きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

魔王

2008-10-28 | 日々の出来事

「魔王」。といっても、韓国ドラマでも大野君のドラマでもなく、伊坂幸太郎の小説です。本屋に平積みしてあったので買って読んでみました。伊坂幸太郎を読むの、これで6冊目ですね(自分のブログで検索してみた)。

本の帯に書かれている疑問が最後まで解けない(私には)、不思議な話でした。兄弟の物語で、兄が主人公の「魔王」と、その5年後の弟が主人公の「呼吸」の2本立てです。選挙や政治家、憲法改正や自衛隊といったちょっと堅苦しいテーマで、群集心理の怖さや、個人ができることの意味、そんな問いかけが続きます。でも兄弟は超能力?を持ってるという面白い設定だし、相変わらず読みやすい文体だし、スラスラ読めてしまう、ほんとに不思議な本でした。

作者が答えを書かず、読者が考えるべき、という結末なんでしょうか。あれれ?って感じで終わりましたが、途中、ところどころ飛び出す名言は伊坂幸太郎って感じです。どうやら続編(「モダンタイムス」)があるようなので、文庫になったら読んでみましょう。
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