きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

ふなふな船橋

2016-01-04 | 


今日は曇り時々雨。今日も昼間は暖かかったです。正月三が日も終わり、今日から普通の日ですね。午前中は家で仕事をし、午後から家庭教師でした。夕方、父の病院に顔を出し、平和な一日が終わりました。図書館で借りて、吉本ばななの「ふなふな船橋」を読みました。今年一冊目は、ふなっしーが登場する、かわいい表紙の本を読みました。吉本ばななも、ふなっしーも好きなので、楽しく読みました。

主人公の花は、両親が離婚。父親は経営していた会社の借金で夜逃げし、母は別の男性と再婚することになります。花は、義父も母も好きでしたが、母親にはついていかず、船橋の奈美おばさんのマンションに居候することになります。母と別れる時にもらった大きなふなっしーのぬいぐるみ。いつもそばにいてくれた梨の妖精。

引きこもりだけれど、とても優しくていつでも話を聞いてくれる友達の幸子。適度な距離感で同居させてくれた奈美おばさん。何度も夢に出てくる花子という幼い女の子。結婚したいと思ってつきあっていた彼氏の俊介さん。本に囲まれた仕事。複雑だけれど、満ち足りた幸せを感じていた日々が、徐々に変化していきます。

好きな人ができたからと別れを告げる俊介さん。ただの幸せなお嬢様ではなかった友達の幸子。独身の奈美おばさんのつきあう相手。夢に出てくる花子の正体と、その縁で出会う男性。周りの人たちの見えなかった部分が見えてくることで、驚いたり悲しんだりしながらも、成長していく花。家族や彼氏や友達を通して、見つめなおす自分。そして、ところどころに登場する梨の妖精ふなっしー。

スピリチュアルな雰囲気もありながら、登場する人たちが愛しくて、大好きなふなっしーも登場して、つらい出来事も多い話ですが、なんとなくほんわか幸せな気分になる物語でした。「きっと大丈夫なっしー」という声が聞こえてきます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする