が変わるとチェロを鳴らせない弓もあれば、ヴァイオリンからチェロまでしっかり鳴らせる弓があることです。

そういう意味でコントラバス奏者の高橋徹さんが「光舜松脂は銘弓を活かす松脂」と言っていたのが分かった気がします。
それでも、必ずしも皆さんが銘弓を持っているとは限りません。
勿論皆さん銘弓とはいかずともご自身が気にいった弓を持っておられるとは思います。
何故そんなことを書くかというと、私自身楽器にしろ、弓にしろ、そしてこの光舜松脂にしろ、なるべく愛好家の方々が楽しく、楽に、気持ちよく弾けるものを目指しているからです。
それもなるべく安く。
まあ、ヴァイオリン弓で言えば中国製の1万円の弓はともかく、せめて10万近いカーボン弓でもかなり音が変わって弾きやすくなったし、良くなったよと言われる松脂を作りたいのです。
200万300万果ては1000万円を超える弓を持っているプロの人だけが褒めてくれるようなものでなくて良いのです。
極端に言うと、そのレベルの人は技術も違います、当然掛けて来た時間も違います、弘法筆を選ばずで、どんな弓でも松脂でも皆さんを楽しませる音楽を奏でてくれると思うのです。
でも、それらの方が演奏していくのも愛好家たちが支えているからでは?といつも二胡の音楽会を聞きに行くと思うのです。
またその愛好家の方がそれらのプロの演奏を楽しみ、もしかしたら演奏家には笑われるかもしれませんが、「よし、今度はあのように弾いてみたい」と思うのですよ。
多分このブログを読んでおられる二胡愛好家の方も同じだと思います。

私は今コントラバス用の「B」を作るのに燃えています。
この3ケ月いくつ作ったでしょう。
コントラバスの松脂は他の松脂に比べて特殊です。
ヴァイオリンからコントラバスまできちんと鳴らせる一つだけと言えば、たぶん光舜松脂のK20だけではないでしょうか。
これは自分でも、コントラバス奏者の高橋さんもそのようにおっしゃってくれています。
でも、です。
クロサワ楽器店さんには悪いですが、行くたびに少しづつ進化した松脂も持っていき試してもらっています。
そろそろ販売しますよと言いながら、まだ研究しています。
内にはポップスとコルスタインの柔らかい松脂があります。
たぶん、95%くらいのコントラバス奏者がこれらの松脂を使っていると言われます。
確かに良く鳴らせる、というか引っかかるのです。
でも引っ掛かり過ぎる難点もあるのはコントラバス奏者の方はお判りだと思います。
いろいろ批判は言いますまい。
ですから、音色が良い弾きやすい光舜松脂を是非味わってもらいたいのです。
ところが、この柔らかい松脂を一度塗ってしまうと、他の松脂は大変塗りにくいですし塗れてもその力が柔らかい松脂に負けてしまいます。。
何とか、今その柔らかいものに乗せられ、なおかつ負けないところまでは来ています。
そしてそれを使い続ければ、いつの間にか光舜松脂がその役割にとって代わります。
贅沢なことに、ある演奏家の方がこの「B」をひいて、美人と同じで飽きてしまう。と、、、
私の家内はかなりの美人です(世界一だと思っています)、でも私みたいなもたついたものと一緒になって更に美しさが増しています。
こんどの「B」は私みたいな柔らかい松脂と家内みたいな美人さんの組み合わせだと思っています。
まあそれはともかく、まだあきらめずに実験しています。
00タイプを試していただいた皆様、こんな爺の作った松脂を貴重なお時間を費やしてテストしていただいた事に、本当に感謝いたします。
いつか皆さんのご意見も含めて、それこそすべての擦弦楽器奏者に満足いただけるものが作れるように、まだまだ続けます。製造もテストも。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ。ネオ








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