南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

ただいまは幕末期?

2010-07-19 17:38:43 | ユニオン
JR東海ユニオン静岡地方本部の定期大会に呼ばれました。
連合静岡を代表して次のようなご挨拶をいたしました。

『NHKの大河ドラマ“龍馬伝”をご覧になっていますか。
いつも思うのですが、この大河ドラマは現在の世相をうまく捉えています。
昨晩は実に象徴的な場面でした。
日本を植民地化しようとたくらんでいるイギリスやフランスの陰謀、そして薩摩の西郷吉之助と長州の高杉晋作があわや切り合う寸前に、坂本龍馬が叫びます。
「いま日本人同士が争っている場合じゃない。そんなことしていたら異国にやられてしまうぞ!」
両者闘わずに分かれるところで昨日のドラマは終わります。
しかしその後、龍馬の手引きで犬猿の仲である薩摩と長州は手を握り薩長連合を結成し、大政奉還へと繋がります。

昨年の8月30日に政権交代が起こりました。
それをもって明治維新の改革と得意気に話す議員がいましたが、参院選の惨敗は見事にそれを否定しました。
まだこの現代日本は幕末期にあります。
さすがに軍事力をもって植民地化しようとする動きはありませんが、マネーによる侵略は確実に起こっています。
天竜や奥多摩の山々を買収する中国マネー、そして肥沃な大地を求めてアフリカにまでマネー侵略が広がりつつあるといいます。
信じられないことですが国債までもが投資ファンドの餌食になっています。
国債がデフォルトしても損失補てんする保険があるということも、国債の空売りまでもができるとは知りませんでした。
まさに国難が私たちの目の前に迫っています。
国内で各政党がゴチャゴチャ・ガタガタしている場合ではありません。
大局観をもって労働運動も進めなければなりません。…』

真夏のような猛暑、地獄の口がぽっかり開いている日本、なんとかしたいものですね。