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輸入額過去最高を記録 輸入も続伸 08年舞鶴港概況

2009-03-06 | 舞鶴市

京都新聞(3月5日付)

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輸入過去最高の58%増・514億円 08年・舞鶴港概況

大阪税関舞鶴支署は4日、2008年の管内の貿易概況を発表した。輸入は前年比58%増の514億5,000万円で、統計が残る1979年以降では過去最高を記録した。輸出は同9%増の354億700万円で、17年連続の輸入超過だった。

輸入増の要因は、単価が上昇した石炭が前年の2.4倍に増えて全体の約6割を占めたことと、関西電力舞鶴火力発電所2号機の建設本格化に伴って金属製品の輸入が増えたため。ロシアが原木の輸出関税を引き上げたことで、木材輸入は前年比38%減の54億6,400万円。輸入相手国はオーストラリア、中国、インドネシアの順だった。

輸出は、ロシアへの中古車輸出が好調で、自動車が前年比76%増の208億7,200万円となり、全体の約6割を占めた。次いで、リベリアへの貨物船2隻を含む船舶類が全体の23%を占めた。輸出相手国はロシア、シベリア、中国の順だった。韓国との貿易は、定期コンテナ航路が昨年4月に休止した影響で輸出入ともほぼ半減。韓国、中国、ロシアの環日本海諸国との貿易は輸出入総額403億1,700万円で、全体の46%だった。

同支署は、1月12日に自動車の輸入関税を引き上げたロシアへの中古車輸出が1月はわずか15台(前年同月比98,5%減)で、700万円(同98,7%減)だったことも明らかにした。

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舞鶴港の輸入額が過去最高を記録するという明るい話題の一方、対ロシア貿易が低調に推移しているという懸念する記事ですね。

特に中古車輸出は激減している模様で、私自身、舞鶴港に足を運んでみても、いままで中古車で一杯だった埠頭用地が今は閑散としており、ロシア人などが経営していた中古車販売店も廃業が目立って増えてきたとか…。

韓国定期航路も復活したのもつかの間、舞鶴港にとって正念場が続いています。