南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

リスクを負ってこなかった代償

2010-07-29 17:54:53 | Weblog
全労済静岡県本部第35回総代会が開かれました。
来賓として招かれまして、連合静岡を代表してこうご挨拶申し上げました。

『まずは7年間の長きに渡り理事長という大役を見事勤め上げていただき、今年をもって退任される水谷理事長に心より感謝を申し上げながら、連合静岡代表してひと言ご挨拶申し上げます。

司会の島野さんが挨拶で述べられていましたが、「あなたはリスクを負って生活していますか?」という問に対して、私もまさしく同感に思います。
実際にはみんなリスクを感じながら、自らがそれを負ってこなかった日本。
お陰で海外の有識者からは“壁の前で20年間も立ち止まっている日本”とまで酷評されています。
昨年の政権交代によってその壁を打破することができるのではないかと多くの日本人は期待しました。私もそのひとりです。
しかし見事にその期待は裏切られ、今夏の参院選で民主党は大敗しました。

今、私がもっとも気になるところは、日本全体を覆っている空気です。
内向きで、ネガティブな空気。
なんともいえない無気力感や脱力感。
このままでは本当にこの日本はダメになります。
どうするか?リーダーが立ち上がるしかありません。
内向きからアグレッシブに!ネガティブからポジティブに!
“やろう”と思ったことはすべて“やる”という気力をまず持つことから始めましょう。
そしてリーダー自らが率先垂範、汗をかきましょう。
指導方法も反省しなければなりません。
そのことを私は県教組の先生から学びました。

子どもたちに向かって「さあ、みんなで協力して掃除しましょう」では伝わらないといいます。
なぜなら“協力”とはナニか、“掃除”とはナニかが分からないからです。
ですからより具体的に指示を出さなければなりません。
「○○さんほうきを持ってください、○○くんは雑巾を持ってください、○○さんは机を3m後ろに下げてね、さあ始めて下さい。」
そしてきれいになったなら「終わりましょうね。みんなが協力してくれたおかげでこんなにきれいになりました。ありがとう」という言葉をかけて“協力”ということを教えるそうです。
また目標も細かく与えて、子どもたちにクリアーした達成感を味あわせるような工夫もすると聞きました。
さっそくみなさんの周りにいる県教組の仲間にそのコツを教えてもらってください。

リーダーが努力すればその“場の空気”が変わります。
みなさんの周りの“場の空気”が変われば、“地域の空気”が変わります。
地域が変われば日本が変わります。
どうぞみなさんひとりひとりの周りから変えていってください。

もういつものように「一丸となってがんばろう」ではありません。
“それぞれの場”で“ひとりひとり”ががんばろうです。
私ももちろんがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。』