きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

もしもし下北沢

2021-11-12 | 

今日は雨。時々、ひどい土砂降りになり、冷え込む一日でした。午前中は家で仕事をして、午後はグループホームに出勤しました。図書館で借りて、よしもとばななの「もしもし下北沢」を読みました。なんとなく、よしもとばななが読みたくなって、2010年の古い本ですが借りてみました。

ある日、知らない女性と心中してしまった父。残された母と私。新しい人生を始めようと下北沢に引っ越した私のところに、転がり込んできた母。父はなんであんなことをしたのか。許せない気持ちや、情けない気持ち、それ以上に恋しい気持ち。そんな父の魂を引きずって生きる母娘。

街の人たちとのつながりの中で、一歩ずつ、前に進もうとしながら、仕事をして、恋をして、そして、日々を確実に生きていく。ある日突然、親しい人がいなくなる悲しみを抱えて生きていく気持ちの揺れを、丁寧に丁寧に、一冊かけて描いた本でした。よしもとばななだな、という感じで、でも、なんとなくこういう本が読みたい気持ちだったのかもと思って、満足して読み終わりました。
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