「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(ドイツ)天才贋作師の天才ぶり <2023年3月21日

2023-04-08 10:48:41 | 外国の話題

ドイツの天才贋作師、美術界をだまして億万長者に
2023.03.18 Sat posted at 19:00 JST
https://www.cnn.co.jp/style/arts/35201471.html

 これは、贋作師と言うレベルを超えている意味で凄いです。元々子供のころから父親の手伝いをして自然に才能が目覚めたのだと思います。画家の道を歩んでも、一流の画家になったでしょう。

 とにかく絵が大好きなようです。そして過去の大画家を研究するのが好きなんですね。単に絵を研究するのでなくその画家のすべてを研究して、その画家について調べられことを全部調べる。そして、ついにはその画家そのものになりきる。

 描く絵は、その画家が贋作師の体を借りて描いているような事になってしまいます。贋作のオリジナルが、ないのです。その画家が、このようなインスピレーションを得てその題材で書けば、その絵になってしまうという絵が出来上がります。

 オリジナルそのものになってしまいます。だから、鑑定士も本物だと鑑定する。本物としてオークションにかけられ本物並みの価格で落札される。大体、このような流れです。かなりの数の画家の絵を、このようにしてオリジナルとして創作してしまうのだから、天才の度合いが違います。

 今、判明している分と判明していない分があります。本人が言うのは、300点ぐらい売ったということですので判明せず本物として展示されたり所蔵されている分は、かなりあると思います。本人は忘れてしまっているかもしれませんし、多分言わないでしょう。天才贋作師が未発表の作品として贋作の販売を始めた後の絵は、どれが本物でどれが贋作なのか区別はつかないでしょう。すでに本物と評価されているのですから、今更区別する必要もないわけです。

 ちょっとしたことから贋作がばれて裁判で有罪になり夫婦とも刑務所に収容されましたが、すぐ釈放されました。結構な金額の罰金と和解金などを支払ったようです。

 出所後は、天才画家の本領を発揮してお金を儲けているようです。

記事から引用>
ウォルフガング氏は出所後、自分のセンセーショナルなストーリーで利益を上げる一方、本名で作品を制作している。

また講演会に頻繁に出演し、21年には「The Greats」と題した一連のNFT(非代替性トークン)をリリースした。レオナルド・ダ・ヴィンチの「サルバトール・ムンディ(救世主)」をウォルフガング氏がアンディ・ウォーホルやフィンセント・ファン・ゴッホといった著名な画家たちのスタイルで描いた作品のコレクションだ。

<引用終わり

 自分の名前で模倣作品を制作するのは犯罪ではないですからね。オリジナルと比べて楽しむ人が沢山いるのでしょう。オリジナルより、模倣絵の方が評価が高くなったりして?自分で描いた絵だって、結構値段が付くでしょう。天才贋作師と言うより天才画家と言うべきなんですから・・



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