なにはなくとも“論より実行”

「あなたが好ましいと思える上司（部下）像とはどんなですか」
そんな質問を受けたことがあります。

難しいですね。
あなたはどう思われますか？

男は黙ってサッポロビール的な、「不言実行」型ですか？

それとも言うこと信じて付いて来い的な、「有言実行」型ですか？

言うだけ番長的な、「有言不実行」型ですか？

何も言わず何もやらず的な、「不言不実行」型を好む人はまさかいませんよね。

民主党のマニフェスト批判が高まっていますが、私は一概にそうとばかりは言えないと思います。
やれることだけしか言わない「有言実行」型ならば、イノベーションは起こせないし、改革なども進みません。
約束しておいて何もやらなかった…ではいけませんが、今回は１００点満点で３０点しかとれなかったということなんですよね。
不実行にも２種類あって、“手も付けずに不実行”と、手は付けたが“道半ばの不実行”の二つです。
３０点しかとれなかった理由をウダウダ言っても始まりません。
これから先も１００点をとるために頑張る覚悟を私たちは求めたいと思います。


そういう意味で見れば、民主党のマニフェストは決して見下げたものではありません。
私から言わせれば、我が連合のマニフェストは「連合評価委員会　最終報告書」です。
２００３年に社会と約束した“労働運動の改革”はどれだけ進んだでしょうか。
組織率はどれだけ向上したでしょうか。
その反省の下で、今、連合静岡は１００点目指して汗をかいているつもりです。

いつものことながら選挙が近づくと組織リーダーの姿勢がよく見えてきます。
有言であろうが不言であろうが“実行”を求められる選挙戦、“やれない理由”や“やらない理由”が飛び交います。

私たちの組織には、民主党よりも深刻な病巣がはびこっているかもしれませんね。
そんな病巣は汗をかくことで吹き飛びます。
なにはなくとも“論より実行”ですね。