民間賃上げ率の推移

大企業と中小企業の賃金格差はずいぶん昔からあった。
だからその改善に向けて、たとえ縮小できぬとしてもそれ以上の拡大は避けようと中小労働組合も努力してきた。
その結果が春の賃上げ率に表れる。
妥結額では負けるが、せめて賃上げ率では上回ろうとみんなでがんばった。
しかし昭和後半から平成の時代になると、そのけなげな抵抗力もなぜか失せてしまい、賃上げ率でも大企業を上回ることができなくなる。
いろいろな理由があろうが、最終局面での歯止めが利かなくなってきたことも一因だろう。
企業の支払能力も低下したかもしれないが、逆にいえば労働組合の抵抗が強ければメーカーからの値下げ圧力に企業側も抵抗することが出来たかもしれない。
あくまで架空の理屈であるが、労組間の団結力が低下してきたことは事実である。
（与助さんのコメントへの返事にも繋がるが、中小労組も往年の元気を取り戻してがんばろうぜ）

【賃上げ率の推移】（単位：％）

　　　　　　　　　大企業　　　　中小企業　　
昭和４０年　　　１０．６　　　　　１２．１
昭和４１年　　　１０．６　　　　　１１．１
昭和４２年　　　１２．５　　　　　１２．９
昭和４３年　　　１３．６　　　　　１４．４
昭和４４年　　　１５．８　　　　　１６・６
昭和４５年　　　１８．５　　　　　１９．９
昭和４６年　　　１６．９　　　　　１８．３
昭和４７年　　　１５．３　　　　　１６．５
昭和４８年　　　２０．１　　　　　２１．１
昭和４９年　　　３２．９　　　　　３３．７
昭和５０年　　　１３．１　　　　　１４．１
昭和５１年　　　　８．８　　　　　　９．７　　　
昭和５２年　　　　８．８　　　　　　９．４
昭和５３年　　　　５．９　　　　　　６．４
昭和５４年　　　　６．０　　　　　　６．５
昭和５５年　　　　６．７４　　　　　７．３８
昭和５６年　　　　７．６８　　　　　７．８７
昭和５７年　　　　７．０１　　　　　６．８７
昭和５８年　　　　４．４０　　　　　４．４９
昭和５９年　　　　４．４６　　　　　４．４５
昭和６０年　　　　５．０３　　　　　４．７５
昭和６１年　　　　４．５５　　　　　４．１８
昭和６２年　　　　３．５６　　　　　３．２７
昭和６３年　　　　４．４３　　　　　３．９３

（以後はみなさんでお調べください）

成せば成る、成さねば成らぬ何事も。
希望は捨てずがんばろう。