連鎖の危機

信頼していた友人や親戚からの頼みで連帯保証人になったとします。
まずそんなことは少ないでしょうが、連帯保証した相手が支払不能に陥ってしまいますと、その請求書が連帯保証人のところに回ってきます。
支払うことが出来ないと、相手とともに連鎖破算にもなりかねません。
企業の場合も同様で、取引先が倒産すると大きな焦げ付きが発生し、自社の経営も危うくなります。

アメリカの大手自動車メーカー「GM」と「クライスラー」の再建の行方が不透明になってきました。
新たな追加支援を受けられなければ取引額の大きな部品メーカーは連鎖倒産の憂き目をみてしまうかもしれません。
それを回避するために、米財務省は「GM」「クライスラー」の２社と取引のある部品メーカー向けの支援策を打ち出しました。
２社が連邦破産法の適用申請に追い込まれた場合には、最大５０億ドルの公的資金をもとに、部品メーカーの未回収金を保証する仕組みです。
もちろんこの保障制度を利用するためには一定の手数料が必要ですが、日系部品メーカーの多くも申請する模様です。
それほどアメリカの自動車メーカーは追い込まれています。
まだまだ世界経済の行方は混沌としています。