「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

最近のメデイアのウクライナ報道とプーチン氏の緩衝地帯発言とハルキウ北部戦線のワシントン・ポストの報道<ウクライナ紛争2024.05.19

2024-05-21 10:31:12 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ハルキウ北部戦線に関しては、西側のマスコミの報道は実に早かったです。リアルタイム速報のような感じで、その意図は何だったのだろう❓と思います。
他の戦場では、まず見られません。
ガザ紛争からマスコミの目を逸らすためなのか・とも思えます。

ここに来てウクライナ国防省情報総局の露出も目立っています。ブダノフ中将とスキビツキー副局長が連続してインタビューに応じています。
メデイアは、ウクライナ軍御用達の英エコノミストとNYタイムスです。
チャシブ・ヤールには、アメリカのAP通信が現地取材したようです。
ほぼウクライナ軍または大統領府に不利な内容です。
大統領府&参謀本部と国防省情報総局に意見の相違があるのが、はっきり見えます。というより見せているのでしょうね❓
ザルジニー前総司令官も同じ方法で大統領府との意見の相違を英エコノミストを通じて外部に明かしました。

しかし、ザルジニー前総司令官の時とは異なり大統領府は国防省情報総局に対して、今のところ反応を示していません。

ハルキウ北部戦線の詳しい戦況が、今度は米ワシントン・ポストが報道しました。
2024.05.18
ロシア軍がハルキウで成功した要因、電子妨害によるStarlinkの通信遮断
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/why-the-russian-military-was-successful-in-kharkiv-starlink-communication-cut-off-due-to-electronic-jamming/

記事の内容 Hara Blog
2024年05月18日13:54
ワシントンポスト「二度目のロシアによるハルキウ侵攻が、準備不足のウクライナを捕らえた」
http://hara.livedoor.biz/archives/52339175.html

詳しい内容は各ブログ記事を読んでください。
おそらく情報を提供したのは、意見の相違のあるどちらかだと思います。

それと前後してプーチン氏のハルキウ北部戦線の目的と範囲が示されました。
共同通信
2024年05月17日 21時52分
『22年合意が「交渉の基礎」 プーチン大統領』
https://www.47news.jp/10936056.html

共同通信の記事がプーチン氏のコメントを一番簡潔に正確に報道していると思います。
普通に考えられるのは、ロシア側とウクライナ側の一部が停戦交渉機運を高めたいようにも見えます。

プーチン氏の発言は、それに対する飴です。
「今、止めるならこのくらいで勘弁してあげてもいいよ❓」
もちろん、言外の鞭もあります。
「止めなきゃ、もっと酷いことになるよ・・」
まあ、アメリカに向けて言っているんでしょうね❓

ハルキウ北部戦線は、現在は戦闘地域が動かず激戦が続いているようです。
『ハルキウ北部戦線、ロシア軍がリプシとボルチャンスクを攻撃中<ウクライナ紛争2024.05.175』
https://smcb.jp/diaries/9288830

この日記と戦闘状況は、今のところ同じです。
リプシとボルチャンスクまでロシア軍が進撃して、やっと防衛線らしきものがあったようです。
そこで激戦が続いている状況です。
これが航空万能論の最新記事です。

2024.05.18
ハルキウ方面の戦い、ロシア軍は複数方向からリプシに迫っている可能性
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-may-be-approaching-lipsi-from-multiple-directions/

他の戦場では塹壕戦が続いていて、ロシア軍が地道にコツコツ削っているのは、同じです。
大きな兵力を投入する動きは、ないようです。
ハルキウ北部戦線が一段落してから・と言うことでしょうね❓

プーチン氏の発言の通りなら緩衝地帯を確保したなら、その次にハルキウ市街を攻撃することは、しないと思います。
しかしハルキウ州を攻めないと言ったわけでは、ありません。
続きをやるならボルチャンスクを制圧した後、南東方向に進撃してクピャンスクを目指す攻撃も当然考えられます。
こうなるとクピャンスクは、東と北から圧力を受けるようになります。

もう一つは、リプシの西の方からハルキウ州とスーミ州に進撃するルートもあります。ウクライナは、住民避難を始めているようです。
ロシア領のグライヴォロンГрайворонからスームィ州のヴェリカ・ピサリフカVelyka PysarivkaとアフトゥイルカОхтирка方向を攻撃するルートです。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/lieutenant-general-budanov-warns-of-sumy-invasion-ukrainian-army-has-no-reserves-left/
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/possibility-of-russian-military-invasion-of-sumy-oblast-evacuation-of-residents-begins-in-border-areas/

あるいは、既に攻撃寸前になっているドネツク州チャシブ・ヤールの攻撃を始めるかもしれません。

ウクライナ国内の政治情勢とロシア軍の攻撃方向と不確定要素が多くなりました。
ロシア軍がドネツク州を制圧するより、ウクライナ国内で何らかの政治的変化が起きる方が早いのかもしれません。

どちらにしてもウクライナが現時点で戦況を挽回する要素は、ほぼありません。
普通に考えるなら、誰が考えようと和平の道を探るしかないと思います。
死にそうな大怪我をしたウクライナに西側は、輸血してカンフル剤を打ち栄養剤を点滴して生かしているような状況です。
それで生き延びろ!と言っても普通に無理だと思います❓
(代理戦争に参加して勝てないと、こうなります)


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。