「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

スウエーデンのNATO加盟問題とは?<2023年7月

2023-07-17 12:55:17 | NATOとアメリカ

元々、スウエーデンの反イスラムデモを見ても分かる通り、トルコとスウエーデンは、非常に仲が悪いです。これまでは、北と南に分かれているから、いがみ合うだけで済んできました。

NATO加盟問題が出てくるとトルコの長年の怒りが爆発しました。
「絶対!認めない!」
NATO加盟には、全加盟国の批准が必要ですからトルコの批准がないと、スウエーデンのNATO加盟は実現しません。これが、スウエーデンのNATO加盟問題です。

一方、同時にNATO加盟を申請したフィンランドの方は、今年のトルコ大統領選挙の前に批准して選挙後の混乱を事前に回避しました。

今回、やっとトルコがスウエーデンのNATO加盟を承認する運びとなりました。

何故?頑なに拒んでいたトルコが折り合ったのか?
そこら辺を推測してみると、トルコの国内問題に行きつきます。

トルコのエルドアン大統領は、去年「インフレを鎮圧するのに金融緩和をもってする」と言う特殊な持論により金融緩和を継続しました。
一時期は、年率180%を超えるようなハイパーインフレになってしまいました。
ワールド
2023年6月6日12:00 午後Updated 1ヶ月前
アングル:窮状のトルコ経済、新財務相で「脱超インフレ」に期待
https://jp.reuters.com/article/analysis-turkey-cabinet-idJPKBN2XS04L

流石に高金利政策に戻り、インフレは去年のひどい時よりは収まりました。しかし、まだ高インフレ状態にあります。何より、これによりトルコ経済はガタガタになりました。加えてトルコ大地震の復興事業があります。

欧米諸国からの資金援助がないと、どうにもならない経済状況です。

しかし、「金で転んだ」と言われては、反スウエーデンのトルコ国民から「総すかん」を食うのは、分かり切っています。

そこで小さい方のご褒美を表に出しました。
ワールド
2023年7月11日4:56 午後10時間前更新
米大統領、トルコにF16供与の意向 議会と協議へ
https://jp.reuters.com/article/nato-summit-sullivan-idJPKBN2YR0EM

「念願のF16戦闘機をGet!したんだから、お手柄だろ!」
と言う訳です。

しかし、実際には裏に隠している経済援助の方が「デカイ!」ご褒美ではないか・と推測します。しかし、それが本当だとしても国民への聞こえが悪いから隠していると思います。

ご褒美は、私の推測では二つあると思います。



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