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「北の山・じろう」時事日記

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アメリカとヨーロッパがウクライナを絶対支援する理由(ウクライナの資源とエネルギー)<ウクライナ紛争2024/0915

2024-09-14 20:12:49 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

余りにも異常すぎるアメリカとEUのウクライナ絶対支持と絶対支援。随分、巨額の資金と武器を供与してきました。そこまでしてウクライナに勝たせたい理由は、何か❓

ロシアがウクライナに軍事侵攻した理由は、主に安全保障上の理由だろうと思います。ウクライナが東部独立派に対する軍事攻撃を激化させなければ、おそらくロシアも軍事侵攻はしなかったと思います。
今、振り返るとウクライナはミンスク2合意を順守して内戦を終わらせるべきでした。

そもそも2014年クーデターを起こすべきではなかったと思います。アメリカが非合法な手段を使ってまでクーデターを主導した理由は、何なのか❓

『ウクライナ紛争の背景にあるエネルギー事情(その2)
ー天然ガスを巡るウクライナとロシアの確執ー』
2022/03/31
https://ieei.or.jp/2022/03/expl220331/

ウクライナは、ヨーロッパ有数の地下資源の埋蔵量があり、また天然ガスや石油の埋蔵量もあります。
この記事を見ると、2012年5月に当時のウクライナ政府(ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ時代)は、シェールガス開発を決意します。ドネツク州東部のユズヴィツカ鉱区についてロイヤル・ダッチ・シェル社と、ポーランド国境に近い西部のオレスカ鉱区についてシェブロン社と共同で開発を行うことを発表しました。
『埋蔵量について、ウクライナの国立地理院は米EIAよりも楽観的に見積もっていて、ユズヴィツカ鉱区だけで3兆m³、オレスカ鉱区で0.8~1.5兆m³の埋蔵量があるとしている。2013年1月にシェルは、50年にわたるシェールガス共同開発契約に調印し、100億ドルの投資を行い、2030年までに年間200億m³の天然ガス産出を行うという計画を発表した。』
このうち7割が、ドネツク州、ルガンスク州地域にあります。同時にクリミア地域の海底ガス田開発計画も発表しています。

この当時の大統領は、親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領です。

2013年にクーデターの準備をしこの開発計画の発表の2年後の2014年にクーデターが決行されました。

大体、構図が見えてきませんか❓
ロシア主導の天然ガスや石油の開発をアメリカが西ウクライナの過激民族主義者を利用して暴力革命を起こさせて妨害したとも見えます。

2015年にこのプロジェクトはとん挫しシェルもシェブロンもウクライナから撤退している。
この当時のロシアは、ウクライナのシェールガス開発をロシアの天然ガスのライバルと見て目の敵にしていたようです。

話には続きがあります。
シェルの撤退の後、2016年にユズヴィツカ鉱区の開発権がオランダに本社を置くユズガスB.V.という(実態不明の)会社に譲渡されています。ここら辺から魑魅魍魎の世界です。この時期にバイデン大統領の息子ハンター氏が、ウクライナの天然ガス会社の役員を務めています。当然、少なからぬ報酬を受け取っています。
ウクライナ暴力クーデターが決行された時期はバイデンさんがオバマ政権の副大統領時代です。

韓国の中央日報が興味深い記事を書いています。
ロシア、ウクライナの未来を暗くした…巨額の資源埋蔵地を掌握(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.12 09:39
https://japanese.joins.com/JArticle/294286?sectcode=A00&servcode=A00
『WPはロシアが6カ月に達するウクライナ戦争を通して「大きな補償」を得たと伝えた。欧州で最も鉱物が豊富な地域であるウクライナ東部に対する統制権を拡大し、世界最大規模のチタンおよび鉄鉱石埋蔵地を含んで未開発リチウムおよび大規模の石炭埋蔵地などをロシアが占めた。カナダのシンクタンク「SecDev」の分析によると、ロシアが押収した埋蔵量の価値は12兆4000億ドル(約1650兆円)規模だ。』

ここには、クリミアの天然ガスや石油は含まれていません。

つまり、どう胡麻化そうとウクライナ紛争はウクライナに眠る膨大な地下資源とエネルギーを巡る争いの側面も出てきます。

特にウクライナ紛争を煽りまくるイギリスは、かなり怪しいと言えます。
2012年に70%の埋蔵量を持つユズヴィツカ鉱区の開発権を保有していたのは、イギリスの巨大エネルギーメジャーのシェルです。2016年に開発権を譲渡していますが、本当なのか❓
実態不明のユズガスB.V.に帳簿上、譲渡しただけでないのか❓
もしこの権益を実際には、まだシェルが保有しているとするとイギリス政府が、ウクライナ紛争を煽り立て異常にウクライナにテコ入れする理由は説明が付きます。ロシアを追い出しさえすれば、あるいは埋蔵力の70%を占めるユズヴィツカ鉱区の開発権を再度手に入れることが可能なのかもしれません。

ポーランドが、ウクライナ支援に熱心だった理由も鉱区が繋がっている西ウクライナのオレスカ鉱区と関係があるのかもしれません。

その他、支援国にはそれぞれ色々な地下資源の開発権が与えられるのかもしれません。

ゼレンスキーが、やたらクリミアに拘る理由は黒海の大陸棚の石油と天然ガスの鉱区をより広く確保したいからでしょう。
クリミアがロシアの領土かウクライナの領土かで、鉱区の広さは全然違います。

中央日報によればロシアの占領地にある分だけで12兆4000億ドル(約1650兆円)となっています。
ウクライナ全土と黒海の大陸棚まで入れると総額いくらになるのか、見当もつきません。
(地下資源に関しては埋蔵量の多い地域はロシアが抑えているそうです)

ウクライナ紛争の本当の理由が、この膨大な地下資源とエネルギー利権の分捕り合戦であるとしたなら、なるほど巨額の税金を投入してでもロシアから奪い取りたい訳です。

もちろん西ウクライナの民族主義者にも、たっぷりと分け前はあるでしょう。

これでは、戦争は終わらないわけです。
ウクライナはクーデターなど起こさずに、さっさと資源開発に取り組んでいれば、今頃はその収益でウハウハ!だったでしょうね。
それを親ロシア派から強奪するために西ウクライナの過激民族主義者がアメリカのクーデター話に乗ったのかもしれません。
どこまで行っても、腐りきった国です。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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