関空への訪問は暫くストップ
空港のスポットの大きさはボーイング747が基準なのだ
世界最大の旅客機は、エアバスA380だ。ただし、注釈はつく。離陸できる最大重量や、乗せることができる乗客数は最大なのだが、胴体の長さだけを見ればもっと長い旅客機もあるのだ。A380の全長72.7mに対して、同じエアバスのA340-600は75.4mもあるし、ボーイング747-8も76.3mある。
折角ならば胴体をもう少し長くすれば名実共に世界最大となれる筈だが、エアバスはそうは考えなかった。むしろ、出来るだけ小さく作ろうとした。技術的には、もっと大きなサイズの旅客機を作ることも可能だったはずだが、あまり大きくなると乗り入れる事はできる空港が少なくなってしまうからだ。
世界の主要空港のほとんどは、747を念頭に作られている。スポットのスペースだけでなく、誘導路と誘導路の間隔、誘導路とスポットの間隔なども、747を前提に決められた。747は1969年に初飛行して以来、約30年もの間、世界最高の旅客機であり続けたから、空港を作るときも747を基準に誘導路やスポットのサイズを決めておけば問題にならなかったのである。
しかし、それよりも大きな旅客機を作ろうとすると、スポットに入れなかったり、となりの誘導路の旅客機と翼をぶつけてしまったりという危険がある。そこで、エアバスは世界の空港関係者と協議を重ね、全長・全幅共に80mまでならば主な空港に対応できるという結論に達した。A 380の寸法はそうして決められたし、これから他のメーカーが超大型旅客機を作るにしても、この数字が一つの目安になるだろう。
ただし、80m以内でも、通行できる誘導路や利用できるスポットは制約がある。
A380は日本では成田空港や関西空港で定期便が運航、中部空港も飛来してこともあるが、パイロットは事前にその空港のどこを通れるかを確認しなくてならないし、航空管制官もそうした制約を考慮しながら誘導しなくてはならない。また重量の大きな旅客機が飛ぶと後方に強い乱気流が発生するため、飛行中には後続機との間隔を広く空けなくてはならないという制約もある。そのため交通量の多い羽田空港では、原則としてA380を受け入れていない。
ちなみに完成こそしなかったものの、過去には現在のいかなる旅客機よりも胴体の長い旅客機が計画されていた。それはアメリカ政府の肝入りで開発されていた超音速旅客機ボーイング2707だ。予定された全長は約93mで、A380 より20mも長く、しかもエアバスが限界の大きさと考えた80mも大幅に超過している。結果的には開発が中止されてしまったが、JALを含むいくつもの航空会社が発注していたので、日本の空を飛んでいて可能性も十分にあった。しかし、普通のスポットに入っても胴体が突き出して他の旅客機の通行の邪魔になっていたから、もし本当に就航することになっていたならば空港側で専用スポットを用意する必要があっただろう。(イカロス社)
★TV で流れていました
嵐ジェット JA04XJ
嵐をデザインした「20th ARASHI THANKS JET」が11月26日に就航する
体調を整えて行きます
空港のスポットの大きさはボーイング747が基準なのだ
世界最大の旅客機は、エアバスA380だ。ただし、注釈はつく。離陸できる最大重量や、乗せることができる乗客数は最大なのだが、胴体の長さだけを見ればもっと長い旅客機もあるのだ。A380の全長72.7mに対して、同じエアバスのA340-600は75.4mもあるし、ボーイング747-8も76.3mある。
折角ならば胴体をもう少し長くすれば名実共に世界最大となれる筈だが、エアバスはそうは考えなかった。むしろ、出来るだけ小さく作ろうとした。技術的には、もっと大きなサイズの旅客機を作ることも可能だったはずだが、あまり大きくなると乗り入れる事はできる空港が少なくなってしまうからだ。
世界の主要空港のほとんどは、747を念頭に作られている。スポットのスペースだけでなく、誘導路と誘導路の間隔、誘導路とスポットの間隔なども、747を前提に決められた。747は1969年に初飛行して以来、約30年もの間、世界最高の旅客機であり続けたから、空港を作るときも747を基準に誘導路やスポットのサイズを決めておけば問題にならなかったのである。
しかし、それよりも大きな旅客機を作ろうとすると、スポットに入れなかったり、となりの誘導路の旅客機と翼をぶつけてしまったりという危険がある。そこで、エアバスは世界の空港関係者と協議を重ね、全長・全幅共に80mまでならば主な空港に対応できるという結論に達した。A 380の寸法はそうして決められたし、これから他のメーカーが超大型旅客機を作るにしても、この数字が一つの目安になるだろう。
ただし、80m以内でも、通行できる誘導路や利用できるスポットは制約がある。
A380は日本では成田空港や関西空港で定期便が運航、中部空港も飛来してこともあるが、パイロットは事前にその空港のどこを通れるかを確認しなくてならないし、航空管制官もそうした制約を考慮しながら誘導しなくてはならない。また重量の大きな旅客機が飛ぶと後方に強い乱気流が発生するため、飛行中には後続機との間隔を広く空けなくてはならないという制約もある。そのため交通量の多い羽田空港では、原則としてA380を受け入れていない。
ちなみに完成こそしなかったものの、過去には現在のいかなる旅客機よりも胴体の長い旅客機が計画されていた。それはアメリカ政府の肝入りで開発されていた超音速旅客機ボーイング2707だ。予定された全長は約93mで、A380 より20mも長く、しかもエアバスが限界の大きさと考えた80mも大幅に超過している。結果的には開発が中止されてしまったが、JALを含むいくつもの航空会社が発注していたので、日本の空を飛んでいて可能性も十分にあった。しかし、普通のスポットに入っても胴体が突き出して他の旅客機の通行の邪魔になっていたから、もし本当に就航することになっていたならば空港側で専用スポットを用意する必要があっただろう。(イカロス社)
★TV で流れていました
嵐ジェット JA04XJ
嵐をデザインした「20th ARASHI THANKS JET」が11月26日に就航する