きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

カマキリは大雪を知っていた

2018-08-01 | 


今日も暑い一日でした。学校は職員室にエアコンが入っているので、快適です。午後からは、プールにたくさんの子どもが来ました。夏休みだなあと感じます。今日から8月ですね。図書館で借りて、酒井輿喜夫の「カマキリは大雪を知っていた 大地からの天気信号を聴く」を読みました。通信工事会社を営むかたわら、カマキリの観察を続けて、研究成果をまとめた論文で博士号を取ったそうです。すごいですね。「カマキリが高いところに卵を産むと大雪になる」という言い伝えがあるそうで、その言い伝えに基づいて、カマキリの卵(正確には卵を包む泡状の卵のう)の位置を調べて、積雪予報をしようとしています。スギなどの針葉樹に産んだ卵で冬を越すカマキリ。低すぎると雪に埋もれるし、高すぎると鳥のエサになる。ちょうどいい高さに産むので、卵の高さを見ると積雪が分かるということです。根気よくデータを収集し、分析する著者がすごいです。さらに、大地から樹木に振動が伝わり、樹木にある振動最大点と最深積雪が一致しており、カマキリが積雪量を予想できるのはこの振動を聞いているのだろうとのことです。2003年に書かれた本ですが、なかなか面白かったです。文章も読みやすかったです。今年はカマキリが低い位置に卵を産みますように...。

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