きことわ
2014-05-06 | 本
今日は晴れました。朝から庭の草刈りをしました。草刈り機をかついで草を刈り、腕が痛くなったけれど、庭がきれいになって、すっきりしました。図書館で借りて、朝吹真理子の「きことわ」を読みました。芥川賞受賞作ということで、一時よく取り上げられていましたが、図書館で見かけたので読んでみました。「貴子(きこ)」と「永遠子(とわこ)」の物語で「きことわ」です。貴子が小学校三年生で8歳、永遠子が高校一年生で15歳のころ、葉山の別荘で一緒に過ごした二人。25年の時を経て、別荘を取り壊すことになり、二人は25年ぶりに再開することになります。永遠子は40歳、小学校三年生の女の子供がいます。貴子は33歳独身、妻子ある男性と今年の夏に別れたばかり。幼いころ、ほんのひと時、一緒に過ごした二人が、あの頃のことを思い出しながら、今この時を重ね合わせる。特に何が起こるというわけではなく、ぽわんとした雰囲気のまま、話は終わります。25年ぶりに会う、微妙な関係の二人の距離感が、なんとなく心地よいとは思いますが、夢のような物語で、よく分からないままに終わった感じです。