「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

最近のヨーロッパの観光客と買い物事情<2023・3・20>

2023-04-08 10:46:41 | 外国の話題

 これは、イギリス政府が間抜けだったという話です。
外国人客に対する付加価値税(VAT)免税措置廃止は、EU離脱の時に決められたのだそうですが・

 コロナ騒動が終わって観光客もヨーロッパで増えました。ところが、フランスやイタリアの方が2倍くらい多いようです。それどころか、イギリスの消費者までユーロ圏に買い物に出かけるのだそうです。

 つまり、付加価値税のない方で観光客が買い物するようになり、結果としてイギリスに来る観光客もイギリスではあまり高級ブランドなどを買わなくなってしまったのだそうです。
 イギリス政府の考え方は、役人的で・・
「これに対して政府は、旅行者は購入品を直接海外の住所に送れば今でも免税を享受できると主張。免税措置の廃止は、観光業に大きな影響は及ぼさないとの評価結果に基づき、税収を増やすために実施した経緯があると説明している。」

 そんな面倒なことをするより、普通に免税のある国で買い物をした方が簡単ですもんね?そして、税金をバッチリ取られる立場のイギリス人まで、ユーロ圏に買い物に行くようになりました。つまり、全く税収増効果はないことになります。
 
 それが、結果としてイギリスをスルーする観光客を増やしてしまい・
「業界は、免税措置が不在のままではホテルやレストラン、タクシー、美術館、劇場を含む観光業界全体に影響が及ぶと訴える。」

 イギリスなんか、そんなに観光資源などないでしょう。その上、食べ物は不味いし。ユーロに行けば、20%引きなら誰でも、ユーロ圏で買うでしょう。イギリスの食べ物の不味さは、イギリス人が知らないだけで気の利いた外国人は、みんな知っています。だから、ヨーロッパ旅行には順番があります。イギリス⇒ドイツ⇒(以下、順不同)イタリア・スペイン・フランス。大体、この順番で行くと満足できると思います。最初の2か国は、食べ物の不味い国です。フランスよりスペインの方が、日本人の舌には向いているかもしれません。

 いかにも役人らしい発想で役人らしい失敗をしています。一体、ユーロ離脱に関してイギリス国民は何を考えていたのでしょうね?多分、何も考えず雰囲気で決めたのでしょうね?

 まだ、中国人は知らないみたいです。中国人に知れ渡れば、中国人は完全にイギリスを、スルーするようになるでしょう。結局、どっちにしてもユーロ並みに戻すしかないんだから、さっさとそうすればいいと思いますが、役人はどこの国でも自分たちの間違いを認めようとしません。

 そうでなくても左前のイギリスが観光関連の売り上げを失えば痛すぎるでしょう?日本人の私がイギリス政府のことを心配しても、仕方ないんですけれど・・・

ハロッズなどロンドン高級店に激震 免税廃止で観光客が仏・伊に流出
2023年3月20日(月)11時20分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2023/03/post-101146.php


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